夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E 異臭騒ぎで思い当たること&Arriflexの続き

2019-02-15 14:15:22 | Weblog
早く結果を出したくて電源を入れたらカラーバーが出て喜んだのもつかの間、POWER基板から異臭が出た件ですがひとつ思い当たることがあります。
内臓基板は計11枚ありますが、各基板の隙間が少ないので本来は絶縁プレートが入っています。今回のテストではそれを入れずに電源オンしてしまいました。記憶をたどれば前に整備して壊した79Eも絶縁プレートを入れずにテストしたような気がします。

本来はこんな具合に基板の両側に絶縁プレート(正式な名前は知りません)が入っています。



材質はわかりませんが薄いベークライトみたいな感じです。


この絶縁材を一枚づつ観察すると何枚かは部品の痕があります。ということは、これが入っていないと基板の裏と隣の基板の部品が接触する可能性があるのかも。設計者はそこを考えたのでしょう。
手元の使用可能な79Eの場合はいろいろいじった最後にプレートを入れて問題なかったのは幸運で、今回確認したら1枚入っていないところがありました。危ねえ。
次の作業は内臓基板を挿入前に接触の痕を確認してからメインボードに入れ、絶縁プレートをその都度挿し込むことにします。

MPUのメモリーバックアップ電池が完全放電していて交換が必要ですが、手元にある3.6Vのリチウム電池を使おうと考えていたのは思い違いで、使用可能な79Eを見たら替わりに付けたのはありきたりのCR2032。3.6Vの電池を入れたのは業務用カメラのITC-735Aでした。CR2032なら話は簡単で、今日ホームセンター(具体名は長野市の綿半スーパーセンター長池店)でこれが入る「電池ボックス」を買ってきました。当然MPU基板には収まらないので線を引き出して適当なところに押し込みます。




ところでArriflexの400ftマガジンですが、動作確認と一部メンテナンスは済ませましたが実際にフィルムを入れてのテストを考えました。16mmフィルムは高価ですから生フィルムではなく昔撮ったネガフィルムの編集済み400ftコア巻きがあったはずなので探してみます。
その前に、バッテリーボックスに不具合が見つかりました。現状で使えないわけではありませんがこの際手直しです。


バッテリーのコードがケースに干渉するので受け側のジャックが付いた板を移動して前の跡を塗装。


溶かした水性塗料が余ったのでついでに自作のカチンコを補修塗装。これ、40年以上前8ミリの自主映画を撮るとき作った物です。


完成です。DC/DCコンバータは秋月のキット。12Vを8.4V(Arriflexの仕様)に落とします。


「実に良く出来てる。」自分で感心。これも自作のArriflex用パワーケーブルを挿してみました。


先ほど家捜ししたら、出たあ。出てきました。現像済みの16mmネガフィルムが。しかもテストにはおあつらえ向きのコア巻き400ftです。撮影内容は車関係です。(それはそれで話せば長ーい物語があります)


これでArriflexのテストができます。フィルム装填の練習もあるし、さて、テストはどこでやりましょうか。木製三脚にフルセットで、楽しみだなあ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今度はArriflex16s ついに400... | トップ | Arriflex 400ftマガジン整備... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事