解禁日和

フォッ！フォッ！フォッ！


ついに来ましたぞ、この時が！お菓子解禁〜。天気もいいしサイコーの解禁日和だ。


ただ、並べてから気づいたけど、前の入院の時よりぼく11キロ太ってんのよね〜。そしてそれは人生最高体重なんよね〜。術後の絶食で減るかと思ってたけど減らんかったんよね〜。


元気になったもんだ。前回の入院中は食べても食べても体重増えんかったもん。毎日お菓子だけで1000kcal摂ってたのに太らへんかったときは「がん怖〜。」って思った。


ま、うちの組合は太ってもそれはそれで『デブ専』とか専門の方がいるのでここらでキャラ変もあり。

ドモホルンリンクル評価

ドモホルンリンクル2日目。現在の評価を。


●効果　★★★★☆
●使いやすさ　★☆☆☆☆
●香り　★★☆☆☆

やっぱフルセット8本は多いんじゃねえの？ってのがまずある。（洗顔、パック、日焼け止めを除けば4セット）。そしてそのひとつひとつにお手入れ方法が厳しく決まっている。指の腹を使ったり指全体を使ったり手のひらを使ったり。分量もものによって違い100円玉大だったりピンポン玉大だったりちょっと覚えられないなあ〜。

香りは、「和漢」といった感じで病院にもスッと馴染む香り。華やかな気分にはならず。


全体として『地味』という印象になりました。効果も一気に透明感が出るといった方ではなく、ジワジワ肌にいいと言った感じ。ただ、首のしわにはなんかめっちゃ効きそうな印象。


続けるなら8点フルセット、2ヶ月で¥66000円で〜す！まずは無料お試しセットから。

パラダイス銀河

尻の管取れた〜！


このパラダイス感。ちょっとした青春時代に突入した気分。今回はちょっと痛みに左右され過ぎな気もするけど爽快なのだから仕方ない。


『パラダイス銀河』と言うのもなんと景気のいいタイトルだろう。ASKAもよく思いつくなあと思う。



人1人の力でこんなに元気になるんだ、と感動中。集中治療室で受けたホスピタリティはぼくをぼくへと押し戻し、また働きたい気持ちを呼び起こした。そしてそういう力はぼくも持ってる方だと思う。


『個』として生きることと『全』として生きることを迷いながら考えています。


その看護師さんに直接このお礼は返せるものじゃなくて、ぼくが彼のために出来ることはなにもないんだと思う。でも他に出来ることがきっとあって、それは自分で選ぶようなことじゃなく、流されて求められるままのものでいいように思う。

春バージョン♪

病院の朝は早い。


早起きしてドモホルンリンクルをひとつひとつ丁寧に塗っていると、「お食事で〜す。」という声がして、カーテンの向こうに先日集中治療室でお世話になった看護師さんが立っていた。


夢かと思った。もしくはぼく死んだかと。



新年度の移動か？こんなことならきのうの体拭き断らなかったし、ドモホルンリンクルも後3分早く始めとけばよかった。


今回の入院は前ほど悟りも無くつまんない感じで過ごしてたけど、今回は春バージョンなのかも！退院してる場合じゃない。



入院長引きま〜す☆

イタイのイタイの

夕日とは反対の部屋やけど夕方がきれい。


痛い話していい？


手術後5本の管が体に入っており、まず腕の点滴、背骨のところに麻薬の痛み止めの長い針、おしっこの管、お尻の管、お腹の管。その内、背中とおしっこはおととい抜けていま3本。そのうちの一本が・・・。


手術後、お尻の管は抜けないように糸で肛門に縫いつけてある、と聞いた。「ん？糸で？エッ！！？」


それを知って以来痛いこと。ビジュアルを想像してしまいそれまで気になってなかったのに一気に痛くなった。ほんと今はお腹はほぼ痛くないねんけどなあ。


明日、その一本が抜けます。

個室へ行きたい

昨晩は、知らないオッサンが次々部屋に入ってくる夢を見て、「ギェェエエ〜！」と雄叫びを上げて目が覚めた。目が覚めたのはぼくだけでなかったらしく、同室の人もみんな目を覚ました。個室へ行きたい。


