アンジェリーナ

2009-07-30 | Music
午後のフライトで伊丹へ。
いつの間にか疲労は蓄積していたらしく、機内で居眠り。
前夜のメールで、地元の友人と三ノ宮で数年ぶりに逢えることになった。
彼女から聞いた20年前の元春のライブ会場での素敵なエピソードが
ライブ中に頭をよぎった…。

元春の音楽に出会っていなかったら、今の私はなかっただろう。

入場待ち時間の階段ですでにサウナ状態。疲労はピーク。
生まれ変わったチキンジョージにて、Coyoteツアー最終公演を観る。
ステージの上に掲げられたロゴ入り看板の文字、

 It has always been
 our policy to support
 Great Rock Music

変わらないことが嬉しかった。

計画通り、高桑くんの正面2列目をキープ、
しかしステージの狭さ、低さに驚かされる。京都磔磔かと思うほど。
メンバーの入退場口は小松くんのドラムセットの後方、カーテンで仕切られている。
元春が登場するとあまりの近さにただただ高揚。
前列の女子の頭と頭の間から、時々は全身が見える。
元春はかなり暑い様子で、スタッフに訴えていた。
みるみるうちに肌が赤くなり、シャツの色が変わっていく。

「壊れた振り子」ではギターのチューニングが合わずに取り替え。
(ローディーしっかりしてくれ)
機転を利かせたバンドメンバーによるインストに乗せ、
元春は神戸に来れたことへの感謝の言葉を連ねた。
そんなハプニングもまた貴重だ。
「コヨーテ、海へ」
元春が近い。固唾を飲んで見つめてしまう距離。
スクリーンが正面に下りてきて、ウィーリッツァーを弾く元春が映し出された。
アンコールは黒のポロシャツで登場。
これまであったMCは一切なく、いきなり「ぼくは大人になった」が始まる。
メンバー紹介はなんと間奏で行なわれ、
一人一人のプレイをフィーチャーしてイカしたものになっていた。
タイミングが合わず苦笑するシーンも(笑)。

 みんな僕のこと見えてる?
 じゃあ、僕が背伸びしよう!

 みんな大丈夫?
 僕は全然大丈夫だけどね!

と、何だか可愛らしいMCも飛び出した(笑)
この狭いスペースで、さすがにスライディングはなし。
至近距離で元春の、昔と変わらない瞳を一瞬見ることが出来てうれしかった。
「アンジェリーナ」ではなんと赤のストラトと腕に触れてしまった。
最後は用意されたお立ち台に上がり、挨拶する元春。

 次にここでライブやる時には、この上で歌うよ、と元春(笑)
 ありがとう神戸!
 ありがとうチキンジョージ!と。
元春の口からそんなふうにハコの名前が出るのは珍しい。
退場の際に「イーッ」と歯を出した元春(笑)
可愛らしかった!
暑かった!

あっという間に駆け抜けた7月。
Coyoteツアー、この夏の最高の思い出。
元春には感謝の気持ちでいっぱいだ。
ツアーがなければ会えない沢山の人達。
また30周年で!



佐野元春&THE COYOTE BAND
2009年夏 全国ライブハウスツアー「COYOTE」
2009.7.30(THU)@神戸チキンジョージ
佐野元春(Vo,G,Key)
深沼元昭(G)小松シゲル(D)高桑圭(B)渡辺シュンスケ(Key)大井洋輔(Per)
(整理番号F44番)

01 星の下 路の上
02 荒地の何処かで
03 君が気高い孤独なら
04 ヒナギク月に照らされて
05 裸の瞳
06 折れた翼
07 呼吸
08 ラジオ・デイズ
09 Us
10 夜空の果てまで
11 壊れた振り子
12 世界は誰の為に
13 コヨーテ、海へ
14 黄金色の天使
Encore
15 ぼくは大人になった
16 Young Bloods
17 Down Town Boy
18 約束の橋
19 アンジェリーナ

星の下 路の上

2009-07-26 | Music
晴れ。今日も暑い。
普段全く縁のないゆりかもめ。この閉塞感が大嫌い。
ファンクラブツアー「Plug & Play」以来のZepp Tokyoへ。
7年が経とうとしている…。
隣接する商業施設内のチーズケーキファクトリーでひと息つきたかったが、
満席のため断念。
スタバのコーヒーでほっとして会場へ。
今日もまたいろいろな人達との再会が待っていた。

