シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

ドバイ高層ホテル日本料理店、韓国人が総料理長に

2010年08月13日 13時42分59秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 10.4.27記事抜粋)
 アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに建設された世界一を誇る高層ビル、ブルジュ・カリファには、超豪華ホテル「アルマーニ・ホテル・ドバイ」がある。ここの和食レストラン「Hashi」の総料理長に、韓国人シェフのムン・ギョンスさん(34)が抜てきされた。和食レストラン、それも世界的に有名なホテル内店の総料理長に、日本人ではなく韓国人が選ばれたのは驚くべきことだ。ムンさんも4月26日、本紙との電話インタビューで、「不可能なことが可能になった」と喜んだ。
 この和食レストランは、ホテルにある八つのレストランの中で最も規模が大きい。当初は総料理長に日本人が内定しており、ムンさんは補佐役としてスカウトされた。だが、ホテルのオープンを前に、日本人の総料理長が役員らの厳格な料理審査をパスできず、ムンさんにチャンスが巡ってきた。ホテル側は、日本人の総料理長を新たに起用しようとしたが、八つのレストランを総括するドイツ人総シェフ、ウーベ・ポスト氏がムンさんを強力に推薦。同氏が役員らを説得した結果、「ムンさんの腕前を評価してみよう」ということになった。ムンさんはこのチャンスを逃さなかった。ホテルの幹部ら10人余りの審査員が見守る中、炭火焼き、手打ちそばなど14種類の品々をコース料理として披露した。すると審査員からは拍手喝采が沸き起こった。その後、イタリアから来た総支配人の前で2次審査を行った。総支配人は特に手打ちめんに感動し、ムンさんは今年1月、電撃的に総料理長に抜てきされた。
 ムンさんは「日本人でなければ和食レストランの総料理長は務まらない、という考えは時代錯誤だということを示したかった。メニュー選びから材料の準備まで、すべての工程において完ぺきを期し、緊張感を持って臨んだ」と語った。
 大学で調理学を専攻し、韓国料理、中華料理、洋食、日本料理、ふぐ料理など5分野の料理資格を取得したムンさんは、1996年に軍に入隊後、陸軍参謀総長の料理兵として服務した経歴も持つ。その後は新羅ホテルに8年間勤務し、2008年にドバイへ渡り、アドレスホテルのアジアンレストラン「ファザリス」で実力を磨いた。
 だが、ムンさんが最も苦労したのは英語だった。会議では上司から「もう少し理解しろ」と言われ、書類を顔に投げつけられたこともあったという。英語を学ぶため、ムンさんはホテルが用意した高級な宿舎を出て、部下の家を1週間ずつ転々とした。料理の技術を教える代わりに、英語を教えてもらったのだ。
 ムンさんは4月27日、ホテルのオープンに合わせ、ホテルのデザインや投資に関わった世界的ファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏をはじめ450人の重要顧客に、料理の腕前を披露する。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。