もはや12月恒例となりつつある、ビルボードライブでの麗蘭。
幸運にも今年は日曜日に当たったため、
1st、2ndの両ステージを観ることが叶った。
オープニングのインスト(BookerT&MG's)の途中、
ビルボードライブでの演奏が5年目に当たることに触れて
古い古い友達、梅津さんを呼び入れたチャボさん。
それきり梅津さんは出ずっぱり。
何とも嬉しく華やかなステージになった。
3曲では、ポールの来日に言及してビートルズ初期のナンバーのカバーを披露、
もう何度も聴いてきた「All My Lovin」は果たして
バンドバージョンとしては初めての演奏で、これがとても新鮮でよかった。
最後は公平くんとおじぎを揃えていた。
「練習しました」と公平くん(笑)
「顔」は大好きなブルースナンバー。
久しぶりのことでとてもうれしかった。
このシュールな歌詞とシンプルなコード進行。
麗蘭ナンバーの傑作の一つだと思う。
1stではなかった「真夜中のカウボーイ」が、2ndでは5曲目に演奏された。
これも嬉しい。
思えば、麗蘭の楽曲をこうして麗蘭の演奏で聴けることが醍醐味だ。
公平くんの唄う「太陽のシェリー」
完全にサポートに回るチャボさんのギターがあまりにもカッコよく
やはり目を離すことはなかなか出来ないのだった。
オーティス・レディングの「White Christmas」をSEに使って始まる
麗蘭の「Soul Christmas」
これは私はきっと初めて生で聴くのだろうか。
「毎日がクリスマスだったら」というフレーズの繰り返しが心に残る。
2ndの最後にチャボさんが「Otis Gotta Feeling」「キヨシGotta Feeling」と言ったのを
決して聞き逃さなかった。
自然に出た言葉だった。
続く「Yes We Can 2013」
この曲が始まると、ステージ後ろのカーテンがゆっくりと開いて、夜景を見ることが出来る。
歌詞の途中、人生いろいろのあと、さよなら島倉千代子、とチャボさん。
1stステージのエンディングでは、大切な「Yes We Can」のタイミングを逸してしまい
少し間の抜けた終わり方になってしまった…。これもライブということか。
本編最後は「ミュージック」
客席がスタンディングとなり、自由に踊る。
アンコール1曲目はこれも大好きな「ハッスル」
2ndでは何と梅津さんが間奏部分で客席に降りてきて、盛り上がった。
すぐ目の前を、サックスを吹きながら歩く梅津さん。
こんなに間近で見るのは、渋谷の青い部屋以来だろうか。
小さくてぬいぐるみのような梅津さんだが、本当にパワフルなプレイヤーだ。
最後は新曲「歩く」
「今日を歩く。歩いてく」というサビのシンプルな言葉に
肩をそっと叩かれたような想いがした。
ライブの間、少し集中出来ずに仕事のことが頭をよぎることがあった。
生きていくことは決してたやすくはなく
困難続きの毎日。
そんな日々に、音楽がある。
チャボさんの発する音楽と言葉がある。
自然に、勇気と愛をもらっている。
次の麗蘭は、年末恒例の京都磔磔。
せめてチャボさんが見える位置に立たせてほしい。