400番台。どうなることかと思っていたが、無事、高桑くんの正面のいい位置をキープ。
数列目といったところ。
歓声が一段と大きいのが嬉しく高揚する。
ローディーチームには正也さん、晃彦さん不在だったが、難なく進行。
元春のストライプのシャツにみるみるうちに色が付き、
汗の量が昨日とは全く違うのがわかる。

音のバランスもとてもいい。
「SSBB」の照明がとても綺麗だった。
今まで見た中で一番。
「折れた翼」
元春の「Live On」のささやきが歓声にかき消されて聴こえなかった。
ハッピーソング「夜空の果てまで」
ツアー終盤になってやっと一緒に歌えるようになった。
「世界は誰の為に」
MCでは「バンドのメンバーは、何歳か知らないけど僕より下なのは確かだ」と元春。
(そりゃそうだ(笑))
アンコールではグリーンのポロシャツで登場。
「滑り込みセーフ!」はしもてに。
ダブルアンコールでは黒のポロシャツにお着替え。
ヒートアップした「アンジェリーナ」のあとに
なんと皆で円陣を組んで相談を!
このツアー初めてのそんな光景にもうきゃあきゃあと大騒ぎ。
「星路」を再び!
しかしこれは本当のサプライズアンコールだったのだろう。
おそらくプロンプターに歌詞が映っていなかった(苦笑)。
元春は深沼くんの譜面台に寄っていったり、高桑くんの陰に隠れたり(笑)
楽し過ぎて、会場は大盛り上がり。
ラスト、マイクをいったん客席に向けたあと
30周年について語り出す元春。
「今夜、みんなから何か、何か、何かあったかいものをもらった」と。

アンコールの時、林ワタルさんがしもてからハンディで撮っている姿を発見し、嬉しくなる。
配信のためだけでなく、どうかこれが私達ファンの手元に
一つの形として届くものとなりますように。
「長いようで短くて、短いようで長くて、長いようで短い」Coyoteツアー(笑)
あとは神戸を残すだけとなってしまった。



佐野元春&THE COYOTE BAND
2009年夏 全国ライブハウスツアー「COYOTE」
2009.7.26(SUN)@Zepp Tokyo
佐野元春(Vo,G,Key)
深沼元昭(G)小松シゲル(D)高桑圭(B)渡辺シュンスケ(Key)大井洋輔(Per)
(整理番号F419番)

01 星の下 路の上
02 荒地の何処かで
03 君が気高い孤独なら
04 ヒナギク月に照らされて
05 裸の瞳
06 折れた翼
07 呼吸
08 ラジオ・デイズ
09 Us
10 夜空の果てまで
11 壊れた振り子
12 世界は誰の為に
13 コヨーテ、海へ
14 黄金色の天使
Encore
15 ぼくは大人になった
16 Young Bloods
17 Down Town Boy
18 約束の橋
19 アンジェリーナ
20 星の下 路の上

2009-07-25 | Music
生きている証が欲しかった。
昨日、勤務中に出逢った人達の生活を垣間みた時、そんな想いが頭をよぎっていた。

青春18きっぷで福島へ。やまびこに乗り換え、仙台入り。
晴れ。暑い。
圭くん正面の2列目。右には知人姉妹。
前列は小柄な女性陣で助かった。
2列目でも元春が近い。

 君のそば
 君のそばにいて
 どんな時も
 君の味方
 僕は君の味方だって思っていてくれ

「呼吸」
遠くへ行ってしまった人のことを少し想いながら聴いていたら
涙が出てきてしまった…。

MCは随分とテンションが低めだったが、何だかおもしろかった。
「ラジオ・デイズ」の前のMC、
「僕はテレビよりもラジオが好き。80年代にラジオについての歌を書きました。
 『悲しきRadio』
 …そして、90年代は…僕はラジオについての曲は書きませんでした」
に大爆笑(笑)
出だしのギターはちょっと変な音。
バンド出す音に「ん?」と思う場面もあった。
今夜も「コヨーテ、海へ」に見とれた。
あっというまの本編、こんなに短く感じたのは初めて。
アンコール、元春は着替え忘れたのか同じ衣装で登場。
仙台特有の「さーの、チャチャチャ」の手拍子もあった。
(そんなところで仙台を実感したりする)
次はグリーンのポロシャツで登場。
しかしラストの「アンジェリーナ」では途中からイヤモニを外したりつけたりの繰り返しで
集中力なし(泣)。
正也さん、晃彦さん不在と関係あるのかどうか。
ラストは6回ジャンプをしてエンディング。

