トランジスタ・ラジオ

2009-05-31 | Music
くもりのち晴れ。
11時、チェックアウト。
ホテルすぐ近くのフェスティバルホールには白い囲いが張り巡らされ、
無機質な物体に様相を変えていた…。
朝、急に思い立ち、サントリーミュージアムへ。
展覧会の内容を確認していなかったのだが、「安藤忠雄建築展」が開催されていて幸運だった。
しかも本人が来場し、サイン会を行なっていた。
書籍購入を一瞬迷ったが、思いとどまった。
私が子どもの頃から好きだったのは、安野光雅だった…。
場内では、彼の近年の仕事を写真のみならず立体模型で身近に見ることが出来て、興味深かった。
その後は3Dフィルム「Into The Deep」

弁天町「リーフ」にて昼食。
友人ご夫妻と合流出来て、楽しいひととき。
その後は9月の時と同じように、谷町四丁目からゆっくりと城ホールへ向かった。

RADIO MAGIC、2日目。
ややかみてのスタンドFブロック。
kyOnさんのグランドピアノの手元は見えないが、Rolandは手元が見えて
ギターもSax本田くんと被らない位置。
kyOnさんのフライングV、オープニングのイントロから心が踊った。
「トランジスタ・ラジオ」
フミヤそしてシークレットゲストの浜ちゃんによるカバー。
浜ちゃんのリスペクトが伝わってきた。
個人的には今日一番嬉しい瞬間だった。

中盤に登場したシークレットゲストは平井堅。
会場は盛り上がっていた。
スクリーンにどアップが映ると、何だかリクオさんに見えてきた(苦笑)。
小田さんの力の抜けた毒舌(笑)おもしろかった。
ステージを端から端まで、後方まで走り回り、客席にも降り、相変わらずのパフォーマンス、
昨秋痛めた足はもう大丈夫なのだろうか。
十分予想されていた松さんとの「500マイル」選曲とハーモニーが素晴らしい。
そしてやはり清志郎を想う。
この先何があっても思い出すのだろう。
Sing Like Talkingはとても退屈だった。
アンコールを待たずに退出、予定の新幹線が遅れていてひやっとしたが、無事帰宅。

大阪城ホール。
こんなにも広い会場で、2つの偶然が重なった。
なんと同じ列に地元の友人が居たこと。
ブレイクタイム中、トイレで神戸の友人にばったり会ったこと。
来ることが出来て、本当に良かった。



FM802 STILL20 SPECIAL LIVE
RADIO☆MAGIC
2009.5.31(SUN)@大阪城ホール
Special Band:
佐橋佳幸(G)河村カースケ智康(D)渡辺等(B)Dr.kyOn(Key)斎藤有太(Key)
本田雅人(Sax)佐々木久美(Cho)渕上祥人(Cho)大滝裕子(Cho)
(スタンドF18列6番)

01 トランジスタ・ラジオ(藤井フミヤ+浜崎貴司)
02 幸せであるように(浜崎貴司)
03 ルパン・ザ・ファイヤー(SEAMO)
04 マタアイマショウ
05 CONTINUE
06 そばにいるね(青山テルマ)
07 何度も
08 HOME(清水翔太)
09 アイシテル
10 TRUE LOVE(藤井フミヤ)
11 ANOTHER ORION
12 タイムマシーン
13 POP STAR(平井堅)
14 白い恋人達
Pause
15 ハナミズキ(一青窈)
16 もらい泣き
17 はじめて
18 キラキラ(小田和正)
19 たしかなこと
20 君住む街へ(小田和正+一青窈+佐藤竹善)
21 500マイル(小田和正+松たか子)
22 明日春が来たら(松たか子)
23 SEASONS OF CHANGE(SING LIKE TALKING)
24 WITH YOU
25 SPIRIT OF LOVE
Encore
26 Oh! RADIO(All Members)

RADIO MAGIC

2009-05-30 | Music
くもり。
午後半休で職場を飛び出し、14時発のANA便で伊丹へ。
離陸の直後、空を見つめていた時、
1週間前のワンシーンが突然蘇って、心が揺れた。

