幸福値

2009-01-29 | Music
職場を定時で上がり、一人で向かった大好きなサムズアップ。
足を踏み入れてみれば、何の約束も交わしていなかったにも関わらず
9人もの知っている顔が居て、何だかそれが痛快だった。
客席はほどよく埋まっている。
最前ど真ん中のテーブル席に着席していた友人の隣り、2列目に座らせてもらった。

ツアーではないたった1日のセッション、リクオさんと山口洋を観る。
リクオさんは、柔らかい表情をしていた。気のせいだろうか。
結婚は彼の音楽人生にどんな変化をもたらしているのだろう。
前半のヒートウェイヴナンバー。
それらを初めて耳にし、繰り返し聴いていた頃の想いが甦り
胸がいっぱになった。あの頃の自分を思い、郷愁にかられた。
山口洋、チョッキ、似合っていた(笑)。熱かった。いつかのTOKUZOとは比べものにならぬほど。
客席を歩きながら歌うリクオさん、素敵だった。
「満月の夕」何度でも引き込まれる。
山口洋の決意の語り口を聞いた時、
2人のこの上ない強い絆といったものを見せつけられた時、
昨夜の「パイパー」で見た幸せを表す数値について考えた。
音楽の力は無限で、私を幸せに導いてくれる。
理屈じゃない。感じるもの。これが永遠の幸福値。



リクオ&山口洋
HOBO JUNGLE~年明けスペシャルNIGHT~
2009.1.29(THU)@横浜Thumbs Up
リクオ(Vo,Key)山口洋(Vo,G)
(整理番号12番)

パイパー

2009-01-28 | Play
くもり。
風邪が悪化したようだが、重い身体を奮い立たせて渋谷へ向かう。
シアターコクーンにて、NODA MAP「パイパー」を観る。
12月に観た舞台が個人的に消化不良だったせいか、今回は設定が明確。
舞台は1000年後の火星。
大がかりなセット、コンドルズ、アンサンブルの見事なまでの動き、動線。
言葉遊び。
宮沢りえの予想外の迫力(ドスのきいた声)、大倉孝二の存在感。
そして松さんの輝き。
高いチケット代も納得出来る内容だった。
来れてよかった。
劇場で受け取ったチラシの中でミュージカル「ジェーン・エア」の予定を知る。
これも楽しみにしていよう。
終演後、会場出口で音無美紀子を見かけた。気品のある人だった。



NODA MAP 第14回公演「パイパー」
作・演出:野田秀樹
2009.1.28(WED)@Bunkamura シアターコクーン
松たか子 宮沢りえ 橋爪功 大倉孝二 北村有起哉 野田秀樹 田中哲司 小松和重 佐藤江梨子
コンドルズ アンサンブル
(1階P列23番)

@BYG

2009-01-25 | Music
晴れ。
久しぶりのBYG。
いつもと異なりステージが2階とのことで、普段ライブが行われる地下が待機場所となった。
がらんとした空間。ここでリクオさんやクレフィンを観たんだなぁ…と、不思議な感覚に陥る。
ほどなく友人と合流。歓談。
開場。初めて2階へ足を踏み入れる。
ステージ後方は座敷のような構造。
やはりステージに近いしもてサイドの椅子に腰掛けた。

始まってみると最高に近い。
とみやんこと富永くんが50cm真横でギターを弾いている状態。
何ていい音。太い指なのに(笑)なんて繊細に綺麗に動くのだろう。
この近さはたまらない。
もしもこれがkyOnさんや佐橋くんだったら
緊張を通り越して罪悪感さえ感じているだろう(苦笑)。
ブルージーな音楽、トランペットが加わるだけでぐんと豊かになる。
MCは、髪型変遷や、福島くんが40歳にして初めて受けた人間ドックでB型と判明した話。
「生まれてこのかたA型として育てられてきて
 みんなに真面目だ真面目だって言われて、B型の人とは合わないな~と思っていたら
 自分がB型だった」(笑)
二部は飛び入りゲストでKOOが参加。客席サイド、友人の右隣に腰かけたまま吹いていた。
彼を観るのは何年ぶりだろうか。いつか観たLeyona@CLUB QUATTRO以来。
そして彼等が参加した元春の20周年記念ツアーのことを想った。
あれからもう9年もの年月が通り過ぎていった。
後半はコール&レスポンス。
何故かハム会社名の羅列、どこまでも福島くんのセリフを追いかける黒川くんがおかしかった。
初めての2階は新鮮で、まるで輪の中の一員のような気分になり、楽しかった。
「ティーンエイジャー」が聴けなくて残念。
それはまたいつか。
最高に愉快な楽団、バンバンバザール。
ますます彼等が好きになる。