「仙台だけでなく、遠くから来てくれた人もいるんだろう?」
このツアーで初めてそんなことも行ってくれた。
私の手紙を読んでくれたのだと思い込む。元春、ありがとう。
「女の人はこの日のためにおしゃれしてきてくれたんだろう?
 だから僕は少しあがってます。
 でもCoyote Bandがいてくれるから大丈夫」
元春、可愛すぎ(笑)
はやてで帰京。
仙台駅のホームで誰かに逢えることはなかった…。

生きている証が欲しかった。
今日ここにいる私は正しかったのだろう。



佐野元春&THE COYOTE BAND
2009年夏 全国ライブハウスツアー「COYOTE」
2009.7.25(SAT)@Zepp Sendai
佐野元春(Vo,G,Key)
深沼元昭(G)小松シゲル(D)高桑圭(B)渡辺シュンスケ(Key)大井洋輔(Per)
(整理番号F34番)

01 星の下 路の上
02 荒地の何処かで
03 君が気高い孤独なら
04 ヒナギク月に照らされて
05 裸の瞳
06 折れた翼
07 呼吸
08 ラジオ・デイズ
09 Us
10 夜空の果てまで
11 壊れた振り子
12 世界は誰の為に
13 コヨーテ、海へ
14 黄金色の天使
Encore
15 ぼくは大人になった
16 Young Bloods
17 Down Town Boy
18 約束の橋
19 アンジェリーナ

呼吸

2009-07-21 | Music
18きっぷで名古屋入り。
名鉄内のAfternoon Teaで地元の友人達とお茶。
このツアー最初で最後の一桁番号。
自然と気合いが入る。
走って入場し、思わずこけそうになる。
友人からは「新たな一面を見た」と言われた(苦笑)。
実際、ライブハウス入場時はスタートダッシュが肝心だ。
高桑くんの正面をキープ。
元春を至近距離で見れる幸せ。
ようやく書き上げた元春への手紙は、mofaの大山さんに託した。

「ヒナギク月に照らされて」から明らかに元春の様子が変わってきた。
歌声の音程が外れていたし、
キーボード音を下げろというジェスチャーがかみてのスタッフに何度も飛ばされていた。
集中出来ていないことが手に取るように伝わってきた…。

「コヨーテ、海へ」では
歌い始めてからサングラスを外した元春。
涙が流れているかのように思えた。
改めて想う。
この曲の歌詞の重さを。
元春の顔だけをじっと見つめていた…。

ウィーリッツァーのセッティングと撤去は遅く
ローディーチームの動きはすべてが裏目に出ていた。
いつもの晃彦さんや正也さんの姿はあるが
表に出ることは最後までなかった。
なぜだろう?と悲しくなった。

アンコールは黒のポロシャツで登場。
恒例のメンバー紹介。

 みんな知ってると思うけど、深沼元昭。PLAGUES、Mellowhead、
 小松シゲル。Nona Reeves、
 高桑圭。Curly Giraffe、
 渡辺シュンスケ、彼もソロアルバムを出している。
 Coyote Band、みんな歌える。みんな踊れる。
 歌って踊れるバンドを目指したんだ。
 まだ結成して10日も経ってないけど。

これまでになかった長くて楽しい紹介に俄然盛り上がる。

「滑り込みセーフ!」と「Down Town Boy」のスライディングはしもてに!
目がハートになる自分がわかった。
「Young Bloods」の前には、高桑くんに「次なんだっけ?」と(笑)
「約束の橋」のあとには

 みんなまだ大丈夫?
 何度も言うようだけど今日はパーティーだから。
 どうしてかっていうと明日皆既日食だから。
 名古屋は午前11時から今頃
 朝起きたらみんなで観てみよう。今日はその前祝い。
 もう1曲いく?

