シニア花井の韓国余話

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ソウル市、税金高額滞納者の貸金庫開封に着手

2012年05月24日 12時03分29秒 | Weblog
韓国大手紙・ 朝鮮日報12年5月22日記事抜粋
高額滞納者409人の貸金庫、開けてみると…
滞納額37億ウォンの崔淳永・元新東亜グループ会長の貸金庫は「空っぽ」
 5月18日午後1時30分ごろ、ソウル市衿川区始興洞にある新韓銀行の支店に、ソウル市38税金徴収課の職員2人と金庫業者の社員2人が現れた。一行は貸金庫に向かい「地方税滞納処分による差し押さえ財産」と書かれた今年3月15日付の黄色いステッカー(縦5センチ、横15センチ)をはがし、貸金庫一つを強制的に開けた。金庫の持ち主は医師ホン氏(55)。2010年から8回にわたり税金を支払っておらず、1400万ウォン(約95万円)余りの地方税を滞納している。
 開封された鉄製の金庫(幅26.4センチ、高さ7.5センチ、長さ60センチ)には、有効期限が過ぎたクレジットカード5枚と、2007年以降取引がない通帳2冊、そして各種の契約書類が入っていた。銀行の関係者は「金庫のかぎは顧客しか持っていないため、なぜこういうものを納めたのかは分からない」と説明した。ソウル市38税金徴収課のキム・ヨンジュン・チーム長は「空振りだ。差し押さえられるだけのものはない。金庫を10個開けて1件当たれば成功」と語った。
 この金庫は、ソウル市が3月15日に封印した503個の貸金庫の一つ。ソウル市は当時、1000万ウォン(現在のレートで約68万円、以下同じ)以上の高額滞納者423人が保有する銀行の貸金庫を強制封印し、未納の税金を支払うよう督促した。それでも反応がないため、5月23日から滞納者409人を対象に、封印した貸金庫を開けて財産を差し押さえる作業を行っている。一方で人気芸能人A氏や元大統領の親戚B氏などは、貸金庫を封印されるや、あわてて未納の税金を納付した。
 5月18日に税金徴収課の職員たちが開封した貸金庫の中には、地方税など37億6000万ウォン(約2億5554万円)を滞納している崔淳永(チェ・スンヨン)元新東亜グループ会長(73)のものもあった。午前9時30分ごろ、外換銀行63ビルディング支店(ソウル市永登浦区汝矣島洞)で開封された崔元会長の貸金庫は空っぽだった。銀行側は「(崔元会長は)10年以上、一度も支店を訪れていない」と話した。金庫内の貴重品を公売し、未納の税金の一部に充てようとしたソウル市の狙いは、水泡に帰した。
 ソウル市はこれまでに47個の貸金庫を開封し、合わせて68点の財産を差し押さえた。差し押さえた品々は記念コインやダイヤの指輪、金の指輪、ブレスレットといった貴金属や、香港ドル・中国貨幣といった外貨などさまざまだ。これらは、ソウル市税金徴収課内の金庫に保管され、5月末に最初の公売処理が行われる予定だ。未納者は、滞納した税金を納付すれば、差し押さえられた品物を取り戻すことができる。5月末までに約100個の金庫を開封し、こうした手続きに入る計画だ。
ソウル市は「2009年にも貸金庫内の品物を差し押さえ、滞納税額約10億ウォン(約6796万円)を整理した経緯がある。租税正義の観点から、地方にある金庫を含む残りの貸金庫も、今年中に全て開封したい」と語った。



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