柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

二本松 岳温泉

2019年10月23日 15時28分55秒 | 日記
足腰が弱るので、
昼食後に毎日1時間散歩しているんですが、
帰り道、お土産物屋さんに立ち寄り、カウンターの女性と世間話をしたんです。

「安達太良山は、今が紅葉の真っ盛りなんですよ。いつもだったら、週末には車の渋滞が出来るのに、ほら、誰も歩いてないでしょう? 今年は台風19号の自粛ムードでほんとうにお客さんが少なくて……どうなるんでしょうか」

震災後に客が激減し、潰れてしまった旅館も何軒かある、と聞きました。
客足が完全に戻ったとはいえないなかでの、台風による激甚災害ーー。

南相馬市小高区から岳温泉までは、車で1時間40分の距離です。
La MaMa ODAKAで「ある晴れた日に」を観たあと、岳温泉で一泊し、翌朝、安達太良山に登るというコースは、どうでしょうか?
紅葉の真っ盛りです。
他県のみなさん、福島の山と温泉と食と酒を楽しみに来てください。(二本松は日本酒が有名です、奥の松、大七)

あ、そうそう、お土産物屋さんでひと通りお話した後に、
「どこからいらっしゃったんですか?」と訊かれたんです。
「南相馬から」と、わたしが答えると、
「あぁ! やっぱり! 南相馬の柳美里さん!」と言われました。

昔は、「もしかして、作家の?」みたいな訊かれ方だったんですが、最近は「南相馬の?」なんですよね、福島県内では。

わたしは、南相馬市小高区で本屋フルハウスをやっている柳美里です。

二本松市立安達太良小学校のみんなが、岳温泉の店舗や旅館の前に用意されたハロウィンのカボチャに顔を描いてまわっていましたよ。











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悪夢つづき

2019年10月23日 01時19分23秒 | 日記
ツイッターの方に、朝方書いたんだけど、
すごく怖い夢を見た(聞いた)。

耳元で、
「逢いたい。電話、待ってます」
と声が聞こえて、電話が切られる。
聞いたことのない男の声……
声の静けさが不穏で、脈が速くなり、目を開けた。

目を開けてしばらくして、夢か、と気付いたんだけど、
怖くて、全身が強張っている。

いったい、誰なんだろう?

でも、向こう側からの声のような気がする。

死神?

そして、わたしは二度寝する。

東京キッドブラザースの稽古場兼小劇場があった原宿の竹下通りから明治神宮の前を通り過ぎて、代々木公園を渋谷の方に向かって歩いている。
トートバッグの中には、うちの猫4ひきが入っている。
みんな12〜14歳の高齢猫なのに、手の平よりも小さい子猫に戻っている。
部屋に帰って、トートバッグを覗くと、真っ白い子猫、由紀夫しかいない。
バッグの中の物を全部出してみても、他の3びきが、いない、いない、いない。
車に轢かれたかも、カラスにつつかれたかも、誰かに踏んづけられたかもーー、わたしはパニックになって泣き叫ぶ。

トラー! チグー! エミー!

泣きながら目覚めた。

眠るのが、怖い。

嫌な夢しか見ないから…….



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