そして「アンジェリーナ」

ラストのバンド紹介。
 
 みんなに紹介したいのはこの街で生まれてこの街で育った、みんなの兄弟だ。
 二人いる。一人目はキーボード渡辺シュンスケ。
 そしてパーカッション、スパム!

シュンスケくんが名古屋とは知らなかった。
これまでの応援へのお礼と30周年でまた名古屋に来ることを約束したあと

「明日は皆既日食、見よう!」と最後までこだわる元春だった(笑)。
アンコールの粘りはなく、あっさり散っていく観客…。
次はもうこんなに近くでは見れないだろう。
のぞみで帰宅。



佐野元春&THE COYOTE BAND
2009年夏 全国ライブハウスツアー「COYOTE」
2009.7.21(TUE)@Zepp Nagoya
佐野元春(Vo,G,Key)
深沼元昭(G)小松シゲル(D)高桑圭(B)渡辺シュンスケ(Key)大井洋輔(Per)
(整理番号F5番)

01 星の下 路の上
02 荒地の何処かで
03 君が気高い孤独なら
04 ヒナギク月に照らされて
05 裸の瞳
06 折れた翼
07 呼吸
08 ラジオ・デイズ
09 Us
10 夜空の果てまで
11 壊れた振り子
12 世界は誰の為に
13 コヨーテ、海へ
14 黄金色の天使
Encore
15 ぼくは大人になった
16 Young Bloods
17 Down Town Boy
18 約束の橋
19 アンジェリーナ

ラジオ・デイズ

2009-07-18 | Music
ぷらっとこだまで大阪入り。暑い。
弁天町「リーフ」で一息ついたあと、コスモスクエア駅へ。
COUNTDOWN JAPAN FES. -WEST-以来だ。
奇しくも今年末は開催されないことが、Rockin'Onサイトで発表されていた。
もはや懐かしい。そしてそんな日々に感謝だ。

初めてのZepp Osaka、
入場前、後方で会話をしていた男子2人、ファン歴は長いようだがスタンディングは初めてらしく
初々しかった(笑)
今夜の整理番号は自分の誕生日と一緒だった。
やや後方で大人しく観ているつもりが、なぜかかみての最前列に。
手すりにもたれて少し楽をしたかった、というのもある。
ステージ幅が予想以上にあったおかげでもある。

入退場も含めてよく見える位置、かなりのかみて。
照明機材でスパムくんの胴体が隠れる以外は
メンバーの姿もすべてよく見えた。
元春のやや右サイドの足元に設置されているプロンプターの文字のかけらさえも。
さすがに、元春はしもてで歌っているのではないかと思えるほど、遠かった。

大阪。
いつものようにこの地の歓声は大きく、会場は終始盛り上がっている。
元春もつい乗せられて?随所でヒートアップしているような印象だ。
「裸の瞳」
エンディングのハープがあまりにもカッコいい。これまでで最高だ。
「ラジオ・デイズ」のラスト、
「I Wanna Be With You Tonight!」のシャウトに歓喜。それは突然のことだったから。
「Young Bloods」の客席の大合唱、感動的でもあった。
曲の後半、元春のウィーリッツァーが復活。

私のすぐ右隣には、父親に連れられて来た小学生くらいの男の子がいた。
彼は父親よりも「COYOTE」アルバムを聴き込んでいるかのようで
イントロで曲名を口にしていた。
まだ細い声で「もとはる~」と叫ぶ声が可愛らしかった。全身で楽しんでいた。
そんな年頃で生の元春のステージを体験出来るなんて、何て幸せな子供だろう!

「アンジェリーナ」が終わったあとも、アンコールを求める拍手と声援が長く長く続いた。
ないとわかっていても、観客のその粘りが嬉しくて立ち去り難かった。

終演後、地元の友人と北新地で夕食。「コラーゲン鍋」を初めて食べる(笑)
楽しく、そして思えばとても不思議な時間だった。
夜行バスで帰宅。



佐野元春&THE COYOTE BAND
2009年夏 全国ライブハウスツアー「COYOTE」
2009.7.18(SAT)@Zepp Osaka
佐野元春(Vo,G,Key)
深沼元昭(G)小松シゲル(D)高桑圭(B)渡辺シュンスケ(Key)大井洋輔(Per)
(整理番号F227番)

