今年105歳で亡くなられた日野原先生の本
1世紀も生きられたんですよね・・
その生命力はもちろん亡くなられる前まで精一杯医師として使命を真っ当されたと思います
この本はインタビュー形式で書かれたものですが
このインタビューの間ご自宅で転倒され肋骨にヒビが入って
全てのスケジュールをキャンセルしたにもかかわらず
このインタビューだけは受けたいという強い希望で実現したということです
私は近年 心癒される本をよく読みますが こんなに胸にすっと入ってくる
優しい言葉はなかったように思います
それは先生の優しいお人柄と全てのことに感謝される姿勢からだと感じました
よど号ハイジャック事件で人質にされた経験を持つ先生は 解放された時
この命は与えられたもの
これからは自分のためではなく 人のために命を捧げようと決意されたそうです
クリスチャンだったこともあるのかも知れませが
そんなに簡単に出来ることではありません
聖路加国際病院を建て直した時 こんなに広い廊下どうするのかと言われたそうですが
地下鉄サリン事件の時に現場に近かったこともあり
600人以上も受け入れ まさに戦場のような状態だったと言いますが
そのようなことも想定して病院づくりするなんてなかなか出来ることではありません
なかで本の中で印象に残ったのは ゆるすことの難しさ
近年 ゆるすことで 自分が少し楽になれる感覚がありますが
それでも 全て仏様のごとく広い心で・・・とはいかないことも多いです
それが人間の愚かさだと言うことですが まだまだダメな人間だなと思いました
また 先生の言葉の中に
待ち望むこころ その希望を持つことで 私たちには生き抜く力が与えられる
とありましたが 一時 落ち込んでどうしようもない時期
少しの希望で前を向いて少しずつ歩いて来れたと思っています
最後に 先生のメッセージ
クラークさんはボーイズビーアンビシャスと言ったけど
私はキープオンゴーイング
感謝に満ちた気持ちで キープオンゴーイング
さらに 前進また前進を 私達はつづけなくちゃならない
喜びと感謝でキープオンゴーイング
私のいちばん好きな言葉は エンカウンター
私の人生でのみなさんとの出会い
みなさんの思いと 私の思いを合わせて
なおこの旅を続けていこうではありませんか
行きましょう キープオンゴーイング
私も頑張らないと・・・ 優しく励まして頂きました