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くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

地図にない場所(5)

2020-04-08 20:57:09 | 「地図にない場所」
(もうちょっとだけならいいさ……)と、サトルは思いながら、奪ったボールをうまく運んで、相手のゴールに決めようとしました。
 と、その時でした。目の前にあったゴールが忽然と消え、かわりにサトルの部屋のドアが現れました。ボールを追ってきたみんなの動きが、一瞬にして止まりました。もちろん、サトルもドアに気をとられて、転がっていくボールを横目に、足を止めたまま動くことができませんでした。

 ギギーッ――……と、ドアが鈍い軋み音をさせながら、ゆっくりと開いていきました。

 サトルは冷や汗を流しながら、凍りついたように動けませんでした。ドアが完全に開くと、その奥は暗くてなにも見えませんでしたが、時おり低い、呻くような声が響いてきました。どしん、どしん……と、その声は、大きな足音とともに、だんだんとこちらに近づいてくるようでした。
 足音がドアのすぐ手前で止まると、呻くような気持ちの悪い声も止まりました。サトルは、息を殺して様子をうかがっていましたが、どうやら危険は去っていったようなので、恐る恐る、またボールで遊び出そうとしました。
 と、そのとたん、暗闇が広がるドアの向こうに、真っ赤な火がついたような二つの光が、地面を揺らすような轟音とともに、恐ろしい光を発して瞬きました。回れ右して逃げようとするサトルへ、いつの間にか閉まっていたドアが、また勢いよく開きました。
 開いたドアの向こうから、頭に鋭い角を生やしたお母さんが、怒鳴りこんできました。大きく開いた口は、痛々しいほど無数の牙を生やし、耳まで裂けていました。

「こらーッ、サトル! いつまで起きてるつもりなの。早く寝なさーい!」

 サトルはベッドに潜りこもうと、まっすぐ前を向いて、一目散に逃げ出しました。けれど、目指すベッドは豆粒ほどの大きさに見えるほど、遠い向こうにあるのでした。
 サトルは、一生懸命逃げましたが、鬼になったお母さんは、ぐんぐんと距離を縮めて来ました。どうしても、早くベッドに潜りこむことはできそうにありませんでした。
 ふと、サトルは自分の前を「ふやーッ」という悲鳴をあげながら走っていく、小さな子供を見つけました。さっき見失った、ひげの生えた子供でした。どうやらこの不思議な子供も、サトルと同じように、ベッドに潜りこもうとしているようでした。

「早く寝ろーッ! 早く寝ろーッ!」

 鬼はサトルのすぐ後ろにまで迫ってきて、巨大な爪をした手でサトルを捕まえようとしました。サトルはかろうじてかわすと、(――もっと速く走らなきゃ)と、懸命に走りました。
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よもよも

2020-04-08 06:14:42 | Weblog
いやはや。

首相が緊急事態宣言発令したけど

なんか全国放送だからか、

北海道はずれてんのに、

自分達もあれやこれやの制限に従わなきゃならんのかって

なんかしょんぼりしない??

会社も首都辺りが対象だからって、

めんどうな班分けなんか半分凍結したし、

感染が勢いづいている所からの行き来を制限すれば、

もっとぐっと感染者減るような気がするけどさ・・・。

なんかつらいわ。
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