夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

今度はArriflex16s ついに400ftマガジン入手

2019-02-14 06:35:13 | Weblog
昨日はひと月かけて整備したIkegami HL-79Eが試運転中にまずいことになって落ち込みましたが、その後でArriflex 16sの400ftマガジン一式が届きました。
前から持っている16s本体は程度が最高。レンズは自力で整備。このカメラで定番のパワーケーブル欠品は自作、バッテリーは放送用/業務用カメラ用のBP90から8.4Vに落とす物とsonyのDVカメラ用NP-F970を使う物を作ってあります。簡易フォードも自作。
足りないのは400ftマガジンだけでした。ヤフオクをチェックしたら結構出品されていて、気長に様子をみて今回一式揃った物を落札。\14,383は妥当です。

ヤフオクは見るだけでも面白いし意外な物が格安で手に入るので素晴らしいシステムです。
でも、ときどき感じるんですが、例えば16mmシネカメラのArriflex,BOLEX,Bell&Howellあたりが落札されていますが、それを手に入れてどうするつもりなのかな? 私は昔16mmも回したことがあって使い方がわかっていてもう一度挑戦しようとしていますが、そんな人間が何人もいるとは思えないんです。
昔のこの手のカメラは部屋の洒落たインテリアとしても使えますが。逆にみれば古い放送用カメラもそうですが8mmカメラも16mmもヤフオクが無ければ貴重な物が廃品回収に出されるのがオチ。使わないけど、いわゆる「保護」でもいいのかも。

HL-79Eの件で落ち込んでいるところにこれが届きました。

ゆうパックは発送から2日かかります

中身はこれです。

トルクモーターとカバー付属

マガジンの表側は、程度良好。とかくプロダクションの名前をペンキで書いてあったりしますが。「NHK」なんて書いてあったら最悪です。

ほとんど無傷

裏も問題なさそう。

トルクモーターが装着してあります

内部も良さそう。

巻き取り側のコアも付属

さっそくカメラ本体をバッグから出してマガジンを取り付けてみました。

あこがれてきたスタイル

反対側はこんなスタイル。

赤いダイモのラベルは剝がします

カバーを装着。これは手垢で汚れていたので洗濯しました。
自作のバッテリーユニットとパワーケーブルをセットして8.4Vで回しています。正常に回りましたが駆動音がすごくてびっくり。アクセサリーシューから出ているステーとハレ切りフードは自作です。

ちょっと不細工

こっちから見るとまあまあですがカバーは無いほうがいいですね。実際に撮影するときは木製三脚に載せますがその格好はいかにも「映画の撮影」って感じになります。

過酷な条件でないとカバーは不要かも

不具合はここだけです。巻き取り側のフィルム押さえが渋くてスプリングの力では戻らないのでCRCを浸み込ませて解決。

CRCは望ましくないのですが

マガジンとカメラを固定する機構も動きが渋かったのでモリブデングリスを微量塗布。これはリングに紐が付いていますが本来は革のはず。適当な材料があれば錆びたリングと一緒に交換です。

滑らかになりました

やはりこれが、ありました。いつか見た資料で、接地線のあるパワーケーブルの場合ここに繋ぐらしいです。カメラとマガジンを合体させるとボディ同士でマイナス側が繋がるはずですが確実に導通させるジャックなのだとか。テストの結果これは繋がなくてもマガジンは回りました。自作のパワーケーブルは念のためマイナス線を出せるようにしてありますが。


マガジンのプラス側ピンはこんなところにあります。知らなければ気が付かないかも知れませんね。

接点復活材で拭きました

カメラ側はここにプラス供給端子がありますがこれは私も今回始めて気が付きました。

点接触で頼りないです

このところ根を詰めて外出していなかったので午後ダイソーへ。マガジンロックの錆びたリングと紐が気に入らないので代わりの物を探すためです。
ちょうどいい物がありました。

静電気対策のキーホルダーと本革のキーホルダー

静電気対策のキーホルダーからリングを借用、革のキーホルダーから革を必要な大きさに切り出して褌にして接着。

しばらく固定

適当な長さに切って出来上がり。見た目は本物みたい。

ちょっと短かかったかな

Arriflex 16Sに関してはこれで完結。後は撮影するだけです。で、何を?
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