
ヤバい
最近テレビを観る機会が多くなり、特にこの「ヤバい」という言葉が気にかかります。
この言葉は江戸時代から使われているそうですが、牢屋や看守のことを「厄場(やば)」と言ったことから「危ないこと」を意味するようになったといわれています。
現代社会で最も広く普及した若者言葉と言えるでしょう。
「ヤバい」が口癖の人は、とりあえず何にでも「ヤバい」を使います。
「あそこのランチは量がヤバい」というように、「すごい」「半端じゃない」という意味でも使ったりします。
料理番組でも、美味しいという代わりに、「ヤバい」という言葉が使われます。
何にでも「ヤバい!」と反応する人は、いつも何かの刺激に対して、危険を感じたり、驚いたり、敏感に反応している人なんでしょうね。
よく言えば、好奇心が強くて感受性が鋭い。悪く言えば、落ち着きがなく、自分という中心がまだ確立していない、不安定な一面を持っているといわれます。
いつも「ヤバい!」ばっかり言っている人がいたら、その人は「ボキャブラリー(語彙・言語)の乏しい人」ではなく「好奇心が旺盛で思考力のある人」という目で見てあげたらいいかもね。
「美しい日本語」の勉強をしたら、さらに磨きがかかるのにね。
「口癖の心理学」参照