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威風堂々

晴れ晴れと、伸びやかに日々を過ごすために。
「心」と向き合うことで、日々の健康を大切にしましょう!

カリタスカウンセリングの原理 34

2012年03月28日 | 防衛機制

本日は、防衛機制の「合理化」です。

正直に自分の感情を表出するのを嫌がる傾向の人っていますよね。

ちょっとひねくれたりする人。冗談の一つにしても、変に「いじめ」ているかのように言う人。本心とは違うだろうと、はっきり分かる言い方をする人。

毒舌家、とか、皮肉屋とか言われるようでしたら、この「合理化」を常日頃からしているのかもわかりませんよ。

防衛機制は、自分の感情処理において必要な時もありますが、偏った用い方をするのは良くないようです。本当は、感情の赴くままに素直にタイミング良く表出されるのが良いのですが、照れ屋だったり、自分を開けっぴろげにすることに抵抗感がある人がいるのも事実。理知的なタイプにはこの「合理化」を働かせる人が多いような気がします。



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カリタスカウンセリングの原理 33

2012年03月23日 | 防衛機制

Defense Mechanism の 昇華

よく使われる説明に、誰かを叩きのめしたいが、快楽原則に従って本当にやってしまったら、単なる犯罪者だから、ボクシングをするとか、柔道をするとか、現実原則に沿った形で、「叩きのめしたい」衝動を昇華させる。

音楽や絵に向かうこともあるだろう。

自分を守る為には様々な防衛機制を働かせる。ただ、行き過ぎは禁物である。


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カリタスカウンセリングの原理 32

2012年02月28日 | 防衛機制

さて、快楽原則と共にあるのが、

「現実原則」です。したくないけど我慢してやる。

言いたくはないが言わないといけないから言う。

と、国分先生の本では解説されています。

これも、程度問題なんですが、テレビなどで、子役のタレントが大人のように振る舞う姿をみると違和感を感じるのは、幼児性を抑圧して「現実原則」に乗っ取って演技する姿に「行きすぎ」を感じ取ってしまうからでしょう。

この現実原則ですが、人によって違いが生じます。何故かというと、人は皆成育史が違うからです。私の父のように10才で実母を亡くして生活してきた男と僕のように実母がまだ生きている男はきっと女性観、人の愛し方、その他いろいろと価値観に違いが生じることでしょう。

『生き甲斐の心理学』90頁には

「独断と偏見であろうと、人が何と言おうと、自分の心が安定し、落ち着くように常日頃から自分なりの方法」を見つけておくことの重要性が説かれています。


またはひたすら走って汗を流す。じっくりと庭の草を取る。書道に打ち込む等、
人それぞれの対処で心の平安を保って下さい。

私は、小説でも書いて「昇華」させたいものです。




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カリタスカウンセリングの原理 31

2012年02月26日 | 防衛機制





自分の欲求を、自分の納得できる方法で発散させること

これを、「昇華」といいます。

《現実原則を容認する形で欲求を発散させること》と国分康孝氏『カウンセリングの理論』の中にあります。

この著作は大変参考になる本ですが、その中に、快楽原則と現実原則が非常に分かりやすく定義されています。

・快楽原則

 : 掃除当番をさぼる心理。不快な人物に腹が立って我慢なら無くなり、一喝してしまう。


 つまり、欲求が満たされる儘がいいというわけである。

    したいからする。言いたいから言うってやつ。

これは、子どもには多い傾向がある。若者達にもいる。

日直や掃除をさぼる。当たり前のことが「面倒くさいから」「やりたくないから」しない。大人でもありますがね。

「昇華」を考える場合、この快楽原則についてまず、把握しておく必要があります。誰しもそうですが、

多かれ少なかれ「快楽」を求めています。自分の思うとおりに人生が運べば何もいうことはない。

快楽という言葉にいろいろな感覚を持つ人がいると思いますが、ところが悪い」事ばかりでもないと私は思います。

赤ちゃんは、おむつが濡れて気持ち悪い。ミルクが欲しい。ひたすら快楽を求めて泣くわけです。大人だってそうでしょう。快楽を求めることは悪い事ではありませんが、育つ環境。集団、社会には規範がありますから、何にでも快楽を!ってわけにもいかないものなのです。


参考文献
『生き甲斐の心理学』植村高雄 著
『カウンセリングの理論』誠信書房 国分康孝 著


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カリタスカウンセリングの原理 30

2012年01月12日 | 防衛機制


 抑制

 皆さんは「抑制」という言葉をどんな風にとらえていますか?

 私は、職場では最近「抑制」のきいた人と同僚からは思われているようです。というのは、

 あの穏やかな~さんが、あんなに怒るんだから、相当だよ。

 とか言われるからです。

 しかし、「若者」は、「あいつ、すぐキレる」と思っているんじゃないかなぁ。

 抑圧よりは軽度ですが、「感情」を抑制するのは、これも程度問題でしょう。

 『怒れない者は莫迦だが、怒らな者は利口だ』という格言があるようですが、言い得て妙です。これは、「抑制」が働いた方がよりよい人間関係が作れるよって言っているんじゃないでしょうか。

 抑圧や抑制を解放させて「自然体」で人と接するのは非常に「恐い」です。子どもの時は「自然体」でいられた自分が、いつの頃からか、人前で「感情」を自然体で表出することにためらいを感じ出すようになる。

 これは、2才から12才頃に味わうネガティブなもの(『生き甲斐の心理学』139頁)、恥辱・疑惑・罪悪感・劣等感を避けたいと思うからだと思います。

 自分以外は全て驚きの対象だと思って、この厳しい世の中を生き抜いて生きたいものです。


参考文献:

『生き甲斐の心理学』 植村高雄 著


 
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