今日、録画していた時代劇(*)を観始めたら、冒頭から美しい、懐かしくもある旋律が聴こえてきました。
*:藤沢周平さんの短編時代小説をドラマ化した「果し合い」です。
ちょうど今、藤沢周平さんの「よろずや平四郎活人剣」を借りて読んでいるところでしたが、藤沢さんの時代劇ドラマが再放送?されるというので、観たいと思い録っていたものです。
日本の曲ではありません。
古いイングランド民謡だそうですが、誰もが一度は耳にしたことがあるはずの「グリーンスリーヴス」です。
中学生か高校生の頃に観た西部劇映画「西部開拓史」の中で流れていた大好きな曲です。
その映画のために作られたオリジナル曲ではないので映画音楽とは言えないのかもしれませんが、私の中では「西部開拓史」のBGMとして強く印象に残っています。
※10代の頃に私が映画館浸りだったという話は
懐かしい外国映画女優<2015.11.6> に・・・
ドラマ(果し合い)の中でその旋律が静かに流れてきたとき、時代劇のBGMとしてはじめは少し違和感がありました。
しかし、仲代達矢さん演じる庄司佐之助の若い頃の出来事がわかってくると、涙腺を緩ませる旋律にきこえてきました。
Greensleeves
Alas, my love, you do me wrong,
To cast me off discourteously.
For I have loved you so long,
Delighting in your company. ・・・
ああ あなたは何故
私を捨ててしまったの
私はただ貴方のそばに
居るだけで良かったのに ・・・
-岩田 宏さん訳詞のもの-
自らの不甲斐無さによって、好き合った女を若いときに失った老下級武士が、好きあった相手を失いそうになる一途な若男(若女)を命をかけて助ける。
長い年月果たせないでいたことを果たしたかったのでしょうか ・・・
部屋住み老下級武士を、枯れた技で演じた「仲代達矢」さん(**)。
その老下級武士の唯一人の話し相手である優しい姪を艶やかに演じた「桜庭ななみ」さん。
久しぶりにエンドクレジットがフェードアウトするまでみせていただきました。
**:あの大仰で存在感有り過ぎの?ギョロ目と台詞回しが私には息苦しかったので、これまでは仲代達矢さんの出演作を敬遠していました。
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