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十二夜

2011-01-23 | Play
くもり。
シアターコクーンにて「十二夜」を観る。
日曜日の昼だけあって、中2階には立ち見も多数の大盛況。
2階席の最前列。舞台がやや遠いが、その趣を含め、独特の世界にすぐに夢中になった。
学生時代、演習のO先生の勧めで幾つか舞台を見た。
そのひとつに「十二夜」があった。
まだ出来て間もない頃のグローブ座だったかもしれない。
その時の演出は、双子が白い仮面を被ることで役をうまく分けていた。
原作に忠実に描いていたように記憶している。
串田和美による演出は大胆で、
後半、一人二役の松さんは伸びやか。魅力たっぷりだった。
兄を想う妹の気持ちが痛いほど伝わってきた。
道化役の笹野高史の存在感も大きい。
随所に現われた楽団による音楽も心に残る。
休憩を含めて2時間50分。
あっというまだった。
シェイクスピアも串田和美の手にかかると、これほどまで新鮮な作品に生まれ変わるのかと
演劇の奥深さを感じさせられた一日だった。
ところで、今回のパンフレットは
いつもの作品紹介、インタビュー、座談会に加え、アートの要素がいっぱいで素晴らしい。
「私の十二夜」をテーマに、11名のアーティストの作品が掲載されている。
パンフレットとはこういうものであってほしい。



シアターコクーン・オンレパートリー2011
『十二夜』
2011.1.23(SUN)@Bunkamura シアターコクーン
潤色・演出:串田和美
作:W. シェイクスピア 翻訳:松尾和子 音楽:つのだたかし
松たか子 石丸幹二 りょう 荻野目慶子 片岡亀蔵 笹野高史 串田和美 他
(2階A列25番)

パイパー

2009-01-28 | Play
くもり。
風邪が悪化したようだが、重い身体を奮い立たせて渋谷へ向かう。
シアターコクーンにて、NODA MAP「パイパー」を観る。
12月に観た舞台が個人的に消化不良だったせいか、今回は設定が明確。
舞台は1000年後の火星。
大がかりなセット、コンドルズ、アンサンブルの見事なまでの動き、動線。
言葉遊び。
宮沢りえの予想外の迫力(ドスのきいた声)、大倉孝二の存在感。
そして松さんの輝き。
高いチケット代も納得出来る内容だった。
来れてよかった。
劇場で受け取ったチラシの中でミュージカル「ジェーン・エア」の予定を知る。
これも楽しみにしていよう。
終演後、会場出口で音無美紀子を見かけた。気品のある人だった。



NODA MAP 第14回公演「パイパー」
作・演出:野田秀樹
2009.1.28(WED)@Bunkamura シアターコクーン
松たか子 宮沢りえ 橋爪功 大倉孝二 北村有起哉 野田秀樹 田中哲司 小松和重 佐藤江梨子
コンドルズ アンサンブル
(1階P列23番)

三人の女

2008-12-21 | Play
晴れ。
高円寺へ。
JIROKICHIの35周年記念。
1ヶ月分のチケットをまとめて売り出すだけあって、すでに数十人が並んでいた。
待ち時間には、天辰保文さんの「ゴールド・ラッシュのあとで」の続きを読み
寒さに耐えながら、退屈することはなかった。
この人の評に共鳴し、ゆったりと流れるようなそして的確な表現に好感を持った。
その表現に触れるだけで、聴いてみたいと思うアルバムが何枚も見つかる。
友人と合流し、無事にチケットを手に入れたあとは下北沢へ。

本多劇場にて、竹中直人の匙かげん#3「三人の女」を観る。
3姉妹と彼女達の伴侶、奇妙な同居人の織り成す物語。
場面展開や起承転結といったものはなく、言葉の繰り返し。
意味の探り合い。
哲学めいたその内容を理解することは容易ではなく
消化不良のまま、約1時間40分で幕を閉じてしまった。
荻野目慶子。なんて綺麗な人だろう。
大好きな竹中直人の舞台、また観たいと思う。

もう一つの目的はすでに気持ちの中から薄れ、まっすぐ岐路につく。
18時。自宅のPCに向かい、インターネット生中継で「平原綾香スペシャルイベントライブ」を見る。
東京タワー、レインボーブリッジ。夜景の美しい場所。
kyOnさんのピアノ伴奏による数曲。せつないほどに美しかった。
場所がわかっていたなら、逢いに行きたかった。



竹中直人の匙かげん#3
「三人の女」
2008.12.21(SUN)@本多劇場
出演:竹中直人 荻野目慶子 中島朋子 佐藤直子 井口昇 矢沢幸治
作:岡田利規
演出:竹中直人
美術:安斎肇
音楽:栗コーダーカルテット
(F列24番)

ロマンス

2007-08-19 | Play
久しぶりの三軒茶屋、普段はあまり縁がない。
2年半前の「コーカサスの白墨の輪」以来の世田谷パブリックシアターで
こまつ座&シス・カンパニー公演「ロマンス」を観る。

