中津

2008-01-26 | Music
くもり時々晴れ。
午前9時前、熊本駅前から大分行きのバスに乗り込む。
約4時間の移動。
時々居眠りをしながらも、途中阿蘇の雄大な山並と広がる風景に何度か目を奪われた。
THE SUN ツアー以来の、因縁の大分駅。
今はそんなことさえ懐かしく思えてしまう。
ソニック30号に乗り込み、中津へ。
想像していたよりはずっと大きな駅だった。
駅近くのホテルにチェックイン後、街を散策するつもりだったが、
結局はロビーに居た友人達と合流して、楽しいお茶。

中津文化会館にて、SSBBツアーの3公演目を観る。
オープニングでまたしてもうるうるしてしまう。
2列目のしもて。拓ちゃんの向こうに少しkyOnさんが見える程度の位置。
けれども最前列が空席だったおかげで
「7日じゃたりない」「ドライブ」では、kyOnさんのアコーディオンとギターを独り占め!
そして拓ちゃんのサックスソロもいただき。
「Young Bloods」の復活、「Heart Beat」は脱落(涙)。
佐橋くんの譜面台は3公演目にして姿を消していた。
そう、もう必要ないでしょう。

第二部、斜め前のカップルに隣席への移動の許可をもらい、最前列へ。
3公演連続の最前列。まず有り得ない状況。この先が怖いくらいだ。
「Wild Hearts」は今夜もショートバージョン。伊勢原スペシャルだったのだろうか。
アンコールでは、拓ちゃんが元春をどんどんかみてに追いやって、トミーさん大笑い(笑)。
楽しいシーンが沢山。
「Happy Man」の始まる直前には、元春が気づいてくれた気がした。いつでも思い込む(笑)。
「Radio」のあとのメンバー紹介はフリーな雰囲気がいい。
「彼とはずっとちっちゃい時から一緒に演奏している」と
子供の背丈を示す元春に
シータカさんが「うそうそ、それはうそ」と返していた(笑)。

曲のイントロに乗せて
「山下久美子ちゃん、この街の出身だってきいたんだけど本当?」
(実際は別府出身)
「久美子ちゃんとはいつもステージが一緒でした。
 『Boys For Kumiko, Girls For Motoharu』なんて言われてました。
 まだ僕が24か25くらいの時」
「あぁそういえば昔彼女にこの曲を書いたなって思い出しました」
「世代を超えてみんなで歌おう!」
そう言って始まった「So Young」、うれしかった。

終演後、このツアー初めての出待ちを試みる。
怪しいと思っていた宮崎ナンバーのワゴン。
予感は当たっていた。
夜は福岡の友人と「風の詩」で美味しい夕食。
米焼酎にも挑戦してみたが、勝てなかった(苦笑)。
楽しい九州遠征となった。



佐野元春 and The Hobo King Band
TOUR 2008 "SWEET SOUL, BLUE BEAT"
2008.1.26(SAT)@中津文化会館
佐野元春(Vo,Key,G)
古田たかし(D)佐橋佳幸(G)Dr.kyOn(Key,G)井上富雄(B)山本拓夫(Sax)大井洋輔(Per)
田中まゆ果(Cho)竹内宏美(Cho)
(2列11番)

01 Good Times & Bad Times
02 I'm In Blue
03 マンハッタンブリッジにたたずんで
04 Sugar Time
05 Young Bloods
06 7日じゃたりない
07 ドライブ
08 Young Forever
09 Wild On The Street
Pause
10 Changes
11 君が気高い孤独なら
12 荒地の何処かで
13 黄金色の天使
14 恋しいわが家
15 観覧車の夜
16 君の魂 大事な魂
17 Wild Hearts
18 Rock & Roll Night
19 約束の橋
20 Someday
21 アンジェリーナ
Encore
22 Happy Man
23 彼女はデリケート
24 悲しきRadio~メドレー
25 So Young

SSBB@熊本

2008-01-25 | Music
晴れ。
飛行機での移動はいつかの雪の記憶から、早めの出発をと思う。
13時前、熊本空港着。
市内へ向かう空港バスの切符を買った直後に東京の友人とばったり。
羽田ではお互い全く気づかなかったが、なんと同じ便だったという。楽しい偶然。
初めて訪れる熊本。
ここはkyOnさんの生まれ故郷ということもあり、一度は訪れてみたかった。
元春のライブでそれが叶うなんて幸せだ。
バスの車窓から流れる風景を眺めていると、予想以上に開けた大きな街であることがわかった。
それぞれのホテルに荷物を預け、黒亭でラーメン。
こってり風味、空腹にとても美味しかった。
友人と別れたあと、熊本城へ。天守閣は工事中で最上階まで上れないのが少し残念だった。
チェックイン後、市内のバスで図らずも大回りをして会場へ向かう。

