街へ野へ

日ごとの思いを書きとめたいのです

池井戸潤 「不祥事」

2016-03-24 09:18:59 | 
昨日買ってきた、池井戸潤の「不祥事」
寝る頃になって手に取ったら、面白くって止められず、読んでしまった


8件の臨店の話

8編の連作短編の形です

1話づつが短い分、歯切れのいい文章がテンポよく、ポンポン進む

花咲舞がブチ切れて、正論で堂々と上の者にぶつかっていく様は胸がスク

働いている女性が、これを読んだら、「あぁ、こんな風に言えたらどんなにいいだろう!」と思う人が大勢いるだろうな~


2、3日前に、夏樹静子さんの訃報がニュースで報じられた
その時に、私はちょうど彼女の本を読んでいた

夏樹静子「乗り遅れた女」

先週、BOOK OFF に古本を売った時、その直前にヒョイと取り出して読み始め、結局売りそこなってしまった

夏樹静子の全盛期、彼女の小説をよく読んでいた

もうずいぶん前の事で、文庫本は黄ばんでしまい、ほとんど処分してしまった

これだけが、残っていたみたい

夏樹静子の小説は、なにげない日常の中に隠されているサスペンスを書いた作品が面白かった




本買いました

2016-02-03 11:13:52 | 
1月の初め頃、ライブ帰りの電車の中
途中まで読んでいた本をバックと一緒に膝にのせたまま、ボンヤリしていました
下車駅に着いて、あわてて降りるときに落としてしまいました

家に帰って、バックから本を取り出そうとして、「アレ?無い!」と落とした事に気がつきました

ちょっと読むのを休憩と思って、ちゃんとバックに入れないでいたのが失敗のもと

その本というのは、以前買った、この本です

あさのあつこ 「待ってる」

大好きな本だから、失くしてしまって、そのままに出来ない

次のライブの無い日に、新浦安の本屋さんまで買いに行きました

この本を買った本屋さんだから、当然有ると思って行ったのです

ところが・・残念、見当たりませんでした

そのまま帰れない気分

それで、同じ「あさのあつこ」さんの本を買って帰りました

この日買ったのは、左の「おいち」です
16才の医者の娘、おいち
長屋で父親を手伝いながら暮らしています

「おいち」には、他の人の見えないものが見える
今ここに居ない人
もうこの世には居ない人
その助けを求める声に応えようと、十手持ちの親分の力も借りながら、謎を解いていく

ミステリー読み物でもあり、
医者である父の生き方、その父のようになりたいと思う「おいち」の思い
父娘を心配して年中やってくる伯母と父親との会話が笑いを誘う
いろんなものが詰め込まれた、とってもおもしろい小説でした

1作目の「おいち」を読み終わって、すぐに2作目も読みたくなって、右の「桜舞う」を買いに行きました

最初に書いた、失くした「待ってる」は、近所のスーパーの中の本屋さんに有って、買いました
灯台下暗しでした・・

そうそう新本ばかり買ってる分けにもいきません
フトコロに響きます

ブックオフに行きたいと思いながら、なかなか行かれませんでした

電車に乗って買い物や遊びに出かけるのは、ライブの無い日に限られるでしょ
ライブの無い日でも、天気が悪いと遠出する気にならないし・・

昨日は、いい天気

出かけて行った先の新浦安の駅前から眺めた空です

そして、ブックオフの100円コーナーに直行

またまた「あさのあつこ」さんの本を買いました
だって・・「あ行」から本が並んでいるんですもの

あさのあつこ 「金色の野辺に唄う」「あかね色の風 / ラブレター」

もう1冊

あさのあつこ 「ぬばたま」
コレ、怖いです
表紙見ただけでも、怖そうでしょ
そういう話が苦手な方は、パスして下さい
私、実は、買ってから入ったドトールで読んでしまったのです・・・

ゆっくり本を見ようと思っていたけど、「あ行」で3冊本を手に持ってしまい、
「う~~っ、これ以上欲しい本見つけちゃったら、持って帰るのが大変だ~」とレジに向かう
横目でチラチラ本の背表紙を見ながら歩いていく
で、もう1冊ゲット

東野圭吾 「あの頃の誰か」
8編入っている短編集です

4冊買って、バックがズシッと重い
これで、帰りにスーパーでお肉や野菜買って帰らねばならぬのです・・う~っ

昨日の夕飯は、メカジキの煮魚と肉野菜炒めでした

今日は、恵方巻きだ~!

