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つれづれなるままに・・・・

AI vs. 教科書が読めない子どもたち/新井紀子

2018-06-14 | 読書

東大合格を目指した東ロボくん  東大は無理でしたが

MARCHレベルの有名私大には合格する偏差値を獲得しました

MARCHレベルと東大との入試の間にAIが越得られないのが国語、読解力

AIが自然言語を読みこなすことはかなり難しいようだ

AIは統計と確率からなっていて 次はこうなる確率が高いという確率過程の問題でしか無く

膨大な事例を教え込まなくてはならない

AIはコンピュータでありコンピュータは四則計算をする機械でしかないから

どんなに高度になってもその本質は変わらないという

東ロボくんの偏差値は57・1

でも国語や英語は苦手  AIは意味を理解しないから読解力がないのである

AIとAI技術は違う。真のAIは人間の知能そのものを人工的に作り上げたものだから
 
演繹、確率、統計の3つで言葉の意味をわかっていないのが一番の課題です

これから先 AIでもできる仕事はどんどん奪われていくと言われています

AIにできない仕事をやればいいと思うけど

全国読解力調査によると教科書の文章を正しく理解できない中高生が多いという

私は後半に書かれていた こちらの話の方が興味深かったです

なんと3人に1人が簡単な文章すら読めないという

これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され

教科書が読めない中高校生と同じレベルだと言う

教科書が読めないくてもできていた仕事がAIが行うようになる

AIは人間の多くの仕事を代替することは可能である

それによって職を失った人間はAIができないことに新たな仕事を求めて行けばいいが

AIにできないことは人間にとっても苦手なことで

そのために読解力を磨くことがスキルとして求められる

この本では教科書を読むことができないという例がたくさん挙げられていて

社会、理科、数学などの問題文が理解できない中高校生がいること

それぞれの科目の内容と言うより前段階でつまずいている

 

人間にしかできないこと(=個別具体的な問題解決、意味を理解すること)を考え

実行に移して行くことが、私たちが生き延びる唯一の道 とありました

読解力の現状で小学校からプログラミングや英語が導入されようとしているが

一に読解、二に読解 としなければ

AIの進化を待たずに人間が職場をAIに明け渡さねばならなくなる日が遠からず訪れると・・・

とても興味深く久々に夢中になって読みました^_^