熊本県立劇場演劇ホールにて、SSBBツアー2日目を観る。
3階席後方にはやや空席、1階は勾配がほとんどない。
音楽の神様が与えてくれた座席は、連続の最前列、しかも今夜は佐橋くんの真正面!
とはいえ、元春とkyOnさんを観るのに大忙し。
左隣は偶然にもkyOnさんファンの友人、その他知人が沢山の濃い最前列(笑)。
かみてであるが故に、予想以上にkyOnさんがよく見えてうれしい。
佐橋くんの右足元にはまだ譜面台が設置してある。果たして本当に必要なんだろうか?
「7日じゃたりない」のアコーディオンセット、初日にはわからなかった謎が解けた。
軽やかなステップ、ギタープレイで佐橋くんと戯れていた時、
kyOnさんが私に気づいてくれたようだ(笑)。
佐橋くんのボーカル、それは最高のフレーズ。
「Home Sweet Home」に「Sail On」、ソロはまるで私のためだけに弾いてくれているかのような錯覚。
そしてくっと前に出て来てくれた時にはうれしかった。
笑顔は遠くに向いていたけれど、気がついてくれていたと思う。
黒のレスポール、びっくりするほどいい音だ。
佐橋くんの薬指の指輪を間近で見てしまった。

今回のツアーのテーマは「Party!」だ、と言い放つ元春。
あれ?「再会」じゃなくて?(笑)

「僕がこの街熊本で初めてライブをしたのは確か1981年、『火の国祭り』
 まさかその火の国祭りに来ていた人今日きてる?」
前方の何名かが勢いよく手を上げて反応し、元春もびっくり。
「当時は、拍手ひとつ起こりませんでした。でも僕は負けなかった。
 いつかこの街でいっぱい拍手を貰えるようなご機嫌な演奏をしようと思った。
 そしてバンドと相談して、アバンギャルドなジャズみたいな感じでやったら余計しらけちゃった。
 いい思い出だね」
熊本ならではのMCを聞くことが出来て幸運だった。

「きっとそれぞれの曲にそれぞれの思い出があると思います。
 みんなの素晴らしいこれまでの思い出を僕もこの胸に抱きしめて
 次の歌を唄いたいと思います」
そう言って始めたのは「黄金色の天使」だった。

「Wild Hearts」の間に挟む楽しいナンバーはなくなってしまった。
「Young Bloods」もなし。
「Radio」のスライディングはまたかみてに!
「ムード盛り上がれば~」のレスポンスでは
観客の声の小ささに「チッ」と吐き捨てて、中央から離れてしまう元春。
すると佐橋くんが、ほーら、みんなのせいだよと言わんばかりに客席を指差し、元春を引き戻す(笑)。
楽しいシーンだ。

メドレーの途中でのメンバー紹介では、トミーさんを
「彼は小倉出身です」と紹介。
するとトミーさんは照れ笑いをしながら
「熊本からは遠いです」(笑)。
「ま、僕からすれば同じ九州なんだ」と返す元春(笑)。
ラストのメンバー紹介では
佐橋くんのところで、元春は両手のひらでハートマークを作り、観客を煽る。
伊勢原では「そっとしてあげて」と言っていたのに(笑)。

それは夢のようなひととき。



佐野元春 and The Hobo King Band
TOUR 2008 "SWEET SOUL, BLUE BEAT"
2008.1.25(FRI)@熊本県立劇場演劇ホール
佐野元春(Vo,Key,G)
古田たかし(D)佐橋佳幸(G)Dr.kyOn(Key,G)井上富雄(B)山本拓夫(Sax)大井洋輔(Per)
田中まゆ果(Cho)竹内宏美(Cho)
(地階席1列32番)

01 Good Times & Bad Times
02 I'm In Blue
03 マンハッタンブリッジにたたずんで
04 Sugar Time
05 Heart Beat
06 7日じゃたりない
07 ドライブ
08 Young Forever
09 Wild On The Street
Pause
10 Changes
11 君が気高い孤独なら
12 荒地の何処かで
13 黄金色の天使
14 恋しいわが家
15 観覧車の夜
16 君の魂 大事な魂
17 Wild Hearts
18 Rock & Roll Night
19 約束の橋
20 Someday
21 アンジェリーナ
Encore
22 Happy Man
23 彼女はデリケート
24 悲しきRadio~メドレー

