シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

強化費横領から八百長まで、不正まみれの韓国柔道界

2015年06月27日 09時24分44秒 | Weblog
八百長に強化費の横領といった不正が次々と明らかに
元メダリストの大学監督ら柔道関係者40人を立件
 オリンピックで合計11個の金メダルを獲得した韓国柔道界が揺らいでいる。柔道界における不正行為について、6月24日に警察庁知能犯罪捜査隊が発表した捜査結果によると、柔道の強豪として知られる竜仁大学の教授など柔道界の大物たちが、全国体育大会に不正な形で選手を出場させ、強化費など公金を横領し、八百長にも関与するなどさまざまな不正に関与していたことが分かった。
 警察に在宅で立件された40人の柔道関係者のうち、オリンピックの元メダリストで韓国代表チームの監督も務めた安柄根氏=53=と趙麟徹氏=39=(いずれも竜仁大学教授)の不正行為が最も悪質とされており、柔道関係者の間で大きな衝撃が走っている。1984年のロサンゼルス・オリンピックで金メダルを獲得した安氏は、2012年から14年まで竜仁大学の選手18人を、それまで何の関係もなかった済州道代表として送り出し、その見返りとして済州道体育会と済州道柔道会から1億1000万ウォン(約1230万円)を受け取った容疑で取り調べを受けている。
 安氏はさらに、全国の道や広域市などの体育会が2009年から14年まで竜仁大学の選手132人に強化費名目で支援した1億600万ウォン(約1180万円)余りを横領し、さらに飲食店で大学の法人用クレジットカードを使って割引を受けたり、金額を水増ししたりするなどの手口で1億9300万ウォン(約2150万円)を横領した容疑でも調べを受けている。
 2000年のシドニー・オリンピックで銀メダルを獲得した趙氏も、竜仁大学柔道競技指導学科長だった2012年、後援金や選手の奨学金、大学の資金などおよそ8000万ウォン(約890万円)を横領し、株式投資や遊興費などとして使った疑いで取り調べを受けている。趙氏はこれらの資金について「山参(山奥に自生する朝鮮ニンジンで、貴重とされる)10本を購入し、韓国代表の選手4人に与えた」と説明しているが、これについては知人らを通じて虚偽の領収証を作成したことがすでに分かっている。趙氏は警察での取り調べを受ける際に韓国代表チームの監督をすでに辞任している。
 大韓柔道会の会長を務めるナム・ジョンヒョン氏もつい先日、傘下団体の役員らにコップを投げ付け負傷させていたことが分かった。ナム氏は先週、柔道関係者らが集まる会食の席で、中高連盟の会長を務める男性にビールが入ったコップを投げ付けた。理由は「忠誠を誓わなかったから」だという。男性は前歯1本が折れ、鼻の下にも裂傷を負い病院で治療を受けた。
 二日酔いに効果があるとされる「DAWN808」などで知られる企業の会長も務めるナム氏は、2013年に韓国柔道界のトップに上り詰めた。ところがナム氏は昨年の仁川アジア大会当時、柔道競技の会場となった桃源体育館に入場許可証を所持しない知人と中に入ろうとした際、係員に止められたため「ここでは俺が王様だ」などと言って騒ぎを起こした。その際、ナム氏は現場にいた警察官らにも暴言を浴びせたという。今回ナム氏が再び物議を醸したことで、大韓柔道会の代議員を務める道と広域市の支部役員らは24日、真相解明のための代議員総会の開催を求めている。
成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者
韓国大手新聞 朝鮮日報15年6月25日記事抜粋


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