6月19日、NHK衛星放送でアメリカ映画協会選映画音楽ベスト100を放送した。
そのリストはインターネットで見られるが、ベスト5は
②カサブランカ(時の過ぎゆくままに)、
③雨に唄えば、
④ティファニーで朝食を(ムーン・リバー)、
⑤スイング・ホテル(ホワイト・クリスマス)
そして翌日早速オズの魔法使いを放映したが・・・、還暦過ぎの人間が数十年ぶりにこの映画見るとどういうことなのだろうか。少し勝手なことを書く。
この映画は童話作家ライマン・ボームの作品を映画化したもので(童話本は14冊もある)、全く何も考えずに気楽に楽しめばよい。そして主題曲がなんともファンタステック・・・虹のむこうに夢を見る感じを定着させた。
そのうえでの話だが、この映画のストーリー、何かに似ている感じがしませんか。この映画は戦前の作品(1939年)、だのになぜか「スター・ウォーズ」(1977年)を思い出しませんか。
そもそも主人公の少女がドローシーが竜巻に吹き上げられてたどり着く国・・・なんとも説明がなく天空にある国としか言いようがないが・・・、スターウォーズでは宇宙人の国。さらにその国もエメラルドの国、みどりの国、黄色の国など色々あって・・・、スターウォーズではいろんな惑星。
そこに出てくる登場人物、いやキャラクター。「オズ」に出てくる悪い悪魔は、「ウォーズ」では帝国の親衛隊長ダース・ベイダー、優しいグリンダ姫はウォーズのレーア姫。
そして何より、話を面白くする脇役(トリックスター)として、欠陥人間まがいのロボットたち・・・、「オズ」では、ワラ屑の頭を持つが脳ミソのない案山子、鍛冶屋が心を入れ忘れたブリキ人形、ライオンのくせに勇気が備わっていないライオン。これが「ウォーズ」では宇宙船から脱出機で飛び出し不良品として売られるロボットたち。
この二つの映画の間、宇宙や映像に関する技術はとてつもなく進歩したが、それにしては人間が考えるキャラクター類型はなんとよく似たことか。そしてアメリカ人、西洋人が描く冒険、勧善懲悪物語はなんとよく似たものか。全くあきれるほどである。
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