バンバンバザール
2009.1.25(SUN)@渋谷BYG
福島康之(Vo,G)富永寛之(B)黒川修(B)
下田卓(Tp)
Guest:KOO(Tp)(From Black Bottom Brass Band)
(整理番号9番)

2009-01-18 | Music
南青山MANDALA、2日目。
久しぶりに一桁の整理番号だったせいもあり、早く会場に着いてしまった。
開場の約20分前、リハーサルを終えたチャボさんが上がってきた。

最前のほぼ正面席に着席する。
長い待ち時間の読書も、次第に集中力が落ちてきた。緊張のために。

チャボさんは眼鏡をかけて登場。3曲目までは外さなかった。
「唄」は何度も聴いてきたはずなのに、その歌詞の深さにドキッとする。
2曲目の新曲でしっかり観客の心を捕えた。
チャボさんの視線が飛んで来ない位置だとわかっていたから
緊張しつつも、ずっと見つめ続けた。
譜面台がフラットで死角はない。
近くだからこそわかるチャボさんの眼差しを見た。
足でリズムを力強く踏みならす姿。
右手の小指のつけ根に少しはがれかけた絆創膏。
それが何だかリアルで、チャボさんの今を物語っているかのようでもあった。

ドブロをかき鳴らすブルースは最高だった!
共鳴する生音、これが原点。
チャボさんはブルースマンなのだと実感する。
「While My Guitar Gently Weep」が痛かった。
新曲「サンドウィッチ」
 僕等はもう十分にくたびれたのだから
 僕等はもう十分に疲れているのだから
という一節にまたドキッとした。

アンコール後の恒例「宣伝コーナー」はライブ告知。
マコちゃん(鮎川誠)の真似をするチャボさん、どんどん壊れていっておかしかった(笑)
土曜日にしか聴けないはずの曲も、聴かせてくれた。
ラストは「おやすみ」
静寂の中で終わる。
チャボさんの音楽と言葉。それは日々を生きていく糧。


 形をもたない 水の流れも
 遥かな 空の夕映え
 水面に写せるだろう

 手の届くほどの ことばのひとっ破片で
 ある日の無口な心でも 移し出せたら
 君はその時 ひとつの 唄となるだろう
 君はその時 誰かが口ずさむ 唄となるだろう

 

Monthly CHABO Vol.7
新年!CHABO SOLO NIGHT!
2009.1.18(SUN)@南青山MANDALA
仲井戸CHABO麗市(Vo,G)
(整理番号2番)

01

Your Song

2009-01-17 | Music
昨夜はミュージックステーションでkyOnさんがピアノを弾いていたと友人からのメール。
残業で見逃した。
今朝、You Tubeに上がっているのを発見。感激。

外苑前「LA MAISON DE TAKAGI」で友人と待ち合わせ。
美味しいケーキとコーヒー。
そして互いの近況や予定、想いを寄せる人のこと等を話した。

約1ヶ月ぶりの南青山MANDALAで、チャボさんのライブを観る。
番号は若くなかったが、いつもの下手サイド、運良くほぼ死角なし。
共演者のいない、たった一人きりのステージは広い。
チャボさんは少し髪を切ったようだ。
オープニングは大好きな「唄」
kyOnさんとの共演の前にリクエストしていた曲。今ここで叶った。

前半は、古井戸時代の、しかもレコードされていない曲をも含めた貴重なセットリスト、
長い間封印してきたという「退屈」その理由と歌詞についての告白。
久しぶりに聴く「荒野で」「冬の日」嬉しかった。
朗読は「さよならマスター」
実は外苑前近辺にあったお店のことを描いたものだと明かしてくれた。
Elton John「Your Song」のカバー、大切な人へのメッセージだと感じた。
新曲もあり、麗蘭で披露してくれた「今 Yes We Can」のソロバージョンも。
一人のステージだからこそ、観るほうも適度な緊張感で集中する。
アンコール。
朗読に続く「久遠」では自然に涙が流れ落ちてきた。
身動きがとれなかった。
私はこうして今年もチャボさんの音楽に触れていく。



Monthly CHABO Vol.7
新年!CHABO SOLO NIGHT!
2009.1.17(SAT)@南青山MANDALA
仲井戸CHABO麗市(Vo,G)
(整理番号77番)

