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威風堂々

晴れ晴れと、伸びやかに日々を過ごすために。
「心」と向き合うことで、日々の健康を大切にしましょう!

孔子

2013年11月30日 | 文学・評論(現代・近代)

君子固より窮す。小人窮してここに濫る。

井上靖 『孔子』を読んでいる。

紀元前にこの集団が東アジアに存在していたことを大変感謝する。

私は、儒教、仏教、キリスト教等様々な知恵の詰まった教えを現代の自分が勉強できることはなんとすばらしいことか、と感じている。勿論若い時からそうではなかった。(未だ学を好む者を聞かざるなり)受験のための勉強は嫌いだった。だから、昨今の、学力テスト結果公表なんてナンセンスだと思っている。金儲けを人生の第1番においているか、負けてはならぬ、とおっさんになってもいまだに唱える人にありがちな手段としての勉強を好む人々が多いようだ。

近頃、こう考えている。
「教育的倫理観の違う人を論理で説得することは不可能だ」

まぁ、僕は「ゆるキャラ」ブームというのは、現実の矛盾事象から目をそらさせる効果しかない、と思っていて、大人が熱中しているのはいかがなものか?と感じている。しかし、目新しいことは何でもOKって人達もいるわけだ。企業、学校、病院といずれの集団においても、、、。病院や役所、学校でもぬいぐるみに身をまとい、「はーい」とかやっているのはいかがなものか?

君子固より窮す。小人窮すればここに濫る。



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本覚坊遺文

2013年10月06日 | 文学・評論(現代・近代)


本覚坊遺文

井上靖氏の名作である。最近ゆっくりと読んだ。
高校生の時には挫折した読み物である。しかし、年をとって読むと実に味わいが深い。


『枯れ かじけて 寒し』 

侘数寄常住 茶之湯肝要

千利休が太閤に死を賜る。この「死」の理由や、何故に何の反駁もなく利休はこの運命を受け入れているのか、がずっと問われるのだが、読者が自らその答えを探すしかない。

利休は感情を抑圧し一生を終えるわけだが、そこには何らかの理由があるのだろうか。

人生は、いつも幸福に流れ進むわけにはいかない。特に日本人の哲学としての「無常観」もそこに生まれるのであろう。単に宿命を「しかたがないもの」としてだけ受け入れるわけではない。受け入れるには徹底した自己洞察を経るという、途方もなく、掴み所の無い、厳烈なる修行が必要なようだ。

同じ事を繰り返す。自分が信じた道をひたすら繰り返す。他人から見れば苦痛、感極まる状態であろう。が、この道しかない。と決断がなされた後は、無心になるしかないようだ。

自分をなくすことが肝要なようだ。

無ではなくならん。死ではなくなる、、、。のだそうだ。

『本覚坊遺文』は「利休にだずねよ」等の 利休ものの傑作だと思った。




参考文献:

『生き甲斐の心理学』 植村高雄 著
『人の身体は神の神殿』植村高雄 著
『新潮日本古典集成』シリーズ 新潮社
『日本の歴史』シリーズ 小学館・中央公論社
『日本語の歴史』シリーズ 平凡社
『直木孝次郎 古代を語る』シリーズ 吉川弘文館
『天皇の歴史』シリーズ 講談社
『生涯発達心理学』 川島書店
『心に効くゴルフ』 PHP スコットペック
『道は開ける』 創元社 カーネギー
『人間尊重の心理学』 創元社 ロジャーズ 私が初めて読んだロジャーズ著作
『人間復興の経済』 佑学社
『五輪書』『孫子』 岩波文庫
『儒教とは何か』 中公新書 加地伸行 著
『物理学と神』 集英社新書 池内 了 著
『動的平衡』 木楽舎 福岡信一 著
『日本辺境論』 新潮社 内田 樹 著
『自由からの逃走』 東京創元社 フロム
『愛するということ』 紀伊國屋書店 フロム
『カウンセリングの理論』 誠信書房 国分康孝 著


