ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

オタク監督の面目躍如! ポール・アンダーソンさん、あなたはマニアの鑑(かがみ)です!

2006-09-06 | 映画
エイリアンVSプレデター」を久しぶりに見なおしました。

先日、2枚組み版DVDを、安価で手に入れたので。

もはや荒筋とかを追いかける気はありませぬ。


◎「イタリア語でこんな月を狩人の月というんだ」

あれ~。そうだったっけ? スペイン語で異常な猛暑の年を「狩人の夏」とか言うんじゃなかったっけ? これ、定かな記憶ではないけれど「プレデター」「プレデター2」において、「狩人(プレデター)」が来訪する年を言い表したものとして出てくるのがそんな言葉だったような……。そんな気がするのですが……。


◎「地球を彼らの最高の狩場として、最高の獲物を用意するために『人間』は生贄にされてきたんだ」

実際は、「プレデター2」で、特撮スタッフ達がお遊びで彼らの船に、エイリアンの首の骨(トロフィー)を置いたことがきっかけだったんですよね。


◎コミック版「エイリアンVSプレデター」

まあ、設定は「エイリアン2」に近かったですよね。で、最後まで生き延びて狩人(プレデター)とともに闘い、首級(トロフィー)を得て、顔にその印を刻まれたのは、WASPな女性ではないという点を、この映画は引っ張っているかもしれません。黒人女性でもありませんでした。黄色系、日系人女性でした。しかも、本作以上にすっかり狩人(プレデター)の一員然とした終わりのひとコマだったように記憶します。


◎ゲーム版「エイリアンVSプレデター」

たしかアーケード版とコンシュマー機(代表はスーファミ版かな)とは若干内容が違ったように思います。コンシュマー機版では対戦格闘として2P対戦も出来るのですが、1Pでは「プレデター」を操って「エイリアン」を倒し、ミッション・クリアしていく、横スクロールゲーで、まあ、映画はその雰囲気を踏まえているといえるでしょう。

◎バスクェス(「エイリアン2」)じゃないけれど

タフな戦闘員系の女性には期待しちゃいますが、本作ではちょっとあっさりとヤラレてしまいますね。そのあたりも反対に監督のオタク気質がよくあらわれているように思います。


◎チャールズ・ビショップ・ウェイランド社長

ミドルネームがビショップなのが素敵ですね。役者もランス・ヘンリクセンで。で……ウェイランド=ユタニ社っていうのが、「エイリアン」シリーズの「会社」ですよね。すげー、マニアック!


◎生態をよく理解しつつ、

「エイリアン」「プレデター」双方の生態をよく理解していますねぇ。武器を持っているか。健常で闘う能力があるか、にこだわるプレデター。クィーンとエッグとフェイスハガーとチェスト・バスターとビッグチョップの役割分けと……。まあ、不満はエイリアンの成長の展開が速すぎる点……と、思ったら、「エイリアン3」並びに玩具「エイリアン」シリーズの着想である「宿主で変わるエイリアンの姿」というのをラストで表現してくれましたし……。

*まあ、しばらくしたら、もう一回見たいかな、という作品です。でも、ホラーやサスペンスは丸きり放棄! マニアを満足させる総露出作品ですね!*