01

いつも一緒さ

2009-01-14 | Music
時折雪も混じる生憎の天候。それにしても寒い。
約15年ぶりの大濠公園を通り、福岡市美術館へ。
その後は天神に戻り、念願の映画「Shine A Light」を観る。
レディースデイ、しかも100席余の館内に観客もまばらで悠々と。
映画館に足を運ぶのはいつ以来だろう。
誰もが言う通り、これは劇場で観なければいけない作品だった。
マーティン・スコセッシ、そしてローリング・ストーンズ。
最高だ。

遅い昼食をとり、チェックイン。
ひと休みした後、福岡サンパレスで友人と合流。達郎さんのライブを観る。
立見も多数で大盛況。何度も来ているホールだが、音が抜群にいいことに驚いた。
達郎さんの声は、年末よりも伸びやかに聴こえる。
双眼鏡で佐橋くんのソロパートをくまなく見つめた。寝てない顔をしている(苦笑)。
そして小笠原拓海くん。
さらに成長していることが素人の私にもわかる。素晴らしい。
「Forever Mine」が響いてきた。究極のラブソングだ。
「ずっと一緒さ」いつかのSunday Song Bookでの誰かの想いが重なり、心に迫ってきた。
終演後は鍋を囲み、妥協のない、完璧なライブステージについて、友人と語り合った。



山下達郎 Performance 2008-2009
2009.1.14(WED)@福岡サンパレス
山下達郎(Vo,G)
小笠原拓海(D)伊藤広規(B)難波弘之(Key)柴田俊文(Key)佐橋佳幸(G)土岐英史(Sax)
国分友里惠(Cho)佐々木久美(Cho)三谷泰弘(Cho)
(1階18列37番)

01 Sparkle
02 Jungle Swing
03 Blow
04 ドーナツ・ソング
05 夏への扉
06 ついておいで
07 Paper Doll
08 さよなら夏の日
09 Forever Mine
10 バラ色の人生~ラヴィアンローズ
11 Chapel of Dreams
12 Have Yourself A Merry Little Christmas
13 クリスマス・イブ
14 蒼氓
15 Get Back In Love
16 Bomber
17 Let's Dance Baby
18 高気圧ガール
19 Ride On Time
Encore
20 ずっと一緒さ
21 アトムの子
22 Down Town
23 Your Eyes

青い部屋

2009-01-10 | Music
晴れ。
昨夜までの冷たい雨が去ってくれてよかった。
起床時よりひどい咽痛、身体の節々が痛み、嫌な予感。
PLと抗生物質等、昨年の余りの薬で抑えて外出。
渋谷駅。いつもは縁遠い東口から歩いて出ると人影もまばら。
オフィス街のためか、閑散としていて同じ渋谷とは思えない。
あまりにもびっくりするような出来事や、うれしいことがあり
体調が悪くても、幸先がよいのだと思い込むことにする。
友人と合流。やがて今年最初のライブを、初めて訪れる青い部屋で観る。

予想以上に狭い空間。片方の壁が全面鏡になっているせいか、閉塞感はない。
ステージに高さはなく、後方が青色。まさに「部屋」の様相。
5組のセッション。
トリオからなるFilthの音も、ほどなく身体に馴染んできた。
イーヨさんのボーカル、窪田さんのギターはよかった。
初めて観るエミ・エレオノーラ、圧倒的な存在感。
ミトさんの操る電子楽器、Tenori-Onは不思議だった。梅津さんのSaxはさすが。即興音楽。
最後にkyOnさん達のユニット。
Live Epic以来、6年ぶりに観るKONTA、この人も全然変わらない。
こちらも即興音楽だが、素晴らしい迫力だった。
kyOnさんはチェックのパンツに赤白のスニーカー、赤に白ラインのadidasの上着。
アンコールがなしになり残念。
この青い部屋のオーナーは、シャンソン歌手戸川昌子さんだという。
即興音楽となったのもわかる気がした。
各組のセッションが終わるたび、メンバーが笑顔で握手を重ねる姿が印象的だった。

逢えない1ヶ月はとても長い。
今日までも、そしてこれからも。



Extreme Night Vol.10
2009.1.10(SAT)@渋谷青い部屋
Filth
イーヨ(Vo)外山明(D)大川俊司(B)ハル宮沢(G)窪田晴男(G)
エミ・エレオノーラ(Vo,P)勝井佑二(Vln)
梅津和時(Sax)ミト(Tenori-On)石橋英子(P)とんち(Steel Pan)一楽誉志幸(D)
Dr.kyOn(Key)KONTA(Sax)水谷浩章(B)山本達久(D)