シニア花井の韓国余話

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校内暴力:徐々に低年齢化、中1が最多

2012年01月30日 13時57分11秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 12.1.27記事抜粋)
「校内暴力、中1で初めて経験」が30%
入学時のけんかで序列が決まるケースも 
 校内暴力問題をめぐって最近、教師や生徒たちは「中学1年生は怖いもの知らず」などとよく口にするという。中学校で発生する校内暴力について、一般的に保護者たちは「思春期で体が大きくなった2年生や3年生が問題を起こす」と考えがちだ。しかし教師など教育現場の関係者たちは「中学1年生が校内暴力に最も多く関与している」と指摘する。
 釜山に住む中学1年生のK君(14)は、昨年の2学期から「言葉遣いがキザで格好つけている」という理由で、同じクラスの生徒たちから所持品を隠されたり、盗みのぬれぎぬを着せられたり、暴言を浴びせられたりするなど激しいいじめを受けている。K君の両親は最近になって息子がいじめられていることを知り、いじめた側の生徒に会って注意したが、効果はなかった。いじめた生徒は他の生徒たちと「(K君の)親は大したことなかった」「お前はいじめに加わらなかったことにしてやる」などとチャットでやりとりしていたという。
 京畿道の中学校に勤務するA教諭は「最近の中学1年生はいじめやパシリ(使いっ走り)など、校内暴力の基本を小学校のときにすでに習得している」「中学校に入学してからわずか数カ月で、他校の生徒と共にグループを結成するケースも珍しくない」と語る。
 学校暴力予防センターの金建賛(キム・ゴンチャン)事務総長は「20年前までは高校生からの校内暴力関連の相談が60%を占めていた。ところが最近は中学生が半分以上で、小学生も30%を占める」「中1は、入学と同時にけんかの強さで序列が決まる“ジャングルの法則”が支配し始める時期だ」と述べた。
 中学1年生は「仲間意識」が強くなる時期でもあるため、その裏返しでいじめも目立って増える傾向にある。ソウルに住むL君(15)は、中学1年生だった2年前から学校でいじめに遭っている。入学直後はけんかに強い友人とよく遊んでいたが、2学期から勉強に集中するため友人たちと距離を置き始めたからだ。いじめた側は休憩時間のたびにL君をなじったり小突いたりし、時には子分にL君をトイレに連れ込むよう命令し、ライターで脅すこともあったという。
 青少年暴力予防財団が2008年に実施した校内暴力の実態に関するアンケート調査によると「校内暴力やいじめの被害に遭った経験がある」と回答した生徒のうち、22.5%が「中学1年生の時に初めていじめられた」と答え、中学2年生(7.8%)の3倍近くに上った。
 韓国教員団体総連合会(教総)のキム・ドンソク広報担当は「1315世代(13歳から15歳までの生徒)は、英語で爆弾を意味するBombの最初の文字を取って“B世代”と呼ばれている。つまり、この時期は身体面の変化や感情面での変化が大きい上、携帯電話など最新機器の影響も受けやすい」「小学校で始まるいじめが、中学1年生で一気にひどくなる。こうした実態について、親や教師はもっと深刻に受け止めなければならない」と指摘した。
 校内暴力が徐々に低年齢化し、小・中・高校の中で中学1年生が「暴力の疾風怒濤(どとう)期」となっているのだ。今後は最初にいじめを経験する時期がさらに低年齢化し、数年のうちに校内暴力の中心軸に小学校高学年が含まれるようになるとの見方も、教育関係者の一部で指摘され始めている。
 最近の子どもは身体面で発育が旺盛な思春期が早まっている上に、インターネットやゲームなどの影響で、暴力文化に接する年齢も徐々に低くなっていることが要因の一つとして挙げられる。





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