湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

カマキリの孵化(フカ)

2020年05月19日 17時48分10秒 | ちょっとした出来事?

カマキリ(赤ちゃんですが)の画像がありますのでご注意!

我が家は隙間だらけの古い日本家屋なので、苦手とする色んな虫が室内に入り込んできます。

家の天井にカマキリ(蟷螂)のランショウ(卵鞘)がありました。
Webで調べましたが、たぶんハラビロカマキリのものではないかと思います。

※この画像は、卵鞘を天井から剥がす前と後です。

冬が来る前にここに産み付けたのでしょう。
卵鞘(卵嚢とも言うそうです)の中には100~300個の卵があり、それを覆っている泡のようなものは寒さを防ぐためのものだそうです。

このままにしておいて孵化したら、部屋中が赤ちゃんだらけで大変なことになると思い、剥がして外に出すことにしました。

剥がした卵鞘をビニール袋に入れて(口を開けたままにして)、雨に濡れない外の縁台にテープで留めました



寝た子を起こしてしまったのか、翌日には孵化が始まっていました。
小さい穴(黄色い矢印)のところから一匹ずつ出てきているようです。

皆、活発に動き回っているので、元気なようです。

デカくなったカマキリは好きになれませんが、1センチにも満たない赤ちゃんカマキリはキョロキョロ、チョロチョロして可愛いもんです。
しかし、沢山生まれるということは生き抜くことが難しいということを意味していますので、多難な前途を考えると不憫な思いにもかられます。


ところで、怖ろしいことですが、カマキリは交尾の時に雌が雄を食べると云われています。
何故にそんな惨いことをするのかと少し調べてみました。

交尾の時に必ず食べる訳ではなく、交尾相手を食べる習性を持つ種であっても、雌が雄を食べる割合は20%前後だそうです。
残酷な行為のようですが広い視点で考えると、殺される雄にとっては必ずしも "悲劇" ということだけでもないようです。自分(雄)が食べられることで雌に重要なアミノ酸を摂取させることになり、そのことで雌が沢山の卵を産むことができ、結果として自分(食い殺された雄)のDNAを継いだ子孫が繁栄する?、ということになるそうです。

煩悩だらけの人間に比べ、カマキリは悟りを開いているのかもしれません。