01 星の下 路の上
02 荒地の何処かで
03 君が気高い孤独なら
04 ヒナギク月に照らされて
05 裸の瞳
06 折れた翼
07 呼吸
08 ラジオ・デイズ
09 Us
10 夜空の果てまで
11 壊れた振り子
12 世界は誰の為に
13 コヨーテ、海へ
14 黄金色の天使
Encore
15 ぼくは大人になった
16 Young Bloods
17 Down Town Boy
18 約束の橋
19 アンジェリーナ

Lonely Summer Night

2009-07-17 | Music
大雨。
広島空港に着くと、搭乗口に機体がないという光景に
それでものんびり構えすぎていた。
前日試合があったのか、ベイスターズの三浦・工藤投手の姿があった。
ほどなく「欠航」のアナウンス。
急激な悪天候により、あるべき機体がここに来れなくなったのだという。
一度は4時間後の次便に振り替えたが保証はない。
新幹線で確実に戻ることに決めた。時間と金銭の大きなロスも仕方ない。
一時帰宅の予定の計画は消え、東京駅からそのまま船橋へ。
長い移動にぐったりするも、とにかく無事来ることが出来てよかった。

個人的には2年ぶりの「月」にて、チャボさんのライブを観る。
友人のおかげで最前列。
2m弱の至近距離。
チャボさんはハイビスカス?柄のシャツにいつものハット、
今夜は薄い茶色のサングラスだ。
しもてサイドの壁に貼られている大きなポスターは
マディ・ウォータース、ジャニス、B.B.King、ロバート・ジョンソン…
見られているみたいで緊張するとチャボさん。

チャボさんを見つめていると「あんなこと」は再び、まるで悪い夢のように遠くに思えた…。

「Dear アルコール」ミラーボールが回り、喜ぶチャボさん。
「全曲これでお願いします」「家に持ってかえりたい」と。
「忌野くんと作った曲です」と言って歌い始めた「ハイウェイのお月様」
呼んでもいないのによく家に来て
共作しているうちに眠り込んでしまったという話…。
「コーヒーサイフォン」
復活祭以来だ。
この曲の前にも、若き二人の思い出を笑顔まじりで語ってくれた。
初めて国立の清志郎の家を訪ねたこと
駅に迎えに来てくれたこと。
この日のことを曲にしよう、と作った曲だと。
若き日の俺と清志郎の1枚のスナップ写真みたいなものだと。

「Dancing In The Street」は盛り上がり、
狭い会場内をゆっくりとギターを弾きながら、チャボさんは進んで行った。
60名入らないほどの会場。客席の顔がよく見える。
恒例の男女振り分けのコール&レスポンス、
「参議院からやる」(笑)
「Soul Sister、カモン!」場内の女子の歌声に「何だそれは。金子マリ、Leyonaを聴け!」
続いてお約束の「可愛い子だけ頼む」(笑)

「日本の生んだリズム&ブルースのミディアムテンポの最高傑作だ」と繰り返し
「君が僕を知ってる」
会場内は一体となって大声で歌った。

アンコール。
「Walking By Myself」で再び客席を練り歩く。
ブライアン・セッツアーの日本語カバー「Lonely Summer Night」

 Lonely Summer Night
 君のいない夏
 甘い夢を見てた あの青い夏

初めて聴いた。
少し涙が出た。

「激しい雨」のさわりに続いて「雨上がりの夜空に」
知らないうちに涙がポロポロ落ちて、それでも大声で一緒に歌った。
(ローディーの)まちゃみさんに続いて、前列で踊り狂っていた男子をステージに上げたチャボさん。
彼はほんの一瞬うろたえ、次の瞬間には頭を下げて謝りつつ何小節かを、チャボさんと1本のマイクを分かち合い歌った。
「After The Strom」どうしてもこの曲は…。

「歌ぐらいはポジティブでいようと思って歌います」と
「ガルシアの風」
歌ってくれてうれしい。
エンディングのSEは「Don't Let Me Down」…
2時間半、やや短かったが、来れて本当によかった。

チャボさんがこれからどんなふうに生きていくのか、どんなふうに歌い続けていくのか
どうしても見たかった。
今、私達の前に横たわっているのは
2ヶ月半、まだそれだけの時の流れだ。



