柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

母の夢

2019年05月23日 11時35分29秒 | 日記
母と二人。
とらやみたいな、きれいな長いガラスケースがある和菓子屋の一角で、母は竹ようじであんころ餅を食べている。
わたしは、何故か手づかみで、指をあんこだらけにして食べている。

蝋燭を吹き消すみたいシーンが変わる。
常磐線のひと気がない上り線のホームに母がひとりで佇んでいる。
わたしは、下り線のホームにひとりで立っている。
わたしは母を見ているけれど、母はどこを見ているかわからない。
どちらのホームも街灯が無く、真っ暗ーー。
母に、「いま、そっちに行くから!」と声を掛けようとしたところで、目覚めた。

母は、今年、74歳。
わたしは、来月で51歳になる。
息子は、来年の1月で20歳ーー。

20年前、息子が生まれた時、
わたしは30歳で、母は53歳だった。
自分が、あの時の母とほぼ同じ歳だということに、驚いている。

焦る。

書きたいもの、書かなければならないものは山ほどあるのに、時間が無いーー。

とにかく、神様に与えられた時間の中で、書けるだけ書きます。

(写真は、20年ほど前に、母が和服の生地で作ってくれたワンピースです。もう一着似たのがあって、夏の普段着はだいたいこの2着です)









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