新型インフルエンザ騒動で、一時は中止や延期も覚悟していたが、無事来ることが出来た。感謝。
大阪城ホールにて、FM802開局20周年記念イベントライブ「RADIO MAGIC」を観る。
メガネを職場に忘れてきた(あるいは紛失した?)ことは
座席についてから気づいた。
ステージはほぼ正面、最も遠いスタンド席、Cブロック。
双眼鏡を駆使して、それほどの不便は感じない。
オープニングのピエロのパフォーマンスと、映画「Sting」のような音楽と演出、
冒頭から802スタッフの愛情を感じ取ることが出来た。
何と言っても、このイベントのために組まれたスペシャルバンドに惹かれた。休憩20分以外は出ずっぱり。
音楽監督の佐橋くんは勿論のこと、
kyOnさんのフライングV、アコーディオン、オルガン、ピアノ…
有太くんと一緒というのも嬉しい。
ボーカリストあるいは楽曲ごとに有太くんと交互に鍵盤を分け合う。
初めて観るサックスの本田くんも素晴らしかった。
斉藤和義以外は、ボーカルにはまったくと言っていいほど興味がなかったのだが
福原美穂を観れたことは収穫だった。
いきものがかりの彼女も堂々として見事だった。
KANの観客席の盛り上げ方はさすがだった。

気になっていた「and more…」シークレットゲストはユースケ・サンタマリア
そして何と桑田佳祐!
「松本幸四郎です」などと言って佐橋くんに絡む(笑)
しかし周囲の若い観客はいまいちわかっていないようで、世代格差を感じてしまった(苦笑)。
kyOnさんと桑田さんの生のセッションは初めての体験で、高揚した。
そしてkyOnさんと有太くんの連弾も心が躍る。

最後が斉藤和義、という粋なプログラム。さすが802。
力を抜いた感じのせっちゃん。
清志郎のカバー「JUMP」うれしかった。せつなかった。
アンコール。
シャーリー富岡とヒロ寺平の紹介で、メンバーが呼び込まれ
全員で「Oh! RADIO」
あの日、青山で何度も聴いたバージョンとは随分違って聴こえたが
スクリーンに映し出された歌詞、そのメッセージが心に響いた。
本当だったらきっと、清志郎がここに居るはずだった。

終演後、弁天町の居酒屋「なかもと」で友人と夕食。美味しかった。
どうしても話題は清志郎やチャボさんのことになった…。
ホテルの部屋に入り、BS2でジャニス、そしてアレサ・フランクリンのライブ映像を見る。
ソウルは永遠。



FM802 STILL20 SPECIAL LIVE
RADIO☆MAGIC
2009.5.30(SAT)@大阪城ホール
Special Band:
佐橋佳幸(G)河村カースケ智康(D)渡辺等(B)Dr.kyOn(Key)斎藤有太(Key)
本田雅人(Sax)佐々木久美(Cho)渕上祥人(Cho)大滝裕子(Cho)
(スタンドC9列21番)

01 RADIO(吉岡聖恵+福原美穂)
02 気まぐれロマンティック(いきものがかり)
03 帰りたくなったよ
04 SAKURA
05 CHANGE(福原美穂)
06 LOVE~winter song~
07 So in Vain(CHEMISTRY)
08 北風
09 約束の場所
10 HONKY JILL~69(あいなめ)のブルース~(桑田佳祐)
11 悲しい色やね
12 明日晴れるかな
13 波乗りジョニー
Pause
14 愛は勝つ(KAN)
15 まゆみ(KAN+スキマスイッチ)
16 世界で一番好きな人(KAN)
17 view(スキマスイッチ)
18 マリンスノウ
19 全力少年(スキマスイッチ+絢香)
20 おかえり(絢香)
21 三日月
22 Peace loving people
23 JUMP(斉藤和義)
24 やわらかな日
25 君の顔が好きだ
26 アゲハ
Encore
27 Oh! RADIO(All Members)

After The Storm

2009-05-23 | Music
晴れのちくもり。
これほど会場に向かうのに精神的エネルギーが要るライブは初めてだ。
しもての一段高い場所に着席。
始まってしまえば
昨日よりステージから遠い位置だったためか
途中までは随分と冷静に観ることが出来た。
壁にもたれていると、ギター音の振動が身体に伝わってきた。

何も変わらない。
チャボさんがこれまで生まれたカバー曲を披露してくれている。
すべてが「Your Song」だ。
懐かしい若き日の、ほほえましいエピソードを織りまぜながら…。

けれども
本編の終盤「I Can't Get Over You」でチャボさんの涙を見てしまったら
もうダメだった。
涙が止まらない。
アンコール「いい事ばかりはありゃしない」では
まるで隣りで清志郎が歌っているかのような光景…。
そして昨夜はなかった「雨上がりの夜空に」
ポロポロと涙を落としながら、腕を振り上げながら、一緒に大声で歌った。
涙は枯れないことを初めて知った。

