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威風堂々

晴れ晴れと、伸びやかに日々を過ごすために。
「心」と向き合うことで、日々の健康を大切にしましょう!

カリタスカウンセリングの原理 111

2020年07月28日 | 第二章 五感と体感

カリタスカウンセリングの原理 111

不信感

 不信感はNegativeな感情として分類されるだろう。人を信じない、神仏を信じないというのだから実は困った感情である。私の娘は、中学生まで サンタクロースの存在を信じていたらしいが、あるとき祖母が弟に向かって「まだ信じているのか」と笑われた時が、一番ショックだったと語っている。とうの弟はけろりとしたもので、別に何も感じなかったといっている。つまり娘は、在るモノノの存在を信じて疑わなかったのに、全否定されることによって、今まで自分をその様に信じ込ませてきたものたちへの不信感を無意識に持つにいたる。同時に自分へのマイナス感情が発生するわけだ。

 だが、以外と私は神を信じないとか、在るものの存在を信じない人でも信仰心を持っている人は多い。

 夏目漱石に「こころ」という小説があるが、信頼、不信感というものを明治以降の日本人の心理構造を分析しつつよく描いている。末路はご存じのように自殺にいたってしまうわけだが。

 親との繋がり。親友との縁。夫婦の繋がりなど、人間関係のバランスで不信感は良く発生すると感じる。さて、みなさんはどうお感じだろうか。






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カリタスカウンセリングの原理 110

2020年07月22日 | 第九章 愛


基本的信頼

私の場合は、父が38歳、母が30歳の時に誕生している。父親はどうも二回目の結婚だった。両親の愛を一身に受けて恵まれて育ったと思う。物質的な豊富さはなく、かといって貧乏でもない、幼少期を過ごしている。

一人っ子だったので、両親の愛をずっと受け続けた。このことは、私を

 ・生真面目
 ・人を信頼する
 ・どちらかというと甘えん坊

周囲の人との軋轢を避ける傾向になったし、情緒面でも安定したよい子だったと思う。

今でもそうだが、性善説でコミュニケーションを取っている。良い悪いではなく、基本的信頼感は両親から注がれた愛情で醸成されたと思っている。

皆さんは如何でしょうか






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カリタスカウンセリングの原理109

2020年07月13日 | 第二章 五感と体感
カリタスカウンセリングの原理 109

『生き甲斐の心理学』139頁

「日常生活で愛し愛される経験・感動・喜びがあると、人は円満な人格を自然のうちに、形成していきますが、その愛がないと情緒不安定な暗い人格が形成されやすく自律神経系の病気になりがちです」

とありますが、人間には、希望 が必要です。あらゆる苦難を生き抜くにしても「希望」がその先に見えていないと本当に苦しいわけです。では、希望ってなんでしょうか。

主要分類   希望

あるいは、欲求

・生きてゆくために必要な熱源
・暗い日常の中でも、不幸の最中でも、何か良い将来が待っていると思えること
・愛されているし愛してもいること


目に見えるものに希望を感じたり託す人もいるでしょう。自分の子どもとか、ペットとか。温かい何か。目には見えないものの中に感じる人もいるでしょう。神様の愛。友情の神秘。苦境に陥ったときに手を差し伸べてくれる何か。

若い人たちにとっては、将来の夢かもしれない。挫折した大人にとっては再生への出発点かもしれない。とにかくじわーっと浮かび出てくる明るい何か。それが希望でしょう。病気の人にとっての快方の兆しといったものです。先ずは、『希望』を感じるところからはじめてみましょう。


私達はいつも何らかの「欲求」を胸に秘めています。ご承知のように快楽欲求、快楽原則というものを我々は大事にしています。好きな食べ物がお弁当の中にあったら普通は真っ先にそれから食べるのです。まぁ、希望のない人生は苦痛です。人は快楽を求めて苦痛は避けますよね。その苦痛も将来的希望が見えていると耐え忍ぶことができるかもしれません。


次回は「希望」というものの原型を思い出すために、負の側面と正の側面を考察して参りましょう。







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カリタスカウンセリングの原理をまた勉強しよう

2020年07月12日 | 信じて見えてくるもの
カリタスカウンセリングの原理


 テキスト『生き甲斐の心理学』を自分なりに読み解いてきたシリーズがある。

 108回で一応の終わりにしていた。所謂、煩悩の数である。
 
最近色々と思うところもあり、再び「カリタスカウンセリング」をこのブログで、自分なりにまた勉強しようと思う。大袈裟なことを言っているようだが、勉強などとはおこがましいので、解釈とでも言うべきかも知れない。だから、誤解して伝わることも承知の上で「独断と偏見」に満ちた解釈を大胆に試みて行こうと思っている。

 カリタスカウンセリングとは関連性はないが、岡田尊司という人をご存じだろうか。この人の新書『パーソナリティ障害』という本を読んでいる最中である。実に面白い。

 私は、将来的に、「生き甲斐の心理学」を教育的に普及させる活動を行って行きたいと思っているが、なかなかなか具体策が浮かんでこない。そんな中、小中高での国語教科書に載っている、小説・詩歌などの芸術作品から、人の心の中を読み取り、自分の心の健康に生かす方法を一緒に探る勉強会を主催するといいんではないか、と思ったりしている。


 夢は夢として、大事に育てて行きたいものだが、先ずは、テキスト139頁の人格形成の発達について読み解いてゆこうと思う。







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