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カーネギー 『道は開ける』

2013年09月14日 | 文学・評論(現代・近代)


聖書にも

明日を思い悩むな とあります。今日1日で区切る、ってのは鉄則らしいのですが、なかなかできません。僕は固執癖があるみたい。(^_^)頭が回転し出して疲れるわけです。そんな時にはリラックスと娯楽が良いようです。健全な宗教。睡眠。音楽。笑い。がいいと。
祈りましたね。太極拳も、散歩も、お風呂も。

人間は一度に一つの事しか考えられない。

デール・カーネギーの著作は、
非常に明快に僕を勇気づけてくれますわ。


カーネギー 『人を動かす』

2013年09月11日 | 文学・評論(現代・近代)

世界的ロングセラー

本の話である。

《孫子》《論語》《聖書》などは非常にメジャーである。
ロングセラーは知恵の書でもあり、人生訓が一杯詰まっている。

今日はその中でも
『How to win friends and influence people』 邦題:人を動かす

デール・カーネギーの名著で大いに印象深かった事を書きたい。

鬱病時に、「道は開ける」を読みつつ参考にしたのであるが、今回は最近どうもうまくコントロールできなかった感情処理について、特に「怒り」について大いに感じるところがあった。
昨晩、おもむろに昔読んだ心理学関係の書籍を眺めていて、この本の第一章に金言があった。

「私達は他人からの賞賛を強く望んでいる。その同じ強さで他人からの非難を恐れている」(ハンス・セリエ)

「他人を裁くな。自分が裁かれたくなければ」

「神様でさえ人を裁くのには、その人の死後までお待ちになる」

「A great man shows his greatness by the way he treats little men」 カーライル

まぁ、人を非難しても人は動いてはくれない。と言うことを説いているわけだ。腑に落ちる事が山ほどあって感銘を通り越して嬉しくなってきた。それまでの怒りや落ち込みが消えていった。ま、だからといって「やる気」が出たわけではないが。

こんな話:
整備士のミスであわや自分が操縦する飛行機が墜落するところだったパイロットが、何とか帰ってきて、その整備士になんと言ったか?
「あー、君、反省しているかい。 じゃ、明日乗る僕の飛行機の整備を頼むよ。」

このエピソードは、ヒヤリハットというか、人間工学というか、安全工学というか。実践では、よく事務処理ミスを犯す私には感銘深い。私は怒られると、「次またミスしたらどうしよう」とガタガタして同じ過ちを繰り返すタイプだから。結局算数が苦手になったのはこの傾向が克服できなかったからだ。「また40点だったらどうしよう。」「こんな単純な計算ミスをまた犯したらどうしよう」という具合に。算数なら笑えるが、他人の人生に関わるミスは笑えない。

こんな具合に徐々に感情を処理している


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入試 現代文

2013年07月21日 | 文学・評論(現代・近代)

 現代文の入試問題に対応する能力を付ける方法。

・あまり、古典文学、漱石や鴎外などをむさぼり読んでもダメでしょう。
・結局は、マークシート選択問題。内容要約問題になれるしかない。
・接続詞はめ込みや敬語法といった、国語適性検査等は難関大学のテストには出ないので、

で、傾向と対策をいろいろと書いてある参考書を、ただし、自分が手にとって感じがいいものを選ぶ。人の評判で選ぶのは愚の骨頂。自分で手にとって判断して下さい。

で、本来の言語能力向上とは切り離して、パズルを解く要領で問題集を解く事です。本来、学問とは、
費用対効果にこだわらない。点数にはこだわらない。教えてもらうなんてもっての外、自分で学び取る。のが原則ですが、全て無視して下さい。

・点数にこだわる  費用対効果重視  徹底した受益者になりきる

ひたすら、習うより慣れろ! です。勿論、入試頻出順に 漢字と言葉の意味は把握しておいて下さいね。


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