シニア花井の韓国余話

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韓国の教師、66%は女性 男女比平等にすべきか  

2015年07月28日 20時03分27秒 | Weblog
教育監協議会「採用割当制」について論議
「男性が少ないため生活指導は大変、性別における役割を学ぶ機会も減る」
「生活指導は性別と無関係…割当制は女性に対する逆差別」
 7月15-16日に開かれた全国市道教育監協議会でチャン・フィグク光州市教育監は、中学と高校の教師養成均衡採用目標制の導入を教育部(日本の省庁に相当)に建議することを提案した。学校教師を選ぶ際に男女の割合を均等にする意図がある。
 チャン教育監が提起した教師養成均衡採用は、数年前から話し合われてきた案件だ。全国の小・中・高校の教師に占める女性の割合は2000年の52.6%から毎年増え続け、昨年には65.7%になった。特に小学校では4人に3人(77%)が女性教師だ。20年前の女性教師の割合が23%にすぎなかった高校も、今では男女の割合が同じような水準となった。中には男性教師が1人もいない学校もある。「うちの子どもは小・中・高の12年間で女性の担任にしか出会わなかった」という父兄の話もある。
 このように「教壇の女性超過現象」が深刻化したことで、「教師採用の際に一定の割合で男性教師を採用すべきだ」といった声が上がっている。
 男性教師の増加を主張する人々は、育ち盛りの子どもたちが性の役割を正しく理解するためには男性の担任にも女性の担任にもそれぞれ出会うべきだ、と主張する。ハクサモ(学校を愛する父兄の集まり)のチェ・ミスク代表は「家でも母親と父親の役割がそれぞれあるように学校でも子どもたちが男性教師と女性教師に満遍なく接することで丸い人格に育つ。年々男子生徒が女性化している問題も、男性教師を増やすことで減るだろう」と話した。
 男性教師が少なすぎることで、生徒たちの生活指導に困難を来しているとの主張もある。2010年に韓国教員団体総連合会(韓国教総)がソウル地域の教師508人を対象にアンケート調査を行った結果、82%が「生徒たちは男性教師と違って女性教師の指導にはあまりよく従わない」との結果が出た。
一方、客観的な理由もなしに教師採用の際に男性だけに特典を与えるというのは、むしろ女性の逆差別になりかねない、といった主張もある。ヨンファ女子高のキム・ソミ教諭は「採用試験で能力と成績順に選ぶのではなく、男女の割合を意図的に合わせるというのは、一生懸命に努力した女性に対する大きな逆差別」とした上で「男性教師の方が生活指導がうまく、学校運営により役立つ、という見解も同意しがたい」と主張する。
 慶尚南道に住む中学校教師のキムさん(38)も「一部では女性教師が多くて体育の授業に支障を来しているというが、うちの学校の場合、20代の女性教師は授業に積極的でさまざまな活動を教えている一方、50代の男性教師は子どもたちにサッカーボールを一つ与えて後はほったらかしにしている。体育の授業と生活指導の質は教師の性別によるものではなく、あくまでも個人の問題」と言い切る。
 すでに小学校の教師を養成する教育大で新入生を選ぶ際に男性の割当制を導入しているが、採用にまで男性の割当制を適用するというのは行き過ぎた特典、といった主張もある。現在ほとんどの教育大では、特定の性が75-80%を超えないように制限している。教育部の関係者は「2000年代初めに女性教師の割合増加が社会的に指摘されると、教育大の多くは40%まで男性を入学させた。しかし、入学の際に割り当てしても採用試験で女性たちが非常に強いため、女性教師の割合は引き続き増えるだろう」との見通しを示した。
 韓国教総のキム・ドンソク・スポークスマンは「職業の安定性などで上位3%の女子学生が教職に殺到する一方、男子学生には教職そのものの魅力が他の職業に比べて劣るのが事実」と話した。
キム・ヨンジュ記者
韓国大手新聞 朝鮮日報15年7月26日記事抜粋



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