仲井戸"CHABO"麗市
「HOUSE OF THE MOON '09」
2009.7.17(FRI)@船橋 無国籍料理「月」
仲井戸麗市(Vo,G)
(整理番号48番)

01 Everyday I Have The Blues
02 Blue Moon
03 All My Lovin'
04 4月になれば彼女は
05 While My Guitar Gently Weeps
06 ねえ神様
07 Dear アルコール
08 Stop The Music
09 ハイウェイのお月様
10 コーヒーサイフォン
11 Dancing In The Street
12 君が僕を知ってる
13 きもチE
14 Southboud Train
15 I Can't Get Over You
Encore
16 Walking By Myself
17 Lonely Summer Night
18 雨上がりの夜空に
19 After The Storm
20 ガルシアの風

ぼくは大人になった

2009-07-16 | Music
くもり。
朝、予定していた起床時間を90分も過ぎてしまい、荷物をまとめて慌ててホテルを飛び出す。
博多駅前から高速バスで広島へ。
車中では昨日手に入れた「ミュージックマガジン増刊号」の
おおくぼさんによる写真と添えられた言葉に涙が出た…。

 清志郎さんとチャボはとてもよく笑っていた。二人だけのあの!独特な世界で…。
 それを横で聴いているのが、大好きだった…。

チェックイン後は、ひたすら身体を休めた。
元春への手紙はなかなか完成しない。
3年ぶり4回目の広島。他の都市圏に比べ、個人的に馴染みが薄い。
初めてまともに歩く街中が新鮮に感じられた。
広島CLUB QUATTROにて、Coyoteツアーを観る。

前夜と同じく、高桑くんの正面最前列をキープ。友人たちと偶然にも連番。
左右前後にも友人知人が沢山居て楽しかった。
Drum Logosに比べるとステージが高い。
後方には指定席があり、一連のライブハウスとは異なる趣。
これまで開演前に流れていた「Motoharu Radio Show」の音源は機材の不具合なのか途切れ途切れに。

昨日よりも元春の声は出ているし、演奏もずっといい。
「裸の瞳」ではポケットのハーモニカ探しの動作がおもしろい(笑)
「ラジオ・デイズ」の前のMCでは、「ここ福岡に…」と地名を間違え、自ら右手で頭を打ち抜くジェスチャー(笑)
高桑くんも爆笑(笑)
感じることが沢山ある。
ライブハウスツアー、
それは「新曲しかやらない」と言い切った12年前の「アルマジロ日和」ツアーに似ている。

アンコール。
元春は横浜以来のグリーンのポロシャツで登場。
広島も入退場がしもてなので、その姿がよく見える。
「ぼくは大人になった」そのイントロに乗せての第一声が

 「正直に言うと、この街広島なのに「福岡」って言ったこと、まだ落ち込んでるんだ」
 「みんな許してくれる? 本当に?」

地名間違いに落ち込むなんて、何て可愛らしい元春(笑)!
場内が一層盛り上がるクラシックス。
汗だくになって、目の前の元春に手を伸ばして踊った。
「約束の橋」からもう20年経った。
そして、メンバー紹介。
 「みんな大丈夫? もう3時間くらい立ってるんじゃないの? 本当に大丈夫?」
 「まだ続くよ」
「アンジェリーナ」のイントロへ。

最後のバンドメンバー紹介のあと
 「もう一人、この街出身の、僕等が誇る素晴らしいローディーを紹介したい」
 「みんなのブラザー、晃彦!」
と晃彦さんを紹介、「世界征服を狙っているらしい」と謎のコメントも(笑)
 「今日は僕はとんでもないミスをしたけど
  みんなのおかげでどうやら忘れることが出来そうです(笑)」と元春。
本当に楽しい夜だった。

終演後、出待ちは残念ながら失敗。
友人との夕食はつけ麺、お店を出るとちょうど機材車が大通りへ出て行くところだった。



佐野元春&THE COYOTE BAND
2009年夏 全国ライブハウスツアー「COYOTE」
2009.7.16(THU)@広島CLUB QUATTRO
佐野元春(Vo,G,Key)
深沼元昭(G)小松シゲル(D)高桑圭(B)渡辺シュンスケ(Key)大井洋輔(Per)
(整理番号F15番)