う~ン、一番おいしいのは何処だ!
チラシを見比べてる


「桜ほうさら」 宮部みゆき

2015-12-23 14:57:34 | 

「桜ほうさら」 宮部みゆき

昨日(22日)、この本を読み始めた

面白くて、やめられない!

午前中少し読んで、

買い物に行く時持って出て、外でカフェに入って読んで、

帰ってきて、夕飯の支度をしなくちゃならないのに・・座り込んで読んで

時計を見て、大慌てで夕飯を作って・・

夜、テレビを見てから、また読んで・・

寝る頃に、上巻を読み終わった


どうして、上巻と下巻のつなぎ目って、こういう風に止められないようにしてあるの?!

切りよく上巻を読み終わったから、「さあ寝よう」と思った

でも・・「下巻の始めはどうなってるのかな~」「ちょっとパラッと見てみたい」

誘惑に負けた~

下巻を手にとった

そして・・眠気に襲われて、何度も本を取り落しそうになりつつ、明け方まで読んだ

少し遅めの朝ご飯を食べ終わって、つづきを読んだ

お昼を作って食べて、その後ちょっとたって読み終わった~!

あぁ、もっとゆっくり読んだら、もっと長い時間楽しめたのにな~
もったいない事したのかな~?!

でも、おもしろすぎて止められなかった


この本には、こんな風に、ところどころに挿絵のページがありました
三木謙次さんという方の挿絵です
挿絵のページに出会うと、ホッと一息

国元に居られなくなって江戸へ出てきて、長屋に住みついた若者が主人公

国元に居ることが出来なくなった出来事

長屋の人達との暮らし

江戸で出会う人達

読み物として、最高級の面白さです

さすが、宮部みゆきさん!

読み終わって、ふっと思ったことがある

こんな風に、人と人が手をのばせば触れ合えるような距離で、語り合い、関わり合う話は、時代小説でなければ書けなかったのではないだろうか。

そんな事が頭に浮かんだのです

宮部みゆきさんは、時代の先端を題材にした小説も数多く書いてられます。

でも、PCもネットも、電話さえも無かった時代

話しながら相手の表情や目の色で、言われなかった言葉も汲みとった、そんな時代の物語を

ときには、書いてみたくなるのではないかと・・コレは私の勝手な推測です


「壊れる心」 堂場瞬一

2015-12-21 23:35:19 | 
一昨日(19日・土)買ってきた本の、もう1冊

「壊れる心」警視庁犯罪被害者支援課 堂場瞬一

こっちを昨日から今日にかけて読んだ

“警視庁犯罪被害者支援課”、犯人を捕まえる部署ではなくて、
被害者を支援する部署が舞台です
直接の被害者だけではなく、その家族も

主人公の内面、周りとの人間関係の描き方が上手くて、自分がその渦中にいるような気がしてくる

そして、犯罪被害者の刻々と変化していく、予測不能の心理

面白かった~!

これは、警視庁犯罪被害者支援課シリーズの1作目です

すでに、シリーズ2作目が発売されている

読みたくなった


で、今日は、この前買いそこなった本を買いに、また新浦安まで出かけた


「桜ほうさら」 宮部みゆき

これも時代小説です

宮部みゆきさんの時代小説は好きです

明日から読もうっと


「闇医者おゑん秘録帖」 あさのあつこ

2015-12-20 11:28:27 | 
昨日(19日・土曜日)、本屋さんに行った

そして、珍しく新本を2冊買いました

ここのところ、ブックオフの100円コーナーの本ばかり買っていた

普通の本屋に行って欲しい本が有っても、「ブックオフの100円コーナーに有るかもしれない」と思って買えなくなっていたのです

なにしろ、貧乏人でケチケチ暮らしていますので・・

昨日は、文庫になったばかりの欲しい本が有って本屋に行ったのですが・・

その本を見つける前に、読みたい本を2冊見つけてしまい、お目当ての本は買わずに帰ってきました

その2冊は、

「闇医者おゑん秘録帖」 あさのあつこ


「壊れる心」警視庁犯罪被害者支援課 堂場瞬一


本屋さんを出て、ドトールに入って、あさのあつこさんの「闇医者おゑん秘録帖」を読み始めた

すぐに惹きこまれた

ストーリーに引きこまれ、テンポのいいリズミカルな文章が心地よかった

けれど、一番感じたのは、あさのあつこさんの強いメッセージだった

時代小説の形を取りながら、“今生きている女性”へ向けての、熱い思いを感じたのです

それは、生きていく覚悟を迫っているようにさえ思えた

「自分で考えて、自分で生きていけ」と

男の、あるいは世間一般の、ものの見方、考え方が、そのまま自分のものになってしまってはいないか?

