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教師に暴行、悪口浴びせた中高生に「強制転校」措置

2013年05月29日 17時03分33秒 | Weblog
韓国大手紙・朝鮮日報13年5月28記事抜粋
教権侵害に対し、5月から強制転校の措置が可能に
 ソウル市衿川区の中学校に通っていた男子生徒(15)は4月1日、授業中に担任の女性教諭に対し、小銭や紙幣などを投げ授業を妨害した。「勉強が嫌だ」という理由だった。女性教諭がこれを止めたところ、男子生徒は女性教諭の手首をひねり、悪口を浴びせた。隣のクラスの生徒たちにも聞こえるほどの大声だった。
 5月7日、学校側は教権(学校や教師が外部から干渉されず、自主的に教育する権利)保護委員会を開き、男子生徒を強制的に転校させることを決定した。普段から同級生たちに暴力を振るったり、教員の指導に従わなかったりした男子生徒の態度を考慮した措置だ。男子生徒は「教権を侵害した場合には強制的に転校させられる」という新たな措置を適用する初めてのケースとなった。
 ソウル市教育庁(教育委員会に相当)は5月27日「教権を侵害した生徒に対し、強制的な転校を可能とする『教権侵害対処マニュアル』が5月6日に施行されて以降、わずか1カ月で強制転校の措置が2回適用された」と発表した。4月までは教権侵害行為に対し、出席停止や特別指導などの処分だけが可能だったが、強制的な転校が可能になったのは5月からだ。
 5月9日には、ソウル市松坡区の高校の男子生徒(16)に対し、強制転校の措置を講じることが決定した。この男子生徒は4月19日、授業に30分以上遅刻し、注意した女性教諭に対しひどい悪口を浴びせた。当時、この場面を目撃した教諭たちは「男性が女性に対し浴びせるようなあらゆる悪口を浴びせた」と証言した。暴言は隣の教室にいた男性教諭が制止するまで10分以上も続いた。
 強制転校の措置については「教権侵害に対する解決策になる」として歓迎する教員団体もあるが、一部では懸念を示す声も出ている。市民団体「私教育(塾や予備校など学校以外での教育)への心配がない世の中」を率いるアン・サンジン政策代案研究所副所長は「強制的に転校させられた生徒は、転校先の学校でも、どんな理由で転校させられたのかを皆知っているため、適応が難しくなる。学校レベルで生徒たちにチャンスを与える仕組みが必要だ」と指摘した。
 これに対しソウル市教育庁は「たった1回の問題行動で強制的に転校させるというわけではなく、数回にわたってチャンスを与えた上で、環境を変えるのが生徒にとってもよいと判断した場合、強制転校の措置を講じることとしている」と説明した。







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