こんなに切なくて悲しい2日間のことを、私は一生忘れない。
そしてチャボさんが歌い続けてくれる限り、ずっとついて行こう。

何も変わらない。
清志郎がいないこと以外は。
日常はまた知らん顔して回り続ける。
けれどもなんて大きな喪失感なんだろう。
今はただ、チャボさんの想いが胸に迫ってきて、苦しい。



Monthly CHABO Vol.11
CHABO SOLO「COVER Night!!」
2009.5.23(SAT)@南青山MANDALA
仲井戸CHABO麗市(Vo,G)
(整理番号87番)

01 Oh My Love
02 Your Song
03 Light My Fire
04 I Say A Little Prayer
05 4月になれば彼女は
06 As Tears Go By
07 I Believe In You
08 Born In 新宿
09 You've Got A Friend
10 A Place In The Sun
11 Autumn Rain
12 カフーツ(一枚のレコードから)
13 The Moon Struck One
14 Southbound Train
15 Stop The Music
16 Heart Like A Wheel
17 Are You Alright ?
18 I Can't Get Over You
19 Who Knows Where Time Goes
Encore
20 Everyday I Had The Blues
21 You Send Me
22 君が僕を知ってる
23 いい事ばかりはありゃしない
24 雨上がりの夜空に
25 夜の散歩をしないかね
26 After The Storm


@南青山MANDALA

2009-05-22 | Music
くもり。
外苑前駅からの道のり。変わらない風景。
場内のしもてに着席。
先月までと何も変わらないはずだった。

この日は来た。
チャボさんの顔がやつれているのがわかった。
「Oh My Love」をインストで披露したあと、
冒頭のMCで言葉に詰まることがあったが、気丈にすべてを歌い切った。

私は泣かないようにがんばってみた。
泣いたら、涙でチャボさんの姿が見えなくなってしまう。
…ダメだった。

リーディングコーナーは
「一枚のレコードから」の中の「カフーツ」
暑かった1994年夏の日の思い出。
北海道でのテレビ収録のロケ、そして日比谷野音の一夜限りのライブ。

「COVER NIGHT」と題されたライブ、
改めてこれまでの多くの作品にこめられていた想いを知る。
そして様々な作品のメロディに乗せ、新たに披露されたもの、
がんばっているけど、君の不在を受け止められないんだ。
夏がまた嫌いになりそうだと。
君に会いたい、話があるんだと。
友達を突然奪われて悔しいと。
あまりにもストレートな言葉とメッセージで心が震えた。

アンコールではRCのカバー
「君が僕を知ってる」「いい事ばかりはありゃしない」
涙が止まらなくなった。
涙は一度にこんなに沢山落ちるんだと初めて知った。

最後に封筒から取り出した清志郎への手紙。
チャボさんがシャツで涙を拭いながら叫び、読んだ。
歌い続けることだよなと。
ひさこがよろしくって言ってたと。

今夜1人でよかった。
誰かと居たら、悲しみが倍になる。



Monthly CHABO Vol.11
CHABO SOLO「COVER Night!!」
2009.5.22(FRI)@南青山MANDALA
仲井戸CHABO麗市(Vo,G)
(整理番号33番)

01 Oh My Love
02 Your Song
03 Light My Fire
04 I Say A Little Prayer
05 4月になれば彼女は
06 As Tears Go By
07 I Believe In You
08 Born In 新宿
09 You've Got A Friend
10 A Place In The Sun
11 Autumn Rain
12 カフーツ(一枚のレコードから)
13 The Moon Struck One
14 Southbound Train
15 Stop The Music
16 Heart Like A Wheel
17 Are You Alright ?
18 I Can't Get Over You
19 Who Knows Where Time Goes
Encore
20 Everyday I Had The Blues
21 You Send Me
22 君が僕を知ってる
23 いい事ばかりはありゃしない
24 夜の散歩をしないかね
25 After The Storm


夢の中

2009-05-10 | Music
晴れのちくもり。

午後「ロックの学園」へ。
垂れ幕を見上げ、この目で確認する。
三浦海岸駅から今年初めての下北沢へ。
CLUB251にて、Bo Gumbo3とYOKOLOKO BANDを観る。
kyOnさんのギターを目の前に、身体を揺らす。
永井くんの言葉に胸が熱くなる。
長い長いトンネルを抜けて、辿り着いただけ。
あぁ清志郎はどんとさんに逢いに行ったのだなぁと思えた。
喪失感。
絶望感。
どんとさんが消えてしまった時、kyOnさんたちもこんな気持ちだったのだろうか。
ある日突然、当たり前のことが当たり前ではなくなった。
そしてやがて歳月が過ぎ、
いつかこんなふうに楽しく過ごせる日が来るのだろうか。
ようこさんがR&Bを見事にカバーすれば、それだけで清志郎を思い出し
また涙が溜まる。
アンコールセッションは、永井くんとkyOnさんの立ち位置が入れ替わり
とても新鮮だった。