「しょうがない」「自分なんかに何もできない」と流されてはいないか?

本当に貴女は、それでいいのですか?

そんな問いを突き付けられた


ドトールで大半を読み、帰りの電車の中で読み終わった

あぁ、今、私はこんな本に出会いたかったのです!


東野圭吾「疾風ロンド」

2015-09-13 22:07:20 | 
読みかけの石田衣良の短編集はそのままにして

こっちを読んでしまった

東野圭吾「疾風ロンド」

読みだすと、とまらない
さすが、東野圭吾

この「疾風ロンド」
冬季オリンピックの時にテレビで見た、スノボーの演技を思い浮かべながら読んだ
本の中に書かれているターンとか、ジャンプとかを、そのまま思い浮かべる事はできないけど

これは、映画かドラマにしたら、大ヒット間違いなしだと思う
スケボーやスキーの上手い、役者さんかスタントマンが必要になるな~

この本を、どこで読んだかというと・・

コーヒーとチロルチョコを持って、駅前の大型店に行って、休憩用スペースの椅子に座って読んだ

3時間くらい座っていた

ちょっと座って読んだら、買い物して帰ろうと思っていたのに

止められなくなって、最後まで読んでから席を立った


なんで、家で読まないんだろうねぇ~
自分でも不思議

5時ごろ、店の外に出ると、プランターでコスモスが咲いていた

石田衣良「愛がいない部屋」

2015-01-24 10:46:13 | 
数日前の深夜の帰り道
コンビニに寄って、二品買いました

アイスのチョコレートバー6本入りと、自分のお昼用の冷凍パスタ「キノコの和風スパゲッティ」

深夜にアイスや冷凍食品を買うのは、夏からつづく習慣です
夏でも、深夜になると涼しくなって、アイスも、とけないで持ち帰れるから

しかし・・この日は・・
「今日は、どんなにゆっくり歩いても、アイスはとけないだろうな~」と思う
だからって、ゆっくり歩いていると、私自身が“冷凍人間”になりそうだ~
早く帰ろう~

吸い込んだ空気の冷たさに、喉や鼻がヒリヒリするほど寒かった


一週間前の土曜日、Yちゃんの所から南林間のライブに回る時、新宿ルミネの本屋さんに寄りました
その時、買った本

石田衣良「愛がいない部屋」
短編集です
短い話が10編
空いた時間をもてあましていたその時に、うってつけの本でした

この10編
都会のど真ん中の高層マンションの空間
どの話も切ない
切ないのだけれど、さらさらと風がすぐ傍を吹いていくような、爽やかさも感じる
そんな話です

実は・・この本を買った時に、もう一冊買ったのです
でも、写真のっけようかどうしようかと迷ってしまった・・
エイッ、のっけます!

わ~っ、この表紙、メッチャ気恥ずかしいです
「恋のトビラ」
サブタイトルが、“好き、やっぱり好き”
わぁ~、こっちも気恥ずかしいヨ~
この本、ゼッタイ、カバーを掛けないと持ち歩けないな~

これは、
石田衣良、角田光代、嶽本野ばら、島本理生、森絵都
5人の作家のアンソロジーです
上に書いた本の隣に並べられていたのです

こういうアンソロジーを、時々買います
今まで読んだことのない作家に巡り合うチャンスかなと思って

どうしても、好きな作家の本ばかり買ってしまうけど、
他にも、魅力のある作家がいるのではないか、面白い作品があるのではないか、と思っているのです


「MASTERキートン」

2015-01-05 15:25:52 | 
今日から仕事始めという方が多いのでしょうね
我が家もR君が今日から仕事
久しぶりに家の中がシーンとしている感じです

すみません、私は、まんねんヒマ人

ヒマ持て余して、昨日、一昨日と電車に乗って出歩いています

先月、定期が切れる時に、いったんは買わないと決めた定期
定期の切れた翌日、Yちゃんの家に往復することになりました
往復で2,160円!
その翌日、やっぱり定期を買いました

なので、ヒマ持て余していたお正月
新浦安へと2日つづけて出かけました

3日の日、この本を買いに行きました

「MASTERキートン Reマスター」
オオ、久しぶりに出会った、この顔
この本が出ると、新聞に広告が載った時から買いたかったのですが、やっと買いました

「MASTERキートン」(マスターキートン)、浦沢直樹・勝鹿北星・長崎尚志脚本、浦沢直樹作画による漫画
1988年から1994年にかけて小学館「ビッグコミックオリジナル」に連載された
単行本はビッグコミックスから、全18巻。
のちにアニメ化もされている