2階席の最前列、まあまあの位置だ。
日曜のマチネ、客層は老若男女さまざまだった。
井上ひさし作、栗山民也演出。
ロシアの劇作家、チェーホフの物語。
しかしチラシや公式サイトに紹介されている、妹と夫人との葛藤のストーリーではなく
チェーホフ自身の、44年の人生を駆け抜ける壮大な物語になっていた。
井上芳雄、生瀬勝久、段田安則、木場勝己。
少年期から青年期を経て、晩年までのチェーホフをリレーで演じ分けていく。
妹マリヤに松たか子、妻オリガに大竹しのぶ。
その他の登場人物もすべてこの6人が演じている。
随所に笑いあり、ペーソスあり、歌あり。
貧しい家庭に生まれながら、やがて医師となり
ヴォードビルを求め、多数の小説、戯曲を書き残したチェーホフという人物の虜になった。
それにしても、6人の俳優たちのなんと素晴らしいことだろう。
大竹しのぶ。
しっかり者のオリガ、時には少女のようにもなり、突如豹変して物乞いをする老婆にもなる。
松たか子。
生涯兄を支え続けるマリヤ。凛とした姿は彼女にふさわしい。
余裕があれば、もう一度観たいと思える素晴らしい舞台だった。



こまつ座&シス・カンパニー公演「ロマンス」
2007.8.19(SUN)@世田谷パブリックシアター
大竹しのぶ、松たか子、段田安則、生瀬勝久、井上芳雄、木場勝己
(2階A列32番)

ひばり

2007-02-13 | Play
体調がすっきりしない日々が続いている。
休日に自室に籠るのは楽なことだが、精神的にはさらに滅入ってしまうだろう。

シアターコクーンにて、蜷川幸雄演出、松たか子主演の舞台「ひばり」を観る。
正方形に作られたステージ。
法廷の場面に回想シーンが織り込まれ、さながら劇中劇のように
出演者全員が三方を取り囲んで終始舞台を見つめている。
そして客席の灯りは消されることがほとんどなかった。
まるで観客までも陪審員であるかのように。
15世紀初頭のフランス、「ジャンヌ・ダルク」の物語。
哲学と宗教のエッセンスは理解するに容易くはなかったが、決して飽きさせることはない。
主演の松たか子は「男の服」を身にまとい、「声」を回想し、立ちはだかる障害と闘っていく。
2階最後列からは細かい表情までは見てとれないが、
髪を短くした彼女の凛とした姿、全身全霊のセリフ回しはやはり素晴らしかった。
休憩15分をはさんで、約3時間半の長い舞台だった。
松たか子。
もちろん彼女にまさるものは何もない。
彼女に、そして姿を見ることは叶わなかった蜷川氏にも惜しみない拍手を。



「ひばり」
2007.2.13(TUE)@Bunkamuraシアターコクーン
作:ジャン・アヌイ 翻訳:岩切正一郎 演出:蜷川幸雄
出演:松たか子、益岡徹、壌晴彦、磯部勉、橋本さとし、山崎一、小島聖、品川徹、他
(2階E列12番)

罪と罰

2006-01-08 | Play
快晴の日曜日。
年明け初の渋谷の街は思ったほどの混雑はなく、
駅から会場までの道のりをのんびりと、けれどすいすいと歩く。
シアターコクーンにて、NODA MAP「贋作・罪と罰」を観る。
脚本、演出、野田秀樹。彼の舞台は初めてだ。
表も裏もない、両方向から観るステージ。
幾つもの椅子、時折開閉する巨大なカーテンが効果的に使われていた。
哀しくも希望の光が差した三条英の人生。
年にほんのわずか数えるほど、芝居を観に行く。
思うことは
何かひとつでも心に残る台詞があれば、それが生きるヒントとなる、ということ。
今日も終盤のクライマックスにその台詞に出会うことが出来た。
松たか子。彼女の迫力の演技を目の当たりにするのは「ラ・マンチャの男」以来。
汗か涙かでくしゃくしゃになった彼女の姿、鋭い眼光、凛とした姿を見た。
素晴らしいと思う。本物の女優だと。
そして、相変わらず彼女の舞台に足を運んでしまうのは
とても単純な理由から。
つまり、自分の好きな男性が好きな女性。
彼女がいつもどんなふうでいるか気になるということだ。

タワーレコード渋谷店にて、エレックレコード復刻盤「古井戸ライブ」を手に入れる。
恵比寿、サイケデリズムへ新年のご挨拶に。
まだまだ先だと思っていた元春のツアーはもう今週末に迫っている。



NODA MAP 第11回公演「贋作・罪と罰」
2006.1.8(SUN)@Bunkamuraシアターコクーン
脚本・演出 野田秀樹
松たか子 古田新太 段田安則 宇梶剛士 美波 マギー
右近健一 小松和重 村岡希美 中村まこと 進藤健太郎 野田秀樹
(1階A列4番)