ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

ノストラダムスが予言した終末は、鬼神(デモンズ)の降臨だった!

2006-09-18 | 映画
デモンズ」(DEMONI)(DEMONS)

遂に見てしまいました

久しぶりですよ、「デモンズ」!

ゴブリンのクラウディオ・シモネッティの音楽がとても心地よいです。

助監督でもある、ミケーレ・ソアビの銀仮面の男、意味不明でとてもよいです。

劇場のもぎりと館内案内を引き受けている、不思議な女性、意味ありげなんですが、実は犠牲者のひとりなのね。これは記憶になかった! ちょっとびっくりでした。

まあ、雑な演出の映画ですが、原案・脚本がダリオ・アルジェントなだけあって、ああ、これはと思わせる部分もある。それでも所詮はランベルト・バーバ作品なのでしょうね。勢いが死んでます。もっと突っ走るべきところでもっさりしてました。

アルジェント節を感じさせるのは、盲目の男ね。リズという、恋人だか女房だかと一緒にメトロポール劇場に来た男ね。そこで、盲目を利されて、浮気されちゃうのね。リズ、なかなか色っぽいですが、相手の禿げオヤジがどうも、ねぇ。

それで、デモンズ化した盲目の男がメトロポール劇場の外に出ることで、あのダウンビートなラストに向かうのね。

ショッキングな(というほどではない)ヒロインが化けるところのオチ。あれ、わざと画質が荒れて、エンドクレジットが被るのが、ようするに「映画」と「現実」の交差、そして「映画」はどこまでも現実を侵食するということでしょうかね?

ところで、メトロポールの所在地は、東西統合前のベルリン、壁のあったベルリンなのですね。気がつくと抜け出せない壁に囲まれている、というのはそういうことなんだそうですよ。