今回出た、「MASTERキートン Reマスター」は20年ぶりの、「MASTERキートン」のコミックなのです

この「MASTERキートン」
最初の1巻はT君が買ってきて、私に「これ、おもしろいヨ」と手渡したのです
それを読んで、即、「これから、新刊が出たら、お母さんがお金を出すから、すぐに買ってくるように!」と言い渡しました
新刊が出るたびに、夢中で読みました

その後も、何度も何度も読み返しました

ホントに!面白いです!

一話が、まるで一本の映画を観ているようです


一昨日買ってきたのに、まだ読んでいません
落ち着いて、座り込んで読もうと、まだ手に取れないでいます
今夜あたり、読もうかな


あさのあつこ「東雲の途」

2014-11-09 10:31:26 | 
おはようございます!
で、朝はミルクティー

って、昨日のつづき
濃い紅茶を入れて、甘いミルクティーに
朝だけ、紅茶にお砂糖を入れてミルクティー
昼間は、ノンシュガー

パンには、小さいウインナーを挟んでみた
もう一つには、何挟もう?
甘いジャムにするか・・それとも・・
けっきょく三角チーズを挟んで食べました


昨日、やっと読み終わった本の話

あさのあつこ「東雲の途」(しののめのみち)

少し前に買った本なのですが、シリーズ4作目のこの本
前の3作を読み直してから読もうと思ったのです

一つのストーリーが、ずっと続いている訳ではないのですが、

主人公達が同じで、1作づつで、一つの塊りになっているのですが、

時間の経過はたどっているという作品です

でも、読み返してよかった
主人公達三人が、出会って、どう変わっていったかを、もう一度たどりなおして、また深く惹かれた
これが、前三作です

「弥勒の月」「夜叉桜」「木練柿」
向って左から、一作目、二作目、三作目

そして、こんど読んだ四作目の「東雲の途」
川に上がった、一つの骸から始まった事件
物語は、主人公達を巻き込んで、うねりながら流れていきます

相対する二人の主人公は、胸の内に暗い塊を抱えて生きている
それでも、人と関わること、人を思うことに拘って生きようとしている

傍に、誰かが居れば、たった一人でも居れば、生きていける
そんな思いを掻き立てられる

このシリーズ、まだまだ続いて欲しい

えっ、5作目が時間をおいて出たら、今度は4冊読み返すの?

6作目が出た時には、5冊?

ふ~っ


石田衣良「スイングアウト・ブラザース」

2014-10-06 10:30:17 | 
石田衣良「スイングアウト・ブラザース」

「和光」と「三越」が見えているから、ここは銀座四丁目の交差点
颯爽と歩く赤いパンプスの女性の後から歩いていく、男三人

それはそうと、この絵柄、思い出させませんか?
あの、有名なレコードジャケット
横断歩道を渡る四人!

はずしてしまった帯には

「選ばれる男になりたい!」と大きな文字でデカデカと・・

大学卒業から十一年、ほぼ同時に彼女に振られた同級生三人組。
“ヤノッチ”と“ホリブ”と“コバ”
どこにでも居そうな、冴えない三人は、
大学時代のあこがれの先輩・河島美紗子がはじめた男性向けエステティックサロンの第一期特待生になったのです
その講座は「素敵な男性養成講座」
ま、「モテ男養成講座」といったところです

「なにーっ?!」と身をのり出した貴方、読んでみて!

三人は、様々な講師に、様々なレクチャーを受けていきます
ユニークなプログラムもあって、面白い
妙に説得力があって、「なるほどネ」とうなずいていたりする

15年もの付き合いになる三人の様子が楽しい
嘆きあったり、からかったり、励まし合ったり・・一杯飲みながら・・

この本、読み終わるころには、モテたい男のことを書いたとばかりは思えなくなってきたのです

男でも、女でも、誰か他の人と解り合いたい、話をしたい、一緒に居たい、そんな気持ち、みんな持っているように思うのです
でも、その気持ちを、なかなか大っぴらに出せなかったりする

この本は、もしかしたら、石田衣良さんからの「大丈夫、思い切って、一歩を踏み出せ」というメッセージなのかもしれない

笑いながら読んで、読み終わるころ、ポッと気持ちが温かくなって、少~し元気になったような気がします