"Sweet Soul, Blue Beat"

2008-01-22 | Music
くもり。
県内とはいえ、アクセスが悪く、横浜から会場に辿り着くまでには小1時間かかってしまった。
待ちに待った初日。
開演前、ロビーでいきなり大野さんの姿を発見した。懐かしい(笑)
多くのファンの姿を見かけ、友人知人とも久しぶりの再会を果たし、しばし歓談。
音楽の神様が与えてくれた座席は最前列のややしもて寄り。
ツアー初日で最前列だなんて、ファンとしての長いキャリアで勿論初めてのことだ。
着席すると緊張してしまうほど。

オープニングは不思議だった。
まるで映画のよう。モノクロームのフィルム、最高にカッコいい演出だ。
そしてまさかの「Good Times & Bad Times」!
希望的観測として自分の中で挙げていた数曲のうちの1曲、うれしかった。
ウーリッツァーを弾く元春が目の前に居て、釘付けとなる。
やがて幕が上がり、Hobo King Band全員の姿が現われ、音の波を浴びる。
ずっと待ち望んでいた時間がここに。
いい時も悪い時もあった。
ずっと元春の音楽とともにあった。

懐かしいナンバーのあと、ウーリッツァーを離れ、中央のスタンドマイクの前に立つと元春がさらに近くなった。
薄いグレーのスーツ、ベスト、ハット、薄めの茶色のサングラス姿。
まるで夢のようだ。
佐橋くんがいてくれる安心感。
やっぱりHobo King Bandはこのメンバーでなければダメ、1人欠けてもダメだと思った。

ステージ上では司会進行のように語る元春、曲間では何故かくるくると歩き回り
「僕ぐるぐる回るのが習性なんです」(笑)。
大好きな「THE BARN」アルバムからの楽曲、
「7日じゃたりない」、佐橋くんのボーカルのあと、突如アコーディオンのkyOnさんが飛び出してきてビックリ!
「ドライブ」、kyOnさんのギターが目の前に! きゃあ~!
やがて元春の後ろで遊ぶダージリン(笑)。トミーさんも楽しそうだ。
歌詞を間違えて、頭を打つジェスチャーをする元春(笑)、佐橋くん大爆笑(笑)。
「Heart Beat」うれしかった。

約15分の休憩後、
第二部は突然Hobo King Bandの演奏から始まった。
kyOnさんはまるでチャーリー(ジョニー・デップ)のような黒のハット、カッコいい。
拓ちゃんのサックスでエンディングを迎えたところで、今度は黒のスーツに着替えた元春が登場。
ステージ上方にキラキラと光るロゴ、うれしかった。本当に夢のよう。
新作「Coyote」からの楽曲は少なかったが
「THE SUN」アルバムから、大好きな「恋しいわが家」、佐橋くんのギター、最高だ!
自分の顔が真っ赤になって、体温がぐんぐん上がるのがわかった。

アンコールでは「Party!」と叫び、何度もアンコール、
すばやく引っ込み、早い早い(笑)
「彼女はデリケート」や「So Young」あたりでは、ステージ上手袖でローディーの一二さんや晃彦さんも
手を振り上げて楽しそうだった。
自分も跳ね過ぎて、よくわからない(笑)。
ラストのメンバー紹介では佐橋くんに大きな歓声がわく。
左手薬指に指輪がキラリ、「あざっす」と佐橋くん(笑)
「このメンバーでライブを見られるみんなはとっても幸せだと思うよ」と元春。
本当だよ元春!
ありがとう、楽しかった。
予想をはるかに超える3時間、これからのステージが怖いくらい楽しみだ。

帰りの電車内で改めてツアーパンフレットを開き、トミーさんのエピソードを目にした時
涙が出そうになってしまった。
元春そしてHobo King Band、そこにいてくれてありがとう。
次は熊本で。



佐野元春 and The Hobo King Band
TOUR 2008 "SWEET SOUL, BLUE BEAT"
2008.1.22(TUE)@伊勢原市民文化会館
佐野元春(Vo,Key,G)
古田たかし(D)佐橋佳幸(G)Dr.kyOn(Key,G)井上富雄(B)山本拓夫(Sax)大井洋輔(Per)
田中まゆ果(Cho)竹内宏美(Cho)
(1階1列22番)

