はーちゃんdays 2

大学生の娘と高校3年生の二人の子供の父親。

エンド・オブ・ライフ

2020年11月25日 | 買った本、読んだ本


終末期医療の現場で働く人たちの話である。

癌になることによって、寿命は確かに短くなるのだが、寿命が解ってからの一日一日の密度、濃度の濃さはすごいと思う。
薄まった人生を歩むのか、濃ゆい人生を歩むのか?それは正直わからない。

死を実感することによって、悟りをいち早く開くことができるのだろうと思った。

頑固で悪態をいつもついている老人に対しても、優しく、丁寧に関わっているスタッフさんは偉いと思った。
こちらが親切に対応していても、爪を立てたり、噛んだりするような、老人には正直、して欲しくないなら介護しなくてもいいんだな(怒り)の感情が沸きがちなんだが、、
もっと相手の訴えていることに耳を傾けてみる、頭ごなしにダメというのはダメなんだと思いました。

とても丁寧な描写で、わかりやすく、自分が介護の場にいるような臨場感があり、とてもためになった本でした。
理想の死、やらすかな死を迎えることが難しい日本であることも肝に銘じたいと思いました。

少しそれますが、
少なくとも自分自身、家族が点滴まみれ、胃瘻増設状態、吸引痰で苦しむ寝たきり状態での死を迎えることないように、その状況になんの感情も湧かない人間にはなりたくないと思いました。





こちらも終末期にいかに過ごすかを考えさせられる本ですので、興味のある方はぜひ。



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