納言のもろこしだより

今回上海が3度目のもろこし滞在。倭国ともろこしの和睦を願いつつ、のほほん過ごす清少納言のつれづれ日記!

嵐のコンサートの続編

2008年11月20日 | 上海だより
嵐のコンサートには続編があって・・・。

実は2日目も会場である上海体育館まで行った。昨日見たからチケット取れなくてもいいやぐらいの気持ちで。会場に着くとチケットを持ったおやじが一人。開演直前ということで300元にしてくれた。

買って数歩歩くとそこで双眼鏡を売っていたおばさんに「あんた騙されたよ。」と耳打ちされた。入り口でチケットのバーコードにピッとやってもらう。が、やはり反応せず。係員曰く、「これニセもんだよ。」と。

切符を買った場所に戻る。もちろんさっきのおやじはいない。その瞬間やられた・・・。と。ボー然となる。

双眼鏡売ってるおばさんに「何で教えてくれなかったの?」と問い詰める。「だって、教えたら私がぶたれるから・・。」

こういう痛い目にあった、という話を聞いたことはたくさんあるが自分はあまり実感がなかった。この中国でもそういう目にあったことはなかった。しかし今回いとも鮮やかに騙されてしまった。

かなり警戒はしていた。「そのチケットが本物か信用できない。会場の入り口まで一緒に来て。入れたらお金を払う。」とも言った。「あなたの携帯番号を教えて。」とも言った。それぞれうまく言い逃れされ、その言葉を信じてしまった。

今は振り込め詐欺にあった人の気持ちがなんとなくわかる。自分は絶対騙されない、と思っていても起こりうるものだ。なにしろ前日、友人に「ダフ屋の切符はニセモノも多いから注意して。」と言ったばかりだった。

そのあとは突如警察官に変身(元々婦人警官願望あり)。ダフ屋からチケットを買おうとする日本人を見つけては「騙されないで!ニセモノです!」と注意喚起してまわり。そしてダフ屋を見ては「それニセモノでしょ。そういうことはやめて!」と一喝。同時に犯人らしき男を捜して回る。もちろん見つかるわけがないが。

家に帰って急にへこんだ。そう、ムカつくというよりへこんだ。あまりに鮮やかにだまされたことに。そして「騙された自分が馬鹿だった」・・と思うしかないことに。

君子危うきに近寄らず。もう二度とダフ屋には近づかないと心に誓う納言であった。