アンジェリーナ

2009-07-30 | Music
午後のフライトで伊丹へ。
いつの間にか疲労は蓄積していたらしく、機内で居眠り。
前夜のメールで、地元の友人と三ノ宮で数年ぶりに逢えることになった。
彼女から聞いた20年前の元春のライブ会場での素敵なエピソードが
ライブ中に頭をよぎった…。

元春の音楽に出会っていなかったら、今の私はなかっただろう。

入場待ち時間の階段ですでにサウナ状態。疲労はピーク。
生まれ変わったチキンジョージにて、Coyoteツアー最終公演を観る。
ステージの上に掲げられたロゴ入り看板の文字、

 It has always been
 our policy to support
 Great Rock Music

変わらないことが嬉しかった。

計画通り、高桑くんの正面2列目をキープ、
しかしステージの狭さ、低さに驚かされる。京都磔磔かと思うほど。
メンバーの入退場口は小松くんのドラムセットの後方、カーテンで仕切られている。
元春が登場するとあまりの近さにただただ高揚。
前列の女子の頭と頭の間から、時々は全身が見える。
元春はかなり暑い様子で、スタッフに訴えていた。
みるみるうちに肌が赤くなり、シャツの色が変わっていく。

「壊れた振り子」ではギターのチューニングが合わずに取り替え。
(ローディーしっかりしてくれ)
機転を利かせたバンドメンバーによるインストに乗せ、
元春は神戸に来れたことへの感謝の言葉を連ねた。
そんなハプニングもまた貴重だ。
「コヨーテ、海へ」
元春が近い。固唾を飲んで見つめてしまう距離。
スクリーンが正面に下りてきて、ウィーリッツァーを弾く元春が映し出された。
アンコールは黒のポロシャツで登場。
これまであったMCは一切なく、いきなり「ぼくは大人になった」が始まる。
メンバー紹介はなんと間奏で行なわれ、
一人一人のプレイをフィーチャーしてイカしたものになっていた。
タイミングが合わず苦笑するシーンも(笑)。

 みんな僕のこと見えてる?
 じゃあ、僕が背伸びしよう!

 みんな大丈夫?
 僕は全然大丈夫だけどね!

と、何だか可愛らしいMCも飛び出した(笑)
この狭いスペースで、さすがにスライディングはなし。
至近距離で元春の、昔と変わらない瞳を一瞬見ることが出来てうれしかった。
「アンジェリーナ」ではなんと赤のストラトと腕に触れてしまった。
最後は用意されたお立ち台に上がり、挨拶する元春。

 次にここでライブやる時には、この上で歌うよ、と元春(笑)
 ありがとう神戸!
 ありがとうチキンジョージ!と。
元春の口からそんなふうにハコの名前が出るのは珍しい。
退場の際に「イーッ」と歯を出した元春(笑)
可愛らしかった!
暑かった!

あっという間に駆け抜けた7月。
Coyoteツアー、この夏の最高の思い出。
元春には感謝の気持ちでいっぱいだ。
ツアーがなければ会えない沢山の人達。
また30周年で!



佐野元春&THE COYOTE BAND
2009年夏 全国ライブハウスツアー「COYOTE」
2009.7.30(THU)@神戸チキンジョージ
佐野元春(Vo,G,Key)
深沼元昭(G)小松シゲル(D)高桑圭(B)渡辺シュンスケ(Key)大井洋輔(Per)
(整理番号F44番)

01 星の下 路の上
02 荒地の何処かで
03 君が気高い孤独なら
04 ヒナギク月に照らされて
05 裸の瞳
06 折れた翼
07 呼吸
08 ラジオ・デイズ
09 Us
10 夜空の果てまで
11 壊れた振り子
12 世界は誰の為に
13 コヨーテ、海へ
14 黄金色の天使
Encore
15 ぼくは大人になった
16 Young Bloods
17 Down Town Boy
18 約束の橋
19 アンジェリーナ


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