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威風堂々

晴れ晴れと、伸びやかに日々を過ごすために。
「心」と向き合うことで、日々の健康を大切にしましょう!

物語る 18

2015年12月29日 | 私のなりたかったもの
 生活のリズムみたいなものがあって年齢と共にそのリズムは幽かに変化する。変化に自分の心と身体が合わせていっているのか、肉体と精神の成長というか、衰えというかが、生活のリズム、質感を回転させて行くのかは知れないが、劇的な何か、それは人の生き方、死に方に関係することが圧倒的に多いのだが、が「私のリズム」を狂わせる。きっと実子の誕生は親の死よりも、自分の人生の調子を動かすに違いないのだ。





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物語る 17

2015年12月17日 | 私のなりたかったもの
米国で奴隷制度が禁じられたのは1865年だ。ま、その後も完璧には無くなってはおらず、きっと1960年代の公民権運動までは引きずっていただろう。そんな昔ではない。こんな野蛮なことは決して米国だけではない。だが、何が野蛮であるかを正確に計る物差しはあるのだろうか。私達の行いは、ほとんど全て、他者を支配し自分の都合の良いように操ろうと余念が無い。外見や言動で如何に取り繕うとしていても結局は自分本位なのだ。私だって今、夕食を作る手間が面倒臭くて仕方がないではないか。実は作りたくはない。だが、正直にそう言ってしまうと、妻に悪い。嫌われる。優しさのない男だと感じられてしまう。いつだって感情の赴くまま正直に自分を表現することは出来ない。




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物語る 16

2015年12月15日 | 私のなりたかったもの
「うーん。食い意地がはってるんやろうなぁ」
眼鏡の横にかかる汗を右手の人差し指でぬぐいながら
「調味料ってのはだな、素材の味を引き出すわけでね。どれでもイイって考えるとだな、折角の食材への拘りも最後の詰めの部分で台無しになるわけよ。 うーん。つまり、そう見えない部分でオシャレするって感覚だ。」
「はぁ。あんまり考えたこともないわねぇ」
 調味料から香辛料、マゼラン、東インド会社、プランテーション農業、奴隷制と頭の中で思考が巡る。




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物語る 15

2015年12月05日 | 私のなりたかったもの


「あ、豆腐は冷蔵庫の。まだ痛んでないね」
「何?冷や奴なの」
「う、まぁ、鰺を塩焼きにしてさ、ジャガイモの煮っ転がしと菠薐草のお浸しって、どうよ」
「シンプルねぇ。豆腐は高いの買わなくても良いの」
 良介は、中途半端に高級食品が好みである。種類も、呼び方もあまり知らない。キャビアやトリュフぐらいが知っている高級食材名なのだが、好き嫌いなく何でも食べた。
「辛子はあったかな」
「肉まんについていたのが三つあるけど、、、」
と薄ら笑いを浮かべて様子を窺い、
「こればっかりは本物から作れないでしょう」と。
「あなたは、調味料、醤油、ソースとかちょっと値段の張るのが好きだわよね。なんで?」




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物語る 14

2015年08月24日 | 私のなりたかったもの



赤ちゃんは万能感を十分に味わう必要があるらしい。これが、大人になるに従って抑制が効いていく事になるわけだが、そうは簡単にはいかない。反抗期もそのためにあるのだろう。自分の子どもの名付けは何となく大事だとは思っている。自分の良介という名前の由来を父や母に尋ねたことは、、、うん、父が
「三つぐらい候補を斉藤のおじさんが出してくれてな、これを選らんだんや。お前の生まれた年には阪神タイガースは優勝したし、お前は運のいいやつやで」と褒めることが良い子育てに通じるとしっかり思っている父親の言動を思い出して、自分も似た所があるのに面映ゆい感じがしているのだった。




: 人物設定が、、、。ま、何とか作ってゆきます。






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