きのうからご飯も食べてます。通常の半量でおかゆ。お昼はうどんが出てきた。病院でうどんが出てくるのはけっこううれしい。


お菓子代1日3000円も持ってきたけどまだ一度も使えてない。そりゃそうだ。術後食べれないことをすっかり忘れてた。


ドモホルンリンクルは明日からお試ししまあす！

看護学生さん

学生さんにシャンプーしてもらいました。


思いのほか顔に湯がかかり、地上で溺れそうになりましたがとてもスッキリしました。


めちゃくちゃ緊張しいで器用にこなすタイプではないけれど、それはそれでひとつの才能。ぼくはとても感謝しています。いっぱい質問してくれて話を黙って聞いてくれて、今日なんかちょっと話しながら泣きそうなったもん。


今回の入院はあんまりがんばって元気にしないでおこうと思ってたけど、そうするとやっぱりなかなか元気にならなくて。本当の自分よりちょっと元気っぽく振る舞うことで体は早く治る気がしてきた。学生さんに質問されるとがんばって答えたくなるし、自分も少しは役に立ってる気持ちにさせてくれる。それに気づききのうの午後からだいぶ元気です。


そして、がんばってる彼女が少しでもうれしい気持ちになってほしい、と思ってるうちに長らく眠っていた接客魂が目を覚ましはじめ久々に働きたい気持ちになっています。



実習もぼくの入院も桜吹雪の頃に終わる予定。

集中治療室

ああ！いい天気だ。今日は管が2本抜けました。あと3本。


今回の初体験、集中治療室。個室で一晩モニターしてもらえるのはとても安心なことでした。


手術後、初めて会う集中治療室の看護師さんに、「お腹痛い！お尻痛い！眠らせてぇぇえ！」とわがまま言うはめに。


担当してもらったのは一年目の若い男性の看護師さん。めちゃしっかりしてはったし、落ち着いてるし気を回していろいろ手伝ってくれるので若く見えるけど意外と長いんかなと思ってたら一年目だったのですごい驚いた。


そしてとてもやさしかった。


電気の明るさとかティッシュの位置とか、動けない者の気持ちを全部くんでくれて、真夜中の暗い個室で、手術後初めてお水を飲ませてもらったときはしあわせすぎて、「あるいはぼく死んだかな？」って思った。


はやい話が、「若い男にやさしくされて、傷口が1日で引っ付いた。」と言うわけだ。翌日はビックリするほど痛くなくなってたもん。


今回はスーパーサイヤな自分が全然出てきてくれず、痛いのを全部自分で受け止めてる気がするけど、そんなぼくへの神の采配だったんだろう。やっぱりいろいろちゃんとなってる。

ダヴィンチ

ロボット手術。ロボットの名前は、【ダヴィンチ】と言います。


手術を見守ってくれた看護学生さんに「ロボットかっこよかった？」って後で聞いたら「かっこよかったです。」って言ってはった。


ぼくは手術室に入るなり急に緊張して、「怖い。ドキドキしてきたわ！」って100回くらい言ってた気がする。その割には手術前に看護師の人が、「ではみなさん確認お願いします。」とスタッフの人に向けて言ったのを、「ハイ！」と誰よりいい返事をして大恥かいた。誰が突っ込んでくれるわけでもなくそのまま確認は進み、ぼくのいい声の「ハイ！」だけが行き場をなくし手術室を漂っていた。


放射線による癒着が多く、予定より2時間過ぎて手術は終了。手術中に予定が変更されて一生ものの人工肛門になる可能性も伝えられていたのでそこも不安の要因だったけど、予定通りの手術をしてもらいました。先生とスタッフのみなさんには感謝のこころでいっぱいです。


ひとりで8時間も待ってくれていた姉にも大感謝。

魂ライダー

手術が終わり麻酔が切れて起こされたとき。あまりの痛さに驚きガタガタ震えて呼吸ができなくなった。


普通に眠ってるときと麻酔で眠ってるときは根本的に違うようだ。普通に眠ってるときは魂は体の中にとどまってるけど、麻酔で寝てるときは魂は体の外に出てる。だから魂が体に入ったとき痛くてビックリしたんだと思う。


毛布をかけられて、酸素濃度がちゃんと正常であることを見せてもらって震えと呼吸は落ち着いた。「痛い！この体ヤダ！」って一瞬体から魂が出ようとした感じ。


体に魂が乗ってるという感覚。それが今回の手術の初経験。体も縁あってこの体をお借りすることになったんだと思う。


そして、がんになりやすい体を借りたのではなく、魂が繊細すぎてストレスを溜めやすく、体に影響を与えてしまったのだとしたら、なんか体に対してごめんなさい、と思う。