佐野元春「Film No Damge」を横浜ブルク13で観た。
実は昨夜もヒューマントラストシネマ有楽町で観たばかりだが
元々、2回は見るつもりでチケットを購入していたし
今週は、他に予定がいろいろとあって、結局はこうして連続で見ることになった。
昨夜よりも大きなスクリーンと臨場感溢れるサウンドで
ステージ上を所狭しと駆け回る若き日の元春に
ぐいぐいと引き込まれていった。
ビデオ作品となっていた「TRUTH」と大きく異なるものはないと思うが
あらためてじっくりと、当時のライブパフォーマンス、
元春のステージの魅力
を目の当たりにすると、感激してしまう。
「Heart Beat」では涙が出そうになった。
その映像と演奏の美しさ、元春のハープ、フレーズのひとつひとつ、曲の物語性…
ロードムービーのようだ。
もうひとつ。
フィルムの中にちらっとではあるが、カメラマン、岩岡吾郎さんの姿を認めることが出来た。
きっと私にしか見つけることが出来ないだろう、と思えるくらいの瞬時の姿を3回。
今、岩岡さんに逢えたなら
当時のことをどんなふうに聞かせてくれただろう…
そんなことも想いながら、元春とハートランドの面々を見つめていた。
エンディングロールには
2nd アシスタントカメラマンの1人として、林ワタルさんの名前も見つけた。
林さんはその日、どのような位置でどのように元春を撮っていたのだろう…。
私自身は、30年前にこの作品を見ていなかったのだから
妙に感傷的になることはない。
元春は今も音楽活動を続けているし、頻繁ではないにせよ、ライブで楽しませてくれる。
「Film No Damage」は私にとって
とても新しいものでもなく、古くさいものでもない。
ただ、長い間、私の心の中の宝物であることに間違いはない。
公開は9月20日まで。
あともう1回、観れたらいいなぁ!と願うばかりだ。