帰宅後、NHKの特番を観る。
若き日のRC、貴重な映像の数々。チャボさんは本当に変わらない。
30周年記念の武道館「僕が君を知ってる」
清志郎とチャボさんが並ぶ姿に、涙がぽたぽたと流れ落ちた。
すべてがただの悪い夢であってくれたらと願った。


うつみようこ&YOKOLOCO BAND
CONCLUSIVE SHOWS!
~YOKOLOCO GUMBO SOUP!
2009.5.10(SUN)@下北沢CLUB251
Bo Gumbo3
Dr.kyOn(G,Key,Vo)Dr,TOSH?(B,Vo)岡地曙裕(D,Vo)
YOKOLOCO BAND
うつみようこ(Vo,G)奥野真哉(Key)竹安堅一(G)グレート前川(B)クハラカズユキ(D)
(整理番号3番)

「君は水道を出しっぱなしにしたまま行ってしまった」

2009-05-09 | Music
朝から晴れ。

まだ夢と現実のあいだを行ったり来たり、彷徨っている。

午後3時過ぎ、ようやく敷地内に入ることが出来た。
「ようこそ、青山ロックンロールショーにお越しくださいました」とアナウンス。
ウサギの巨大バルーン。葬儀式の大きな看板。
大音量で流れるナンバーを聴きながら、さらに幾重にも蛇行した列を辿る。
チャボさんの「夏の色調」が流れてきた瞬間、涙がこぼれた。
チャボさんのことを想うと心が痛い。
献花台の向こうで微笑む清志郎。
赤やピンクの垂れ幕、花々に囲まれていた。自転車やギター、ドラムセットも置いてある。
とても華やかで、いかにも清志郎が喜びそうな斎場だ。

 清志郎!
 ありがとう!
 沢山ありがとう!
 そして、これからも
 チャボさんと私達のこと、よろしくね。

心の中で、そう言った。
どうしても「さよなら」が言えなかった。
男性ファンが泣き崩れている姿を見て、また泣いた。
青山一丁目駅に戻ると、最後尾はさらに伸びていた。

地下鉄で水道橋に移動。
初めてのJCBホールにて平原綾香コンサート追加公演を観る。
ステージは思ったより高く、kyOnさんのプレイがよく見えた。友人に感謝。
初めはあまり集中できなかったが、やがて多くの歌詞に胸をつかれ、また泣いた。
今日は綾香ちゃんの25歳の誕生日。
「I'm Beginning To See The Light」のイントロでサプライズがあり、
彼女の幼少時代の写真がスクリーンに映し出され、大きなケーキ、そして全員で「Happy Birhtday」を。
ツアーの本当の最終日、25公演目。
楽しい思い出を沢山ありがとう。

帰宅途中、携帯で竹中直人の弔辞を読み、また泣いた。
今日は泣いてばかりだ。
青山に行けば何かが吹っ切れると思っていたが、悲しみは増すばかり。
けれども
生きている自分には「明日」がある。



平原綾香 CONCERT TOUR 2009
~Path of Independence~
2009.5.9(SAT)@JCBホール
平原綾香(Vo,Sax)
Dr.kyOn(Key)佐野康夫(D)稲葉政裕(G)古澤衛(G)岡田治郎(B)
(7列18番)

01 ノクターン
02 一番星
03 孤独の向こう
04 朱音
05 雨のささやき
06 今、風の中で
07 明日
08 誓い
09 Bolling that Ring
10 Precicus Time
11 Re: Pepper
12 I'm Beginning To See The Light
13 今・ここ・私
14 空に涙を返したら~天使の梯子~さよなら私の夏
15 虹の予感
16 星つむぎの歌
17 Jupiter
18 Path of Independence
Encore
19 カンパニュラの恋
20 新世界
21 To be Free

清志郎

2009-05-02 | Music

頭の中が真っ白になった。

音楽の神様はなんてむごいことをするのだろう。

清志郎、清志郎、清志郎。

再復活祭を待っていた。

清志郎、
清志郎、
清志郎…