01 星の下 路の上
02 荒地の何処かで
03 君が気高い孤独なら
04 ヒナギク月に照らされて
05 裸の瞳
06 折れた翼
07 呼吸
08 ラジオ・デイズ
09 Us
10 夜空の果てまで
11 壊れた振り子
12 世界は誰の為に
13 コヨーテ、海へ
14 黄金色の天使
Encore
15 ぼくは大人になった
16 Young Bloods
17 Down Town Boy
18 約束の橋
19 アンジェリーナ

壊れた振り子

2009-07-15 | Music
ビジネスマンたちに紛れ、7:30発のANA便で博多へ。
近頃は自分は究極の「曇り女」なのではと思う。
肝心な時には傘が不要になる。
カフェで身体を休め、宇宙一のラーメンと高菜をしっかり食べに行った後、天神地下街を歩き
チェックイン。
福岡Drum Logosにて、Coyoteツアーを観る。

山弦ツアー以来、5年ぶりのDrum Logos、懐かしい。
会場入口の上方には手書き文字の大きな看板。しかもピンクで「佐野元春」
昭和っぽい(苦笑)。
入場待ちの列から物販コーナーを見ていると
ローディーチームとスパムくんが普通に出入りしていた。
それにしても、並べられているアルバムは欠けているものが多かった。
「Sweet 16」「The Circle」「フルーツ」…
これらの名盤が新しいファンの目に触れるチャンスが少ないのは残念だ。

場内で地元の友人と横並び。
高桑くんの真正面最前列。自分にとってのベストポジションに立つ。
Drum Logosは入退場がかみての階段。
右サイドには指笛女。
左サイドに負けないよう(笑)黄色い声援を飛ばした。
2曲目から元春の胸元がみるみるうちに赤くなっていくのがわかった。

ハープのエンディングが消えてしまったり
「世界は誰の為に」の出だしの「Change」がなかったり
「約束の橋」で元春のボーカルが聴こえにくかったり、細かいミスもあった。
Coyote Bandの演奏は下手に聴こえてきたが
「壊れた振り子」は最高だった。

アンコール。
「ついでだから、せっかくだから、集まったんだから
 僕の80年代の曲を一緒にやろうじゃないかって」
「もう一度言うけどステージの上からみんなを見ると、みんな大人になったね!」
元春、何も2回も言わなくても(笑)
そして「ぼくは大人になった」盛り上がる。

「約束の橋」が終わったあと
「前回僕が博多に来たのは…2年前、3年前…?、2年前…」
「いや、そんな前じゃない」「去年の3月!」
と会場からすかさずツッコミが入る(笑)
「随分長い間ご無沙汰してごめんなさい。
 でも今夜、Coyoteのオリジナルレコーディングメンバーと一緒に
 こうして福岡のみんなの前で演奏出来ること、すごくうれしいです」
「みんな大丈夫?」「もう1曲行いく?」
「アンジェリーナ」は会場全体で大合唱、うれしかった。

終演後、階段から降りて来た元春に手を振った。
タクシーに乗り込む小松くんにも手を振った。ニコニコしていた。



佐野元春&THE COYOTE BAND
2009年夏 全国ライブハウスツアー「COYOTE」
2009.7.15(WED)@福岡Drum Logos
佐野元春(Vo,G,Key)
深沼元昭(G)小松シゲル(D)高桑圭(B)渡辺シュンスケ(Key)大井洋輔(Per)
(整理番号F21番)

01 星の下 路の上
02 荒地の何処かで
03 君が気高い孤独なら
04 ヒナギク月に照らされて
05 裸の瞳
06 折れた翼
07 呼吸
08 ラジオ・デイズ
09 Us
10 夜空の果てまで
11 壊れた振り子
12 世界は誰の為に
13 コヨーテ、海へ
14 黄金色の天使
Encore
15 ぼくは大人になった
16 Young Bloods
17 Down Town Boy
18 約束の橋
19 アンジェリーナ

Sleepin'

2009-07-12 | Music
晴れのちくもり。
伊丹空港からバスで約50分。京都入り。
ホテルでkyOnさんへの手紙を書き上げた。
会場近くの「cafe marble」でひと休み。
手作り感溢れるいいお店だった。
ほどなく会場の看板前で友人達と合流。
3年連続、同じ7月12日にここに来ることが出来てうれしい。
京都磔磔にて、Bo Gumbo3ツアー最終公演を観る。

