壊れていないと思われる撮像管カメラ HL-83 ですが、整備で一歩進んだみたいです。
カラーバーの確認をしようと基準となる Tektronicx TSG 200 の信号を出して
波形モニターは
ベクトルスコープは
では HL-83 のカラーバーを出してみましょう。
波形モニターはレベルがオーバーしています。
ベクトルスコープも大幅にレベルオーバー。
バーの調整はこのユニットかな?
その前にもう一度 POWER ユニットの電圧を確認しましょう。
一旦抜いてシールドケースを外して調整。
これが +455V の調整 VR だと思ったけどどうも間違えていたようです。
+250V の調整 VR でした。
ピッタリに合わせました。
改めて波形モニターにカラーバー信号を入れると
まあまあになりました。
ベクトルスコープは
こんなもんかな。
こうなると早とちりで ENC ユニットをいじらなくて良かった!。支離滅裂になるところでした。
ところで POWER ユニットを裸で装着すると画面にこんな縦線が出ます。
ユニットに被せてあるカバーはやはりノイズ対策のシールドでした。
調整の際はこれをシールド対策で使うことを思いつきました。
粘着部は剥がさずそのまま挿入したら利きました。
次に +455V が低いので調整したいんですが、何処でやるのかわかりません。
POWER ユニットの奥にもうひとつ半固定抵抗があるのでマーキングして回してみましたが変化なし。
前にいじっちゃった FOCUS は HL-79E のマニュアルが参考になりますが変調度パターンが必要です。
Illustrator で作成したあれで間に合うかな?
現時点で窓の外の風景にカメラを向けると結構良好な映像が出ていますがまだまだ追い込む余地があります。
とまあ爺はこんなことをして日々遊んでいます。