夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

色々考えながらカメラいじりは続く

2021-08-14 13:18:23 | Weblog
コロナ禍、五輪、腐った政権、自分に残された時間。
そりゃあ考えます。あまり考えると深みにはまり込むのでそれは置いといてカメラいじりの続きです。

こんなことをして何の意味があるんだ、とは考えないようにして、70年代の歌を聴きながら老眼鏡を掛けて指先を動かします。


駆動部は昨日注油してあります。エンジンオイルとセラミックグリスで間に合わせました。
ボディに簡単に収まりますが、コマ速度の調整部とフィルム残量表示部はボディ側との相関関係があるので慎重に。


ネジは分解中に撮った写真を参考にします。


どうせ不具合が出るので仮組みしていきます。左下のゴムライニングしてあるネジは左ねじです。


機械モノを分解するととかくネジが余ったり足りなくなるので保管は注意が必要。特に足りなくなるのは最悪です。


まだモルトを張り替えてないアパーチャープレートはここに入ります。


この隙間なら代用のモルトでいけそうだぞ。


さっそく張り付けました。


ゼンマイを巻いて動かしてコマ速度の調整部の調子を見たら大丈夫でした。


ネジは全部ありましたがこの平ワッシャはどこに入っていたのかな?

そのうちわかるでしょう。クロームめっきしてあるから見える所かな。

この真鍮の薄いワッシャはアパーチャープレートの奥に入っていました。


ここです。分解したときここから落ちました。


フィルム残量表示は巻取りリールに巻かれていくフィルムにこのレバーが触れていて徐々に外側に移動する仕掛けですが、動きが渋くて変です。


この窓に残量が表示されるんですが。

構造は見てあるのでもう一度分解して調べてみます。壊れてはいません。

根気が続きません。

ここで前に興味のある発見をしたので紹介しましょう。露出計のフィルム感度設定ダイヤルです。

ASA 感度の設定が、10 ~ 40 !。1960年代の8ミリフィルムって、こんなに感度が低かったんですね。

もう一度ゼンマイを巻いて動かしたら速度が落ち着かないし感触が変で前と変わっていません。
思い当たる箇所があるのでまた分解して調べないと。

この歯車の噛み合いが浅いのが前から気になっていました。

このとき気付くべきでした。
大きい歯車が変形してます。

平らな板に乗せてみたら

こんなに変形してます。

取り外して裏側を見たら擦れた痕跡があるじゃないですか。


表側はきれいな状態です。


この部分はゼンマイを巻く機構で、小さい歯車はワンウェイクラッチになっているようですが、時々歯車が外れたんですね。
いったいいつ変形したのか、この歯車を外すとき無理な力を掛けた覚えはないし材質はスチールです。工場で組み立てるとき変形に気付かず組み込んじゃったとは考えられないし。

これからなんとか工夫して変形を修正してみます。

軸穴に M6 のビスを入れてナットで締め付けてボール盤にくわえて手で回しながらアルミの針金をヤトイにして小さなハンマーでコツコツと叩いて可能な限り手直し。


思ったより平らになりました。


小さな歯車との関係も良好です。


今日はもういいや。仕事じゃないから急ぐことはありません。
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