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柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

10月29日は、飯坂温泉に

2012年11月03日 20時40分46秒 | 日記
わたしは子ども時代、家と学校の往復の間の、道草の時間がいちばん好きでした。
ひとりで山や空き地に踏み行っては、虫を捕る――、特に好きだったのは、蝶や蛾の幼虫(芋虫・毛虫)なんですが、最近、息子の昆虫に対する興味が強くなったのをきっかけに、昆虫好きが再燃し、仕事以外の時間は全て、ランニングと昆虫採集・飼育に割いています。

福島県飯坂在住の斎藤修司さん(51歳)のお名前を知ったのは、『月刊むし』の「虫誌ダイジェスト」の頁でした。
斎藤さんは、飯坂で「夢ファームさいとう農園」を営む傍ら、「福島昆虫ファウナグループ」の代表を務められています。

お話しをうかがいたい、農場と標本を見せていただきたい、と手紙を書いたところ、お返事をいただき、今回、南相馬滞在のあとに飯坂温泉に1泊することにしました。

南相馬からバスで福島に行き、福島から飯坂線に乗って、斎藤さんのご自宅のある平野で待ち合わせをし、斎藤さんの車に乗せていただきました。

写真は、斎藤さんの林檎園です。
放射性物質の検査結果は、全て検出限界値以下(ND)だったにもかかわらず、農協ルートでは全く売れない――、ということを知った、他県の「虫屋」仲間20名が買ってくれて助かった、と斎藤さんはおっしゃいました。

福島大学時代は平安文学を専攻、大学卒業後は、小学校の教員をやっていたそうです。

7年前、お父様の死をきっかけに、教員をやめて実家の農園を継ぎ、毎日ひとりで無農薬の果物と野菜と米を作っています。
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