ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

「新耳」史上「最恐」作品?

2007-03-16 | 映画
怪談新耳袋ノブヒロさん

前半はかなり文句を言いながら見ていたのです。

「ノブヒロさん」という「実話」の人物が、なんというか「オカマっぽい」「執着気質である」「不思議な宿命を臭わせる」だけで、あんなに「生前からストーカー」であるのは違うんじゃないだろうか、と思ったから。

映画は当然の如く「原作」「実話」から離れていいのですね。後半の内容を考えると、「実直生真面目なノブヒロさん」の要素を捨て去るしかないというのは、見終わって、理解できたのでありました。

曽祖父の生まれ変わりであるノブヒロ、そしてヒロインのエツコはノブヒロが見つけて確信した曽祖父の心中相手の生まれ変わりだったわけですから。

宿命に突き動かされる「邪霊」と、幼い娘を抱えてその「宿命」と対峙するヒロイン。

内山理名ちゃんはテレビ・シリーズ「新耳袋」最高傑作の清水崇監督三部作の主演。「新耳」の事実上最後の映像作品を飾るのに相応しい女優であったと思います。

*ところで、わたくし、つい先日「新耳袋」第九夜と第十夜をBookOffで105円×2で入手。まさに読んでいる最中。(もちろんコンプリートを目指している角川文庫版は新刊で買いますとも!)やっぱり、新耳は凄いや!*

*映像版「怪談新耳袋」、是非見ましょう! 原作「新耳袋」も読みましょう!*