ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

司馬遼太郎の教え

2009年05月07日 14時37分22秒 | マイ・ブーム
1994年に司馬遼太郎の書いた文庫本を読み返してみた。
バブル崩壊の後にかかれた文章。
英語でバブルは「綿アメ」というそうだが、実態は小さいのに大きくなった
状態を意味するようだ。

加熱する投機的行為を国が規制した例は世界中にあるようだ。
例えば、オランダのチューリップの球根(数万円もするものもあったとか)。
これに全財産を注ぎ込んだ人も、しかし、あえなく国の規制で灰燼に帰する。
中国では牡丹の花が投機の対象となったとか。

当時の日本の投機が土地について行われたことを司馬遼太郎は批判している。
住む家などが奪われることになった人達に対して「愛国心」をもてなどという
ことは出来ないだろう、と。

当時、米国はサブプライムなどという金融商品はまだ出ていなかった。
しかし、正にその後に米国は土地バブルの中になだれこんで行く。
土地が永久に上がり続けるとう神話のようなハナシが大手を振ってまかり通った。

1930年代の世界恐慌も米国発、しかし、日本のバブル崩壊を手本として同じ
徹を踏まないとしていた米国だが、何の教訓にもならなかったことになる。