シニア花井の韓国余話

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脱北者:在中公館に滞在していた全員が韓国へ

2012年05月19日 19時46分30秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報12年5月17日記事抜粋
中国は「異例の措置」を強調
脱北者への対応そのものが変わるかどうかは未知数
 今年初めからこれまで、韓中両国の懸案の一つだった「在中国韓国大使館などの脱北者(10人)問題」は「全員の韓国行き」で決着がついた。
 4月は北京の大使館で3年近く生活していた4人の脱北者が韓国入りし、先週には瀋陽と上海の総領事館にいた脱北者6人も全員が韓国に到着した。その中には北朝鮮で死亡した元韓国軍捕虜2人の家族5人も含まれていた。
 ある外交筋によると、中国当局は李明博(イ・ミョンバク)大統領が韓中日首脳会議に出席するため5月12日に北京を訪問する直前「韓国領事館で生活する脱北者問題の解決が必要」との判断を下し、6人の脱北者全員のソウル行きを認めたという。
 李大統領は今年1月に中国を公式訪問した際も、韓国領事館で3年近く生活していた10人の脱北者について「人道的観点からの解決」を中国側に要請していた。この要請を受けて、中国の胡錦濤国家主席は今年3月、核安全保障サミットに出席するためソウルを訪問した際に行われた韓中首脳会談で、この問題の解決を約束した。胡錦濤主席がこのような決定を下すに当たっては、当時ソウルの中国大使館前で1カ月以上にわたり行われていた「脱北者強制送還反対デモ」について報告を受けたことも影響したという。また外交関係者の間では、国連人権理事会(UNHRC)で脱北者問題が取り扱われるようになったことも、中国の決定に何らかの影響を及ぼしたとの見方が支配的だ。このように国際社会での雰囲気を考慮した結果、中国は最終的に「この問題は早期に解決することが望ましい」との結論を下したと言えるだろう。
しかし中国による今回の措置が、脱北者政策の根本的な変化を意味するかどうかについては、もう少し見極める必要がある。中国政府は今回、韓国領事館にいた脱北者の韓国行きを認めたことについて「異例の措置」であることを何度も強調しているという。韓国政府の関係者は「最近になって中国当局の中で、脱北者問題を取り巻く国際世論を多少なりとも考慮する兆しがあるのは確かだが、中朝国境で身柄を拘束した脱北者を北朝鮮に強制送還する政策そのものは変わっていない」と述べた。




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