折角ケーブルテレビを契約しているので、BBCとかCNNとか通訳付きで見たり、そのまま英語で流していたりしている。世界のニューステレビと日本の放送とではかなり視点論点が違うので自分のバランスを取るためにも結構役に立っている。ま、日本の地上波は全く面白みがないってのもあるが、、、。
すると、BBCなんかでは、日本の話題など皆無なのだ。世界の関心とはそんなものなのだ。アジアではやはり中国だ。そして北朝鮮。韓国のこともあまり耳にしない。
私達は視点をもっと広げる必要がある。エリザベス女王は風邪をひいてクリスマスミサと新年ミサは欠席されたようだ。女王陛下もご高齢で大変である。
日本が世界の中心に躍り出るような時期があったのを若い人たちはご存じだろうか。バブルの頃だ。「パックス・ジャポニカ」とかいう用語が実際に囁かれていた時期があったのだ。ベルリンの壁が壊れる直前当たり。アフガン戦争、EUが結成される頃か。僕は大学生だった。今、自民党の議員でいらっしゃる猪口邦子先生なんかの本で読んだことがある。まだ、インターネットが普及する前のことだ。あの頃から消費税、うさぎ小屋、大型店舗法とか三公社五現業の民間企業化と、さぁ、時には30年前を振り返って見るのも今後の参考になるんじゃないだろうか。
関西の方では、長崎屋、ニチイ、ダイエーがつぶれた。外国からトイザらスとか参入したが、豊かになったんだろうか?イオンモール、昔のジャスコの一人勝ちであるが、実情は土地を持って専門店を入れてその賃料でイオンももっているんではないだろうか。スーパーとしてのイオンは赤字で、イトーヨーカ堂だって、グループのセブンイレブンでもっていると推察する(違うかも知れないが)。百貨店も電鉄系がかろうじてもっているようだ。そして、地元の商店街は寂れる。ちょっとしたスーパーの横手で露天のたこ焼き屋さんとかが懐かしい。
AI の本格導入により人的雇用は減る傾向にあるようだ。自動車が自動運転になるのも良いが、タクシー、バスの運転手さんや運送屋の人たちが減ってゆくわけだ。世界中が税金逃れもあって、ブロック化して行くのも当然かも知れない。そう思って世界を眺めると、IS、トランプ、EU離脱、北朝鮮、ロシア、中国、そして日本も、保守化と見做される動きが私にはすんなりと理解できてくる。民主主義である限り、人目を引く言説と何となく幸福感をもたらしてくれそうな主義主張に人々は飛びつくのは自然の理である。それを衆愚政治になぞらえるも、ヒトラーに例えるのも勝手ではあるが、自分を含めて人間皆がもっと懸命、賢明、にならないといけない気がする。『価格価値論』って本がテキストだった岩田規久男先生の経済原論の授業も受けたし、先ほどの猪口邦子先生の授業も受けたが、緒方貞子先生の国際政治の授業も受けた。大学生の時に「漱石の倫理学」という授業も印象に残っている。
今の17歳の若者が25歳になったとき、2025年を迎える。日本は未曾有の高齢者社会だ。消費税でも上げて、福祉政策を充実させる方向こそ今取るべき指針だと思っている。原発のような多大なコストのかかる事業(東芝に公的資金が注入されるような自体は避けたい)から地に足を付けた、保育、介護事業への真剣な設備投資が望まれると思うのだが、若者よ、どう思う。まだ、読んではいないが、フランシスコ法王の「ラウダート・シ」を早く読もうと思う。
