伊勢なんて本当に日本の聖地でサミットが行われたわけだが、終わったとたん「消費税増税延期」とは。
日銀副総裁の岩田規久男先生には大学生の時、経済学を教わった。大学の経済学。一般教養科目ではあったが歯切れの良い講義で毎回リアクションペーパーで学生の質問と向き合いつつ、経済学部以外の学生にも真剣に向き合っておられた。岩田ゼミの経済学部の先輩も知り合いだ。
だから、今の日銀の政策立案過程には凄く興味がある。
消費増税は財務省が試算して10%とはじき出し、将来の国家財政を支える税制の根幹とされるものである。政治的に野党は増税に反対するが、あまり政治的に先延ばしにすると余計に傷を深くする気がしてならない。と思っていたら、首相が「増税延期」を決めたようだ。
新聞より
・巨額の財政赤字を抱える日本がどうして他国に財政出動を求める資格があるのか?
・世界経済はリーマン前に似ているというが、増税回避の口実であまりに芝居がかっている
・日本の経済不安を国民に訴える手段としてG7を利用した
と諸外国のメディアは伝えているようだ。日本のメディアは??? といつもの事ながら、、、。
「ダムの中止」なんかを掲げて一旦自民党政権から民主党は政権を奪ったが、野党共闘のために「増税延期」を首相より先に民進党は言っちゃったし。
都知事もそうだが、今の経済政策の主流は「ザブザブお金を市中に出して、金利なんかどうでも良くて借金大国もなんのその」政策のようである。果たして、、、。私は緊縮財政主義者なので、国民一人一人が300万円も借財を持って平気でいられるこの状況は異常だと思っている。
明らかに今の「三本の矢」は失敗している。まず小手先の政策がダメなので、失敗をはっきり認めた方がよい。岩田先生も言っていたが、経済は「神の見えざる手」によって左右される事が大きい。つまり、これは「ギャンブル」だと取るべきなのだ。だから、しないのが一番儲かるのだが、なぜか、この資本主義という奴は、この「ギャンブル」性でしか行き残る道はないので、仕方がないが、損をしたらその政策で他のものを巻き込んだんだから責任を取るべきなのだ。また、根本的な原因ははっきりしている。「核なき世界」が実現しないのと一緒で、場当たりの、「現在」しか見ないから無理がある。そして自分さえ良ければ良く、国家政治的にどうこうではなく、一人一人の哲学的理念として「借金はまずい」「血で血を洗うのは野蛮だ」とかいうことを確立できていないからダメなのだ。こういうことを踏まえて「日本国憲法」のことや、明治維新、東京裁判等歴史を読み解くものよいかもしれませんねぇ。
人は欲を持つことで自分を殺し、
財産を残すことで子孫を殺す。
政治を間違うと民を殺し、
学問教育を間違うと天下を殺す。
「崔子玉 四殺」

よろしくお願いします。 お読み頂きましてありがとう存じます。