Lonely Summer Night

2009-07-17 | Music
大雨。
広島空港に着くと、搭乗口に機体がないという光景に
それでものんびり構えすぎていた。
前日試合があったのか、ベイスターズの三浦・工藤投手の姿があった。
ほどなく「欠航」のアナウンス。
急激な悪天候により、あるべき機体がここに来れなくなったのだという。
一度は4時間後の次便に振り替えたが保証はない。
新幹線で確実に戻ることに決めた。時間と金銭の大きなロスも仕方ない。
一時帰宅の予定の計画は消え、東京駅からそのまま船橋へ。
長い移動にぐったりするも、とにかく無事来ることが出来てよかった。

個人的には2年ぶりの「月」にて、チャボさんのライブを観る。
友人のおかげで最前列。
2m弱の至近距離。
チャボさんはハイビスカス?柄のシャツにいつものハット、
今夜は薄い茶色のサングラスだ。
しもてサイドの壁に貼られている大きなポスターは
マディ・ウォータース、ジャニス、B.B.King、ロバート・ジョンソン…
見られているみたいで緊張するとチャボさん。

チャボさんを見つめていると「あんなこと」は再び、まるで悪い夢のように遠くに思えた…。

「Dear アルコール」ミラーボールが回り、喜ぶチャボさん。
「全曲これでお願いします」「家に持ってかえりたい」と。
「忌野くんと作った曲です」と言って歌い始めた「ハイウェイのお月様」
呼んでもいないのによく家に来て
共作しているうちに眠り込んでしまったという話…。
「コーヒーサイフォン」
復活祭以来だ。
この曲の前にも、若き二人の思い出を笑顔まじりで語ってくれた。
初めて国立の清志郎の家を訪ねたこと
駅に迎えに来てくれたこと。
この日のことを曲にしよう、と作った曲だと。
若き日の俺と清志郎の1枚のスナップ写真みたいなものだと。

「Dancing In The Street」は盛り上がり、
狭い会場内をゆっくりとギターを弾きながら、チャボさんは進んで行った。
60名入らないほどの会場。客席の顔がよく見える。
恒例の男女振り分けのコール&レスポンス、
「参議院からやる」(笑)
「Soul Sister、カモン!」場内の女子の歌声に「何だそれは。金子マリ、Leyonaを聴け!」
続いてお約束の「可愛い子だけ頼む」(笑)

「日本の生んだリズム&ブルースのミディアムテンポの最高傑作だ」と繰り返し
「君が僕を知ってる」
会場内は一体となって大声で歌った。

アンコール。
「Walking By Myself」で再び客席を練り歩く。
ブライアン・セッツアーの日本語カバー「Lonely Summer Night」

 Lonely Summer Night
 君のいない夏
 甘い夢を見てた あの青い夏

初めて聴いた。
少し涙が出た。

「激しい雨」のさわりに続いて「雨上がりの夜空に」
知らないうちに涙がポロポロ落ちて、それでも大声で一緒に歌った。
(ローディーの)まちゃみさんに続いて、前列で踊り狂っていた男子をステージに上げたチャボさん。
彼はほんの一瞬うろたえ、次の瞬間には頭を下げて謝りつつ何小節かを、チャボさんと1本のマイクを分かち合い歌った。
「After The Strom」どうしてもこの曲は…。

「歌ぐらいはポジティブでいようと思って歌います」と
「ガルシアの風」
歌ってくれてうれしい。
エンディングのSEは「Don't Let Me Down」…
2時間半、やや短かったが、来れて本当によかった。

チャボさんがこれからどんなふうに生きていくのか、どんなふうに歌い続けていくのか
どうしても見たかった。
今、私達の前に横たわっているのは
2ヶ月半、まだそれだけの時の流れだ。



仲井戸"CHABO"麗市
「HOUSE OF THE MOON '09」
2009.7.17(FRI)@船橋 無国籍料理「月」
仲井戸麗市(Vo,G)
(整理番号48番)

01 Everyday I Have The Blues
02 Blue Moon
03 All My Lovin'
04 4月になれば彼女は
05 While My Guitar Gently Weeps
06 ねえ神様
07 Dear アルコール
08 Stop The Music
09 ハイウェイのお月様
10 コーヒーサイフォン
11 Dancing In The Street
12 君が僕を知ってる
13 きもチE
14 Southboud Train
15 I Can't Get Over You
Encore
16 Walking By Myself
17 Lonely Summer Night
18 雨上がりの夜空に
19 After The Storm
20 ガルシアの風