01 Good Times & Bad Times
02 I'm In Blue
03 マンハッタンブリッジにたたずんで
04 Sugar Time
05 Heart Beat
06 7日じゃたりない
07 ドライブ
08 Young Forever
09 Wild On The Street
10 Young Bloods
Pause
11 Changes
12 君が気高い孤独なら
13 荒地の何処かで
14 黄金色の天使
15 恋しいわが家
16 観覧車の夜
17 君の魂 大事な魂
18 Wild Hearts
19 Rock & Roll Night
20 約束の橋
21 Someday
22 アンジェリーナ
Encore
23 Happy Man
24 彼女はデリケート
25 Down Town Boy
26 So Young
27 悲しきRadio~メドレー

Golden Circle Vol.11

2008-01-20 | Music
くもり。
体調は思わしくなかったが、行けてよかった。
SHIBUYA-AXで、Golden Circle Vol.11を観る。
初めてのAX2階席。
すぐに(中島)卓偉くんが居るのがわかり、最前列にゆずの2人、そしてかみて方向にcharaも発見。

アコースティックギターで登場した広沢タダシ、線が細いがいいシンガーソングライターだ。
寺岡くんのソロステージで披露された新曲「大人」は
清志郎30周年記念ライブでチャボさんが放った言葉に感化され、引用された
「友よ、おれたちもうすぐ40歳だってよ」
という歌詞が心に響いてきた。

初めて生で観るジュンスカは、客席のノリも含めて凄かった。
本人達もファンもそう若くはないのに(苦笑)。
ライブハウス的たてノリ、宮田和弥は客席にダイブ!
メンバー4人のパワー、寺岡くんの原点を見ることが出来てよかった。
シークレットゲストとして、なんと浅野忠信が登場。
長くジュンスカのファンで、学祭で数十曲を唄い続けたと紹介された。
ステージに立った彼は、俳優ではなく、ひとりの素朴な音楽ファンの顔をしていた。
大はしゃぎで嬉しそうだった。
宮田和弥は、ジュンスカよりもこのあとのチャボさんとの共演のほうが緊張すると明かす(笑)。

元ユニコーンの阿部義晴。
寺岡くんは「おたくたちもどう?」と再結成をけしかける(笑)。
真面目なキャラかと思いきや、衣装替えでエルビスのフリフリの様相、大いに笑えた(笑)。

2階は傾斜が少ないせいか、最後列のC列は見やすくなかった。
チャボさんが姿を現してからは一人ずっと立って観ることにした。

「ガルシアの風」「ティーンエイジャー」
「遠い叫び」のギターはカッコよかった!。
チャボさんと一緒に弾いていた佐藤くんもなかなか好きなプレイヤーのタイプだ。
そして寺岡くんが作った曲「"飲んだくれジョニー"を探して」は
彼が十代からの自分とチャボさんの姿を重ね合わせて歌ったバラード、素晴らしかった。
まさにリスペクトだ。鼻の奥がつんとした。
「嘘や想像は歌わない」と言った阿部義晴、同意した寺岡くんの姿が脳裏をよぎった。
ジュンスカのメンバーを迎えての「ギブソン」、
チャボさんは出だしのタイミングを逸し、笑いながら自分の頭をコツンと叩いていた(笑)。

アンコールでは、GCの黒Tシャツに羽根つきの帽子姿のチャボさん。
「チャンスは今夜」
出演者全員が横並びになり、ステージ前方に腰掛けて客席を巻き込んで「Check! Check! Check Tonight!」と歌う。
そして
「宇宙で、このイントロを弾くことを許されたただ一人のギタリスト」と紹介され「雨上がりの夜空に」
札幌を思い出した。
ひと回り以上も若いミュージシャン達と一緒に、チャボさんが居るのは何だか不思議だったし、
チャボさんは何となく照れくさそうにしていたけれども、その光景はとても楽しかった。
寺岡呼人くんが発起人となって、音楽仲間や彼が影響を受けたミュージシャンを迎えるイベント。
このイベントを初めて観たのは、2005年11月、品川ステラボール。
佐橋くんがギタリストとして参加した時だった。
おかげで小田さんを20年ぶりに観ることも叶った。
いちミュージシャンとしての活動だけではなく、こうして私達音楽ファンにその「Ciecle」を広げ、届けてくれる。
寺岡くんに心から感謝。
これからもずっとこのイベントは続いていくだろう。



Yohito Teraoka Presents
GOLDEN CIRCLE VOL.11
2008.1.20(SUN)@SHIBUYA-AX
寺岡呼人
JUN SKY WALKER(S)
 宮田和弥(Vo)森純太(G)寺岡呼人(B)小林雅之(D)
阿部義晴 広沢タダシ
The Band:新井田耕造(D)金戸覚(B)佐藤健治(G)上杉洋史(Key)
スペシャルゲスト:仲井戸"CHABO"麗市
シークレット・ゲスト:浅野忠信
(2階C列21番)

