シニア花井の韓国余話

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校内暴力:加害生徒の親、大半が「うちの子は悪くない」 

2012年01月30日 10時55分03秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 12.1.27記事抜粋)
いじめられた側が証拠を集めなければならないのが実情
 昨年3月に京畿道のある小学校に転校してきたK君(12)は、転校した直後からクラスでいじめに遭った。数人の児童がK君を激しくなじり、因縁をつけ、時には頭をたたいたり、尻を蹴り上げたりすることもあった。事実を知ったK君の母親が、いじめた児童の親に電話をかけると、意外な言葉が返ってきた。
 いじめた児童の親は「うちの子がそちらの子をたたいたのか」と問い返し「自分は子どもを信じているし、子どもの問題に親は軽々しく口出しすべきでないと考えている。まずは自分の子どもをしっかりと教育すべきではないか」と言われたという。K君の母は「直接謝罪されても怒りが収まらないほどなのに、自分の子どもは悪くないと一方的に主張する態度に非常に腹が立つ」と語る。
 いじめや暴力などの被害を受けた子どもの親たちが、子どものことだけでなく、いじめた側の親の態度によって二重のショックを受けるケースが増えていることが分かった。教師やカウンセラーによると、親の多くは自分の子どもが他の子をいじめていることを知った場合、その事実を認めず問題を小さくしようとする傾向があるという。「うちの子に限って」などと盲目的に子どもを信じるか、あるいはいじめを認めると子どもが処罰を受け、不利益を被ると考えるからだ。仁川の中学校に勤務するある教師は「(いじめた側の生徒の親に)いじめられた生徒や周りの生徒が書いた文書を見せても、“うちの子が一方的に暴力を振るったのなら、その現場を写した写真や動画などの証拠を出せ”と要求することもある」と語る。
 子どもへの処罰を軽くするため「けんか両成敗」を主張する保護者もいる。ソウルの中学校に勤務するある教師は「ある生徒が一方的に殴られていた時に『やめてくれ』と言って何度か手を振り回した。すると、殴った生徒の親が“子どもたちは互いに殴り合っていたのであり、一方的な暴力ではない”と主張してきた」と語る。
 京畿道に住む中学生のL君(15)は、同じ中学に通う複数の生徒たちから「金を持ってこないのが気に入らない」という理由で殴られた。殴った生徒たちは「いつも1人でいるヤツに謝りたくない」と言い、その親は「男の子同士なのだからけんかすることもある。他の子はうちの子に殴られても一緒に遊んでいた」と主張した。
 学校暴力予防センター相談室のパク・キョンスク室長は「現状ではいじめられた側がいじめの証拠を提示しなければならない。いじめた生徒の親は学校から呼び出されてもほとんど応じないため、いじめられた生徒が一方的につらい思いをするケースが多い」と説明した。




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