午前9時に、血液検査(空腹時の血糖値測定)のために、ティグリ(ラグドール・オス・7歳)を動物病院に連れて行きました。
かおり先生はティグリの採血をしながら、
「ごめんね~、イヤだね~、ちょっとね~、ごめんね~」
わたしは、かおり先生のやさしくまぁるい声音に聴き惚れました。
昨日の同じ時間(同じ条件)の血糖値は、410mg/dl。
今日は、346mg/dl でした。
猫の血糖値の正常値は50~150mg/dl なので、やはり高い数値です。
体重は、4.8kgで、また減った……
わたしは気になっていたことを訊ねました。
「あのぉ、人間の場合、糖尿病の合併症として、白内障がありますよね。失明に至る場合もある……えぇっと……ティグリの虹彩の色がこのところ黒ずんでいるように見えるんです。以前は、スカイブルーだったんですが……」
「ええ、糖尿病の犬の場合は、虹彩の部分が白濁して、白内障がさらに進むと、壁にぶつかる、食事やトイレの位置がわからなくなる、飼い主とアイコンタクトが取れなくなる、散歩に行きたがらなくなるなどの症状が出て、失明に至る場合もあるんです。血糖値のコントロールがうまくいっても、犬はそうなる場合があります。でも、猫は、あまりそういった症状は出ないですね。目やには、以前と比べて、どうですか?」
「多いような気がします」
「1日何度ぐらい取ってあげていますか?」
「2、3度ですかね」
「色は?」
「黒っぽい、ですね」
「黒や茶の目やにだったら、大丈夫だと思います。これが、黄色や青になると、バイ菌が入って炎症を起こしている可能性があるので、目薬が必要になりますが、ティグリさんの場合は、そこまでご心配なさらなくていいですよ」
ティグリさん、という呼称が、ちょっと新鮮でした。
動物病院の獣医師や看護師って、だいたい動物を「ちゃん」付けで呼びますからね。
いったん連れ帰って、午後3時にまた連れて行き、今日2度目の血液検査を行います。
治療費は、午後まとめて支払う、ということになりました。
さて、今日はいくらか――。
かおり先生はティグリの採血をしながら、
「ごめんね~、イヤだね~、ちょっとね~、ごめんね~」
わたしは、かおり先生のやさしくまぁるい声音に聴き惚れました。
昨日の同じ時間(同じ条件)の血糖値は、410mg/dl。
今日は、346mg/dl でした。
猫の血糖値の正常値は50~150mg/dl なので、やはり高い数値です。
体重は、4.8kgで、また減った……
わたしは気になっていたことを訊ねました。
「あのぉ、人間の場合、糖尿病の合併症として、白内障がありますよね。失明に至る場合もある……えぇっと……ティグリの虹彩の色がこのところ黒ずんでいるように見えるんです。以前は、スカイブルーだったんですが……」
「ええ、糖尿病の犬の場合は、虹彩の部分が白濁して、白内障がさらに進むと、壁にぶつかる、食事やトイレの位置がわからなくなる、飼い主とアイコンタクトが取れなくなる、散歩に行きたがらなくなるなどの症状が出て、失明に至る場合もあるんです。血糖値のコントロールがうまくいっても、犬はそうなる場合があります。でも、猫は、あまりそういった症状は出ないですね。目やには、以前と比べて、どうですか?」
「多いような気がします」
「1日何度ぐらい取ってあげていますか?」
「2、3度ですかね」
「色は?」
「黒っぽい、ですね」
「黒や茶の目やにだったら、大丈夫だと思います。これが、黄色や青になると、バイ菌が入って炎症を起こしている可能性があるので、目薬が必要になりますが、ティグリさんの場合は、そこまでご心配なさらなくていいですよ」
ティグリさん、という呼称が、ちょっと新鮮でした。
動物病院の獣医師や看護師って、だいたい動物を「ちゃん」付けで呼びますからね。
いったん連れ帰って、午後3時にまた連れて行き、今日2度目の血液検査を行います。
治療費は、午後まとめて支払う、ということになりました。
さて、今日はいくらか――。