ヘンリク・シェリング
CD 23》
1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35、
2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲Op.64
[演奏]
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1976年、アムステルダム
この辺の名曲になると変な解釈をする人はなく誰を聴いても及第点の演奏をされます。シェリング もそうした演奏の中でも無駄な力を入れないで自分の楽器を鳴らしきるよう楽器と対話してるうちに作曲家の意図する方向へうまいこと進んでいるように思えます。
ベートーヴェンのコンチェルトでは高音がよく響くが不安定なところをうまく処理しながらの演奏でしたがメンデルスゾーンなんかでは楽器をしっかりコントロールして微妙な揺れを見事に表現してるのに感心させられます。
やっぱ
ヘンリク・シェリングの演奏を聴いてると
音符全てに正しい価値を与えて表現するのが最低限の義務だと感じます。
柿島秀吉