これまでよりも観客が少ないせいか、前方にはテーブルと椅子が置かれていてビックリ。
けれども始まってしまえば、同じスタンディング。
昨年同様、Soul of どんとのピンクのTシャツでしもて壁側のお立ち台に乗った瞬間
kyOnさんに笑われた気がした。(思い込み(苦笑))
それにしても、この開放感、この臨場感はなんだろう。
磔磔ならではの独特の盛り上がりが、オープニングから存在していた。

kyOnさんの出で立ちは、白Tシャツ(★マーク付き)に赤シャツ、サイドがあみあみのパンツにスニーカー。
岡地さんは今日は黄色のTシャツ、相変わらず氷のうのように氷を持ち歩いている。

「恋のYEA YEAH BOOGALOO」では楽しいコール&レスポンス、ジェスチャー付き。
「こうなる予定ではなかった」とkyOnさん(笑)
それも宇宙一のライブハウスが成せる技?
「ワクワク」ではkyOnさんのボーカルの合間に岡ちゃんの熱唱も聴けた。
「ほぼ半分ずつ歌った気分です」とkyOnさん。
「Candy Candy Blues」
kyOnさんのギターとボーカル、これはもう最高としか言いようがない。
「Zulu Rice Shop」♪米をとげ♪のジェスチャーも強力、ぐっと増えた(笑)
「SleepIn'」やまさかのアンコール「Hey Flower Brother」アコースティックバージョン、
これまで以上に観客の歌声が大きく広がり、感動的だった。

願わくば、また来年、同じ7月12日に、この場所に居られますように。

終演後、友人達と歓談。kyOnさんの姿を見ることはなく、その後、夕食。
お気に入りだったお店「台所家」は「恋女房」という名前に変わっていた。



Bo Gumbo3
ULTRAVELIN' GUMBO SOUP 2009
2009.7.12(SUN)@京都磔磔
Dr.kyOn(G,Key,Vo)Dr.Tosh?(B,Vo)岡地曙裕(D)
(整理番号24番)

01 BO GUMBOS
02 時代を変える旅に出よう
03 目が覚めた
04 絶体絶命
05 恋のYEA YEAH BOOGALOO
06 光るビーズ男
07 ワクワク
08 夢の中
09 荒くれ男のひとりごと
10 Sleepin'
11 泥んこ道を二人
12 Candy Candy Blues
13 トンネル抜けて
14 BODYCO
15 Zulu Rice Shop
16 Star Children
17 デリックさん物語
18 助けて!フラワーマン
Encore
19 孤独な詩人
20 見返り不美人
21 Bo Gumbo Rap
22 Hey Flower Brother

孤独な詩人

2009-07-10 | Music
夜行バスで品川駅へ。
車中ではいつものように眠れなかった。帰宅後、爆睡。

下北沢CLUB251にて、Bo Gumbo3ツアー初日を観る。
6月のサムズアップで何か新しい風を感じたので、
きっとこのミニツアーも何かがあるだろうと思っていた。

永井くんのお仕事台にセットリストが2枚貼られていたため
てっきり二部構成だと思っていたら、一気に続けての演奏。
途中で(永井くん曰く)「謎のアコースティックコーナー」をはさんだ流れは楽しめた。

「Candy Candy Blues」
kyOnさんの出だしのブルージーなアコギにすっかりやられ、
それでいてあんな歌詞。たまらない。

kyOnさんのRolandのアコーディオン、sus4のキーボタンにグリーンが点灯。
全面に出て来てくれたおかげで、kyOnさんがアコーディオンごと降ってくるのではないかと思った。

「孤独な詩人」
どんとさんのために清志郎が歌ったこの曲を、清志郎を思いながら永井くんと私たちも歌う。
永井くんの言葉が心に響いた。



Bo Gumbo3
ULTRAVELIN' GUMBO SOUP 2009
2009.7.10(FRI)@下北沢CLUB 251
Bo Gumbo3(Dr.kyOn(Key,Vo)Dr.Tosh?(B,Vo)岡地曙裕(D))
(整理番号3番)