浜田真理子&おおたか静流@下北沢 日本基督教団東京都民教会

2017-02-25 | Music

出演者3名が登場し、Asuさんがしもてのピアノの前に着席して弾き始めた瞬間
「マジか」と頭の上のビックリマークが3本(苦笑)
開演前に散々、前列の観客の頭で見える見えないと言っていたのは
無意味な時間だった。

下北沢駅の、かつて降りたことのない西口を抜けて数分、
閑静な住宅街に位置する教会で、昼間に
浜田真理子とおおたか静流を観る。

勝手な想像で、一部は真理子さん、二部はおおたかさん、
そして三部とアンコールはセッションで…
という構成は冒頭から見事にくつがえされ
時系列を行ったり来たり、遡るかのように
けれど静かに語られる往復書簡。
それは今日のステージに向かっての二人のやりとり。
まるで朗読劇のようで、演奏を引き立たせるエッセンスになった。

おおたかさんを観るのは、梅津(和時)さんの還暦ライブ以来だろうか。
華奢な体型と独特な歌声は変わらない。
クセがあっても決して厭味に響かないので心地よい。

真理子さんがマイクスタンド前にこんなに長く立つのを観るのは初めてではないか
と思うほど、語りや歌う姿が新鮮だった。
全身ブラックでシックな出で立ち。
持ち歌ではピアノへ。
「八月のフロッタージュ」というタイトルにふさわしい2曲
「教訓1」「しゃれこうべと大砲」がいつになく沁みてきた。

企画者からの宿題だったという、竹内浩三の詩を歌うコーナー。
宮沢(和史)くんの書籍「詞人から詩人へ」で馴染みのあった作品だったので
少なからず驚いた。
そして真理子さんの書いたメロディと語りが素晴らしく、さらに驚いた。
静かに。

少しずつ陽が翳ると
ステンドグラスから差し込む光の位置は移り
そして17時にはどこかの学校?から
チャイムが聴こえてきた。

期待をはるかに超えたステージは
事前に演奏曲も渡されていた全13曲。
テーマも構成も素晴らしく
紀尾井ホールで聴きたいくらいだった。
貴重なひとときだった。



Ohtaka Sizzle meets Hamada Mariko
『女の交換日誌』
八月のフロッタージュ
@下北沢 日本基督教団東京都民教会
2017.2.25(Sat)

浜田真理子(歌・ピアノ)
おおたか静流(歌)
Asu(ピアノ・パーカッション)

01 戦争は知らない
02 夏の日の想いで
03 あの夏のまま…
04 風のこどもたち
05 教訓1
06 しゃれこうべと大砲
Pause
07 わたしが一番きれいだったとき
08 骨のうたう
09 望郷
10 悲しくてやりきれない
11 ゴンドラの唄
12 アカシアの雨が止むとき
Encore
13 みんな夢の中





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