「義経」第２８回 頼朝は非情じゃない。

やっと見ましたよ「義経」第２８回

ああ、もう、見ていて切なくなってしまいました。

虜囚になった重衡と義経のやりとりも切なかった。
幼いながら一生懸命義高を想う大姫も切なかった。
死を覚悟する幼いもののふ義高の最期も切なかった。

でも、私が一番胸を締め付けられたのは頼朝兄さんです。

捕獲された義高を前に何か言いよどむ頼朝。
政子に義高の助命を乞われて苦い顔をする頼朝。
義高の処分を一晩中寝ないで悩んだ頼朝。
切ない、切ないよ～！！(T△T)

義高斬首の翌日、義経を呼びつけた頼朝の
どこかすがるような瞳が印象的です。

義経に「義高がとった行動はわしへの裏切りではないか？」
なんて、斬首した理由を話す姿は、いつもの頼朝らしくなく
やけに言い訳がましく聞こえました。
なんか、義経に一生懸命「俺の気持ちわかってくれよ！」と
訴えているようで…

私には、頼朝がちっとも非情な男に思えません。
それどころか、武家社会の確立の為に
必死になって優しさを押し殺しているようで…

それなのに義経は「頼朝との間にへだたりを感じる」
なんて切なすぎる…

こんなに私が頼朝に熱くなっちゃうのは、兄萌え属性だからでしょうか？

所で話は変わって、
鎌倉に来て、頼朝と相対した重衡、かっこよかったですね！
敵の総大将を前にして、あの凛とした姿。
寺焼き討ちの全ての責任は自分にあると言い放った潔さ。
それを迎え入れたい、とする頼朝の度量の広さも素敵！

あのやりとりを見て、三国志演義の張遼を思い出しました。
張遼も敗戦によって主君・呂布と共に捕らえられ、
あがく呂布を叱咤し、敵大将・曹操に前に物怖じせず
「お前を殺せなかったのが残念だ！」と言ってのけた硬骨漢。
その後、張遼は曹操に召抱えられ大活躍をしますが、
重衡は…って、ネタバレになるのでやめておきます…


来週は、あの美しいお母様がお亡くなりに？！
そして都の魑魅魍魎が暗躍する予感。
楽しみであります。