寺岡呼人&広沢タダシ
01 夢の中で君が泣いてた
02 パーフェクト
03 サフランの花火

寺岡呼人
04 スーパースター
05 大人

JUN SKY WALKER(S)
06 BAD
07 歩いていこう
08 いつもここにいるよ
09 JACK & BETTY
10 Let's Go ヒバリヒルズ
11 BAD MORNIG
12 ひとつ抱きしめて
13 明日が来なくても
14 全部このままで
15 MY GENERATION(with 浅野忠信)
16 すてきな夜空

阿部義晴
17 開店休業
18 セイリング
19 人生は上々だ

仲井戸"CHABO"麗市
20 ガルシアの風
21 ティーンエイジャー
22 遠い叫び
23 "飲んだくれジョニー"を探して
24 ギブソン(with J(S)W)

Encore
25 START
26 チャンスは今夜
27 雨上がりの夜空に

リクオ@BYG

2008-01-14 | Music
晴れ。冷蔵庫に入ったような寒さ。
渋谷駅から足早に歩く。道玄坂の途中までは歩行者天国になっていた。
寒空の下で待つのは避け、15時過ぎに店内に入ると、整理番号はラッキーナンバーだった。
2008年の初ライブ。幸先がよい。
何の約束もなしに次第に友人達が集まり、先月のクレフィンの時のように楽しい待ち時間となる。
自家製ミートソースで腹ごしらえ。
17時にチケット引き換えを済ませてからは、恵比寿の楽器屋さんへ年始のご挨拶。
お客さんが新しいギターをギンギンに試弾きしていた。

BYGにてリクオさんのソロライブを観る。
最前列の中央。
アップライトは片隅に片づけられ、キーボードが正面にセッティングされていて少しビックリ。
この狭いステージに6人が上がるのだから無理もない。
この近さで真正面。手を少し出せばキーボードに触れられる。

リクオさんは髪の毛がさらに伸びていて、登場の一瞬、別人のようだった。
茶色のVネックシャツに薄いグレーのジャケット。さりげなくおしゃれ。
「さっき鏡見たら、なんかちょっとアンジェラ・アキに似とる」と自分で言うので
それがすっかりツボにはまり、大爆笑してしまった(笑)。

譜面台の陰に隠れて、右手はほとんど見えなかったが、左手の動きはよく見えた。
細い5本の指が時折震えているようにも見えた。
最高のグルーヴ、朝ちゃんと学くん。
新曲「Row & Row」を披露、なかなかいい感じ。
一部は約40分、あっというまだった。

30分弱の休憩をはさんで、第二部。
ジャズテイストでカッコいい「氷の世界」、この解釈、アレンジは素晴らしい。
新曲をさらに数曲。ミスってやり直しもあり。
「はかめき」は詩の世界が頭の中に広がっていく。
目の前のリクオさんの姿を確かに見ているのに、
彼を通り越して、そこに桜並木の風景が広がる。
「すべてを忘れない」、後半にかけてはすっかり持っていかれた。
切ない心情と風景、こんなふうに唄える男性シンガーはリクオさんだけだとも思う。
「ムーンライトサンバ」、朝ちゃんのパーカッション、そして学くんのドラミング、本当に素晴らしかった!
クールな面持ちで眠そうにさえ見えるのに、迫力のドラム。
この人は本当に凄い。
アンコール、「アイノウタ」の大合唱は感動的。
録り直し?の「マウンテンバイク」の後、ラストは「ソウル」。
楽しいライブだった。
近々このメンバー全員でレコーディングに入るという。
新作を楽しみに待っていよう。



リクオ
2008.1.14(MON)@渋谷BYG
リクオ(Vo,P)
寺岡信芳(B)坂田学(D)朝倉真司(Per)阿部美緒(Vn)橋本歩(Vc)
(整理番号3番)

01 マウンテンバイク
02 ハイ&ロウ
03 孤独とダンス
04 I want you
05 Row & Row
06 恋の行方
07 アンダーグランド
08 Monk's Dream
Pause
09 氷の世界
10 2人のワンダフルワールド
11 夜の過ごし方 朝の迎え方
12 愚か者
13 くよくよすんなよ
14 はかめき
15 すべてを忘れない
16 恋人達のロック
17 ムーンライトサンバ
Encore
18 君を許して 僕を許して
19 アイノウタ
20 マウンテンバイク
21 ソウル