くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

狼おとこ(16)

2022-02-24 19:41:18 | 「狼おとこ」
「なんだおまえ、まるで紳士みたいじゃねぇか」と、親戚のじいさんは、しょぼついた目でトーマスを見ると、背広の襟をつかんで引っ張った。
「この生地はどこから盗んできたんだ、おい。親父がばくちで儲けた金か?」
 隣のテーブルで飲んでいた男達が、話を聞きつけて爆笑した。トーマスはじいさんがつかんだ襟を力ずくで引き離すと、恥ずかしさのあまりうつむいた。
「よお、そこにいるのはトーマス坊ちゃんじゃねぇか。靴屋は儲かってるかい? それとも、親父はまたばくちで負けたか?」
 トーマスのまるで知らない赤ら顔の男が、肩に手をかけ、酒臭い息を吐きかけながら言った。
 男が言ったとたん、今度は店中の人間が大笑いした。中には腹を抱えて、今にも死にそうなほど笑っている者もいた。給仕が注文をとりにきたが、その給仕もにやついた笑いを浮かべていた。
「トーマス――出ようぜ」と、アルが耳打ちするように言った。
 トーマスはなにも言わずうなずくと、耳たぶまで赤くしながら、席を立った。

「トーマス、親父によろしくな」

 と、じいさんが店を出ようとするトーマスに向かって言った。大きな笑い声は、閉めたドアの外までも、はっきりと聞こえてきた。
「あ、アリエナだ」と、店を出てすぐ、チャールズが指を差した。アリエナは、ダイアナと並んで歩いていた。今までダイアナの家にいたらしく、アリエナだけ、教科書を持っていた。向こうもこちらに気づいたらしく、なにやらひそひそと耳打ちしては、含み笑いを浮かべていた、
 アリエナがなにげない顔で通り過ぎようとすると、トーマスが声をかけた。
「よう、アリエナ、今帰りかい」
「あんたこそ、また家で酔っ払ってきたんじゃないの」と、アリエナが無愛想に言うと、ダイアナがくすりと笑った。
 さきほどのこともあり、あせったトーマスは、取り繕うように言った。
「なあアリエナ、おまえんとこに、新しい母さんが来るんだってな。おめでとう」
 アリエナが、急に青ざめておとなしくなった。ダイアナが異状に気がついて、どうしたの、とアリエナの肩を揺すりながら訊いた。
 トーマスは、アリエナの意外な反応に驚いていた。ほかの三人までもが、アリエナの様子を心配げにうかがっていた。
 アリエナの目に、涙が浮かんだ。ぶるぶると唇が震えていた。
「――さよなら」
 アリエナはうつむきながら言うと、走り出した。ダイアナはその後を追いかけようとしたが、アリエナ、と名前を呼んだだけで、それ以上追いかけようとはしなかった。
 グリフォン亭のドアが閉まると、ダイアナはぎろりとトーマスを睨んだ。
「どうして、あんなひどいこと言うの?」
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よもよも

2022-02-24 06:09:55 | Weblog
やれほれ。

昨日はたまの祝日で朝から浮かれてたんだけど、

いつもの通り除雪して食事終わったら

ついうとうと・・・。

ついうとうとが、ついついうとうとになって、

結局ネコ型ロボットのマンガよろしく

眼鏡の主人公みたいに座布団ひとつ枕にして

ゴロゴロしてた。

あっという間に午後になって、自分の状況にマンガかって舌打ちしたけど

やっと起き上がって外見てみれば、

また雪が降ってた・・・。

やっと起き上がったけど、とたんにやる気がゼロ。

週の真ん中の祝日はこれだから困るんだよなぁ。。

って、カレンダーのせいにしてみるXXX

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